目黒区北部地区 すこやか歩こう会

東横線中目黒駅周辺を拠点に活動するウォーキングクラブです。みんなで歩くと楽しいですよ!時々遠出もしています!!

目黒区北東部の庚申塔めぐりコース 約8.3Km

2017-04-17 16:55:49 | ウォーキング
昨日のバスハイク参加者にとっては連日のウォーキングとなりますが、この日も多くの参加者がありました。皆さん元気ですね!
区内の庚申塔を巡るコースは北東部と南西部の二つに分けて実施していますが、少し距離が長いので本来であれば三回くらいに再編したいところ。ですがなかなか実現できていません。菅刈公園に集合、ストレッチをして寿福寺へ向けて東山の急坂を上ってゆきます。


写真:モッコウバラ
桜の季節が終わり、早くもモッコウバラが咲き始めています。


写真:寿福寺のシダレザクラ

写真:ウコンザクラ

写真:八重桜
参道の先に鎌倉街道が通り、向かい側に墓地を持つ寿福寺は古くからある地元のお寺です。江戸時代の綱差、種まき権兵衛こと川井権兵衛さんのお墓もこの墓地にあります。この綱差という役割について、目黒区のホームページから引用してみましょう。

野鳥がどんなにたくさんいても、将軍は、一面の笹原や林の中を馬上で追うのであるから、そう簡単には捕まらない。狩りの度に一羽の鳥も捕れないようでは、将軍家のご威光にかかわる。しかも野鳥が減少するにつれ、御用役人の心配は一層強くなる。そこで一計を案じ、あらかじめ野鳥を捕まえて飼育しておき、いざというときの御用にと、飼付御用を務める綱差という役が各筋に設けられた。

目黒筋の初代綱差(つなさし)は、武州多摩郡野津田村(現在の町田市)の農民で、キジ捕りの名人といわれた川井権兵衛さん。権兵衛さんは、享保3年(1718年)に下命を受けて駒場野の近くに移り住み、将軍家遊猟の際の陰の演出者として活躍した。以後、目黒筋の綱差は、代々川井家が受け継ぎ、権兵衛を襲名した。

初代権兵衛さんのキジ捕りの方法は、まず、笹原を10坪ほど切り開き、キジの大好物の大豆をまいておく。そして、近くの番小屋で様子をうかがい、キジが大豆を食べる瞬間に引き綱を引いて網をかぶせる。しかし、肝心のキジよりも先にカラスがえさを失敬してしまう。こうした毎日を繰り返すので、ほとほと手を焼いた権兵衛さんは、6尺もある木刀(だんびら)を振り回してカラスを追う。

そんな情景をおもしろおかしくうたった、「権兵衛が種まきゃ、カラスがほじくる、三度に一度は追わずばなるまい、ズンベラ、ズンベラ…」という俗謡(ぞくよう)が生まれたという。しかし、同じ俗謡が和歌山、福岡両県をはじめ各地方でもうたわれており、目黒で生まれたという説の真偽のほどは明らかではない。

かくて、徳川歴代将軍による目黒筋での鷹狩りは、綱差や農民の苦労をよそに、幕末まで続けられたのである。



写真:目黒ゴルフ練習場の私道
宿山の庚申塔群を見た後、この細い道を蛇崩川まで下ります。



写真:蛇崩川支流緑道

写真:ヤマブキ
蛇崩川を少し下り南に折れて支流を遡ります。この支流は祐天寺駅付近まで暗渠となり残っています。先日NHK天気予報担当の南さんが、「春は梅に始まりヤマブキに終わる」と言っていましたが、菜種梅雨がおわり、まもなく爽やかな初夏がやってきます。


写真:五本木庚申塔群

写真:十日森神社

写真:さわら庚申

写真:とちの木庚申
五本木庚申塔群は屋根付きなので庚申塔が良い状態で保全されています。近くにある十日森神社は参道を駒沢通りと東横線にさえぎられてちょっと気の毒。馬喰坂から続く道が現在の駒沢通りにぶつかる位置にあるのがさわら庚申。何代目かのサワラの木が植わっています。粗末な扱いを受けているとちの木庚申。


写真:谷戸前川
さわら庚申付近から始まる谷戸前川は現在ほそい暗渠となっていますが、深い谷を削り、目黒区最大斜度を誇る十七が坂を形成するなどで存在感を示しています。谷戸前川の暗渠を通り山手通りまで来ました。


写真:ひいらぎ庚申

写真:田道庚申塔群

写真:誤字?
山手通りを渡り区民センター脇にあるひいらぎ庚申。区民センターで休憩の後保存状態の良い田道庚申塔群。きれいなお花が生けられています。この案内板が立てられたのはずいぶん前だと思うのだけれど、「田道庚申塔軍」て「群」の間違いじゃない?


