昨日のバスハイク参加者にとっては連日のウォーキングとなりますが、この日も多くの参加者がありました。皆さん元気ですね!
区内の庚申塔を巡るコースは北東部と南西部の二つに分けて実施していますが、少し距離が長いので本来であれば三回くらいに再編したいところ。ですがなかなか実現できていません。菅刈公園に集合、ストレッチをして寿福寺へ向けて東山の急坂を上ってゆきます。
写真:モッコウバラ
桜の季節が終わり、早くもモッコウバラが咲き始めています。
写真:寿福寺のシダレザクラ
写真:ウコンザクラ
写真:八重桜
参道の先に鎌倉街道が通り、向かい側に墓地を持つ寿福寺は古くからある地元のお寺です。江戸時代の綱差、種まき権兵衛こと川井権兵衛さんのお墓もこの墓地にあります。この綱差という役割について、目黒区のホームページから引用してみましょう。
野鳥がどんなにたくさんいても、将軍は、一面の笹原や林の中を馬上で追うのであるから、そう簡単には捕まらない。狩りの度に一羽の鳥も捕れないようでは、将軍家のご威光にかかわる。しかも野鳥が減少するにつれ、御用役人の心配は一層強くなる。そこで一計を案じ、あらかじめ野鳥を捕まえて飼育しておき、いざというときの御用にと、飼付御用を務める綱差という役が各筋に設けられた。
目黒筋の初代綱差(つなさし)は、武州多摩郡野津田村(現在の町田市)の農民で、キジ捕りの名人といわれた川井権兵衛さん。権兵衛さんは、享保3年(1718年)に下命を受けて駒場野の近くに移り住み、将軍家遊猟の際の陰の演出者として活躍した。以後、目黒筋の綱差は、代々川井家が受け継ぎ、権兵衛を襲名した。
初代権兵衛さんのキジ捕りの方法は、まず、笹原を10坪ほど切り開き、キジの大好物の大豆をまいておく。そして、近くの番小屋で様子をうかがい、キジが大豆を食べる瞬間に引き綱を引いて網をかぶせる。しかし、肝心のキジよりも先にカラスがえさを失敬してしまう。こうした毎日を繰り返すので、ほとほと手を焼いた権兵衛さんは、6尺もある木刀(だんびら)を振り回してカラスを追う。
そんな情景をおもしろおかしくうたった、「権兵衛が種まきゃ、カラスがほじくる、三度に一度は追わずばなるまい、ズンベラ、ズンベラ…」という俗謡(ぞくよう)が生まれたという。しかし、同じ俗謡が和歌山、福岡両県をはじめ各地方でもうたわれており、目黒で生まれたという説の真偽のほどは明らかではない。
かくて、徳川歴代将軍による目黒筋での鷹狩りは、綱差や農民の苦労をよそに、幕末まで続けられたのである。
写真:目黒ゴルフ練習場の私道
宿山の庚申塔群を見た後、この細い道を蛇崩川まで下ります。
写真:蛇崩川支流緑道
写真:ヤマブキ
蛇崩川を少し下り南に折れて支流を遡ります。この支流は祐天寺駅付近まで暗渠となり残っています。先日NHK天気予報担当の南さんが、「春は梅に始まりヤマブキに終わる」と言っていましたが、菜種梅雨がおわり、まもなく爽やかな初夏がやってきます。
写真:五本木庚申塔群
写真:十日森神社
写真:さわら庚申
写真:とちの木庚申
五本木庚申塔群は屋根付きなので庚申塔が良い状態で保全されています。近くにある十日森神社は参道を駒沢通りと東横線にさえぎられてちょっと気の毒。馬喰坂から続く道が現在の駒沢通りにぶつかる位置にあるのがさわら庚申。何代目かのサワラの木が植わっています。粗末な扱いを受けているとちの木庚申。
写真:谷戸前川
さわら庚申付近から始まる谷戸前川は現在ほそい暗渠となっていますが、深い谷を削り、目黒区最大斜度を誇る十七が坂を形成するなどで存在感を示しています。谷戸前川の暗渠を通り山手通りまで来ました。
写真:ひいらぎ庚申
写真:田道庚申塔群
写真:誤字?
山手通りを渡り区民センター脇にあるひいらぎ庚申。区民センターで休憩の後保存状態の良い田道庚申塔群。きれいなお花が生けられています。この案内板が立てられたのはずいぶん前だと思うのだけれど、「田道庚申塔軍」て「群」の間違いじゃない?
写真:十七が坂上庚申塔
写真:馬喰坂上庚申塔
写真:藤の木庚申
写真:菖蒲?