写真:十七が坂上庚申塔

写真:馬喰坂上庚申塔

写真:藤の木庚申

写真:菖蒲?

写真:天祖神社

写真:天祖神社の庚申塔
十七が坂から天祖神社にかけては庚申塔銀座と言っていいくらい庚申塔が残されています。この道は目黒不動と宿山を結ぶ尾根道で、地元の人たちにとって日常使う重要な道だったのでしょう。


写真:渋谷区との区界にある公園の八重桜

写真:別所坂上庚申塔群

写真:別所坂公園から中目黒方面を望む
このコースの最後は別所坂上庚申塔群で、普段は別所坂を登るのですが、連日のウォーキングで疲れているので槍が埼を回り別所坂上を目指しました。登る高さは同じでも、このほうがずいぶん楽です。
最後は景色の良い別所坂公園でストレッチをして、解散となりました。


すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。


すこやか歩こう会活動スケジュール
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4月14日(金)目黒ウォーキング協会バスハイク

2017-04-17 15:34:05 | ウォーキング
天気に恵まれ絶好のバスハイク日和です。7時半に目黒総合庁舎に集合し、バスに乗り込み目黒通り三か所のピックアップポイントに寄って全員集合しました。本日の参加者総勢46名で大型バスがいっぱいになります。
三軒茶屋から首都高渋谷線に乗り、大橋ジャンクション、中央環状線、川口線を通り東北道へ。途中蓮田SAで休憩後、館林ICで降りて15分程度で渡良瀬遊水地「親水ゾーンB駐車場」に到着しました。ストレッチ後各自体力に合わせて遊水地にある人造湖「谷中湖」のまわりを歩くコースです。


写真:中の島への道

写真:谷中湖

写真:スミレ

写真:中の島の柳
体験活動センターわたらせから南へ向かう中の島への道の西側にはスミレがたくさん咲いているのですが、東側には一切咲いていません。西側は縁石で影になったり、風よけになったりして、東側の縁石は直射日光がもろに当たり風も強いのでスミレが育つことが出来ないのでしょう。過酷な環境の中でもしぶとく生き抜く植物の生命力を感じます。


写真:エキサイゼリ

写真:セイヨウタンポポ


写真:ノウルシ

写真:スギナ

写真:カラスノエンドウ
中の島から東へ向かい谷中湖の谷中ブロックを一周します。日差しの向きが変わり、植生がまた少し変わってきました。



写真:葦の新芽
渡良瀬遊水地は巨大な葦原(ヨシハラ)で、毎年春にヨシ焼が行われます。今年は3月18日に行われ、ひと月近くたって葦の新芽が元気に育ち始めています。



写真:ヒメオドリコソウ

写真:ユキヤナギ

写真:キランソウ

写真:オオイヌノフグリ

写真:オヘビイチゴ

写真:ムラサキサギゴケ

写真:スイバ

写真:ホトケノザ
谷中湖から少し外れて谷中村史跡保全ゾーンを歩きました。渡良瀬遊水地の概要をWikipediaから引用してみましょう。
渡良瀬川に思川と巴波川の2つの川が合流する地点の湿地帯全体が堤によって囲われ遊水池となっている。足尾鉱毒事件の発生当時は、鉱毒対策が目的で設けられたのではなく洪水防止が目的とされたが、1903年の政府の第二次鉱毒調査委員会が渡良瀬川下流部に遊水池を設置する案を提示したことを受けて造成されており、鉱毒対策目的であることは明白であった。
法令上は、国土交通省が管轄する河川の内部になっている。足尾鉱毒事件から100年近く経った現在では鉱毒は減少し、主に治水と利水のための地域になっている。ただし、減少したのは上流から新たに流れてくる鉱毒の量であって、遊水地の土壌には2010年現在でも銅などの鉱毒物質が多く含まれている。

また沿革では次のように述べられています。
足尾鉱毒事件による被害が大きくなり、農民の鉱毒反対運動が盛り上がると、1905年、政府は栃木県下都賀郡谷中村全域を買収してこの地に鉱毒を沈殿する遊水池を作る計画を立てた。ただし、これは、鉱毒反対運動の中心地だった谷中村を廃村にすることにより、運動の弱体化を狙ったものであるという指摘が当時谷中村に住んでいた田中正造によって既になされている。

谷中村は公害防止のために廃村になりました。渡良瀬遊水地は日本の公害対策の始まり、世界でも先駆けとなる公害対策の地だったかもしれません。

現在の渡良瀬遊水地は視線を遮るものがない広大な葦原です。何もないところですが、この何もないところが結構魅力的だったりします。目黒ウォーキング協会の会員の皆さんとともに、ウォーキングを大いに楽しんで帰路へ着きました。


すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
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