写真:天祖神社
写真:天祖神社の庚申塔
十七が坂から天祖神社にかけては庚申塔銀座と言っていいくらい庚申塔が残されています。この道は目黒不動と宿山を結ぶ尾根道で、地元の人たちにとって日常使う重要な道だったのでしょう。
写真:渋谷区との区界にある公園の八重桜
写真:別所坂上庚申塔群
写真:別所坂公園から中目黒方面を望む
このコースの最後は別所坂上庚申塔群で、普段は別所坂を登るのですが、連日のウォーキングで疲れているので槍が埼を回り別所坂上を目指しました。登る高さは同じでも、このほうがずいぶん楽です。
最後は景色の良い別所坂公園でストレッチをして、解散となりました。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール
区内の庚申塔を巡るコースは北東部と南西部の二つに分けて実施していますが、少し距離が長いので本来であれば三回くらいに再編したいところ。ですがなかなか実現できていません。菅刈公園に集合、ストレッチをして寿福寺へ向けて東山の急坂を上ってゆきます。
写真:モッコウバラ
桜の季節が終わり、早くもモッコウバラが咲き始めています。
写真:寿福寺のシダレザクラ
写真:ウコンザクラ
写真:八重桜
参道の先に鎌倉街道が通り、向かい側に墓地を持つ寿福寺は古くからある地元のお寺です。江戸時代の綱差、種まき権兵衛こと川井権兵衛さんのお墓もこの墓地にあります。この綱差という役割について、目黒区のホームページから引用してみましょう。
野鳥がどんなにたくさんいても、将軍は、一面の笹原や林の中を馬上で追うのであるから、そう簡単には捕まらない。狩りの度に一羽の鳥も捕れないようでは、将軍家のご威光にかかわる。しかも野鳥が減少するにつれ、御用役人の心配は一層強くなる。そこで一計を案じ、あらかじめ野鳥を捕まえて飼育しておき、いざというときの御用にと、飼付御用を務める綱差という役が各筋に設けられた。
目黒筋の初代綱差(つなさし)は、武州多摩郡野津田村(現在の町田市)の農民で、キジ捕りの名人といわれた川井権兵衛さん。権兵衛さんは、享保3年(1718年)に下命を受けて駒場野の近くに移り住み、将軍家遊猟の際の陰の演出者として活躍した。以後、目黒筋の綱差は、代々川井家が受け継ぎ、権兵衛を襲名した。
初代権兵衛さんのキジ捕りの方法は、まず、笹原を10坪ほど切り開き、キジの大好物の大豆をまいておく。そして、近くの番小屋で様子をうかがい、キジが大豆を食べる瞬間に引き綱を引いて網をかぶせる。しかし、肝心のキジよりも先にカラスがえさを失敬してしまう。こうした毎日を繰り返すので、ほとほと手を焼いた権兵衛さんは、6尺もある木刀(だんびら)を振り回してカラスを追う。
そんな情景をおもしろおかしくうたった、「権兵衛が種まきゃ、カラスがほじくる、三度に一度は追わずばなるまい、ズンベラ、ズンベラ…」という俗謡(ぞくよう)が生まれたという。しかし、同じ俗謡が和歌山、福岡両県をはじめ各地方でもうたわれており、目黒で生まれたという説の真偽のほどは明らかではない。
かくて、徳川歴代将軍による目黒筋での鷹狩りは、綱差や農民の苦労をよそに、幕末まで続けられたのである。
写真:目黒ゴルフ練習場の私道
宿山の庚申塔群を見た後、この細い道を蛇崩川まで下ります。
写真:蛇崩川支流緑道
写真:ヤマブキ
蛇崩川を少し下り南に折れて支流を遡ります。この支流は祐天寺駅付近まで暗渠となり残っています。先日NHK天気予報担当の南さんが、「春は梅に始まりヤマブキに終わる」と言っていましたが、菜種梅雨がおわり、まもなく爽やかな初夏がやってきます。
写真:五本木庚申塔群
写真:十日森神社
写真:さわら庚申
写真:とちの木庚申
五本木庚申塔群は屋根付きなので庚申塔が良い状態で保全されています。近くにある十日森神社は参道を駒沢通りと東横線にさえぎられてちょっと気の毒。馬喰坂から続く道が現在の駒沢通りにぶつかる位置にあるのがさわら庚申。何代目かのサワラの木が植わっています。粗末な扱いを受けているとちの木庚申。
写真:谷戸前川
さわら庚申付近から始まる谷戸前川は現在ほそい暗渠となっていますが、深い谷を削り、目黒区最大斜度を誇る十七が坂を形成するなどで存在感を示しています。谷戸前川の暗渠を通り山手通りまで来ました。
写真:ひいらぎ庚申
写真:田道庚申塔群
写真:誤字?
山手通りを渡り区民センター脇にあるひいらぎ庚申。区民センターで休憩の後保存状態の良い田道庚申塔群。きれいなお花が生けられています。この案内板が立てられたのはずいぶん前だと思うのだけれど、「田道庚申塔軍」て「群」の間違いじゃない?
写真:十七が坂上庚申塔
写真:馬喰坂上庚申塔
写真:藤の木庚申
写真:菖蒲?
写真:天祖神社
写真:天祖神社の庚申塔
十七が坂から天祖神社にかけては庚申塔銀座と言っていいくらい庚申塔が残されています。この道は目黒不動と宿山を結ぶ尾根道で、地元の人たちにとって日常使う重要な道だったのでしょう。
写真:渋谷区との区界にある公園の八重桜
写真:別所坂上庚申塔群
写真:別所坂公園から中目黒方面を望む
このコースの最後は別所坂上庚申塔群で、普段は別所坂を登るのですが、連日のウォーキングで疲れているので槍が埼を回り別所坂上を目指しました。登る高さは同じでも、このほうがずいぶん楽です。
最後は景色の良い別所坂公園でストレッチをして、解散となりました。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
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