COVID-19の影響によりすこやか歩こう会では区内発8コースに絞って活動を行っています。新しいコースを開拓する必要がないので、企画員の下見も行えません。「運動」と思って世田谷公園をぐるぐるめぐってみてもいまいち気分が乗らないので、1月23日に雨で中止になった富士コースを散歩して見ることにしました。
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山手通り松見坂付近の歩道
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松見坂の碑
通常の歩行コースでここを歩くことはないのですが、この日は一人なので広くて人がいない歩きやすい道を選んでゆきます。
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空川(そらかわ)跡
区内の川の中で最もマイナーな存在と言ってもよく、「そらかわ」なのか「からかわ」なのかわかりません。遊歩道図などで見ることはあって話題になることがないので読み方を知らないのですが、「そらかわ」が正解。水源は東大駒場の一二郎池、東大から駒場東大前駅西口方面へ流れる湧水、ケルネル田圃に流れ込む湧水の三カ所。目黒区のページから目黒川の記事を引用します。
歴史を訪ねて 目黒の川 1 目黒川
更新日:2013年10月1日
「歴史を訪ねて」は、「月刊めぐろ」昭和54年6月号から昭和60年3月号の掲載記事を再構成し編集したものです。
目黒の川
うさぎ追いしかの山、小ぶなつりしかの川
ふたをかけられ、下水道の幹線となって地下を流れる川。でも、その川で水遊びや魚捕りができたのは、ほんの数十年前までのこと。「子どものころ、よく川で遊んだもんだ」なんて思い出を持つかたも多いはず。
目黒区内を流れる川には、目黒川水系、立会川水系、呑川水系の3つがある。いずれも東京湾に注ぐ川で、目黒区を通過する部分は、目黒川と呑川の一部を除いて、下水道の暗きょとなっている。
目黒川
目黒川の上流は、世田谷区三宿で北沢川(北沢上水)と烏山川(烏山上水)に分かれる。これらは農民の飲用と灌漑用に、杉並と世田谷の区境、久我山付近で玉川上水を分水してできたもの。田園都市線池尻大橋駅近くで目黒区内に入った目黒川は、区の北東部を山手通りとほぼ平行に約4キロメートル流れて、品川区へ入る。
目黒川には、多くの支流が注いでいる。目黒区内で合流する支流は、駒場野公園と東京大学駒場キャンパス構内の池を源とする空川、世田谷区の弦巻、今の馬事公苑付近から生ずる蛇崩川、祐天寺付近から発する谷戸前川、林試の森界隈から品川との区境近くを流れる羅漢寺川である。現在、これらは下水道の暗きょとなっているほか、草木が植えられて緑道となっているところが多い。
江戸時代には、目黒川の水を引いて灌漑用水にすることができたため、川沿いには上田が多かった。しかし、川幅が狭く水深が浅いため、大雨が降れば川の水があふれ、田畑が冠水することがしばしばあった。
大正期に入ると、治水とともに目黒川を船が運航できる運河にする計画が立てられ、大正12年に着工、一時中断の後、昭和12年に完成した。これによって、曲りくねった川の流れは、現在のようにほぼ真っすぐになった。しかし、それ以降も、大雨が降ると、上流の烏山・北沢川や支流に注ぎ込んだ雨水が、目黒川の水量を増し、あふれさせることも時折あった。
平成6年(1994年)には、山手通りと駒沢通りの交差点近くの通称「船入場」に東京都が洪水調整池を地下に設け、大雨のときの備えとなっている。その上部には目黒区が憩いの場を整備した。
戦前の目黒川は、子どもたちが水遊びをしホタルが飛び交う清流だった。染物屋が目黒川で色鮮やかな友禅流しをしていたのも、昭和30年代後半までの話。30年代後半までは、魚も泳いでいたという。今、広重の浮世絵とはすっかり趣の変わってしまった太鼓橋から川面を見下ろすと、潮の干満の影響もあり、昔日の面影はない。
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東大駒場北門
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北門の向かい
東大駒場は相変わらず正門以外は閉じられた状態で10か月になります。来年の新入生はキャンパスに通うことができるといいですね。このつるされた洋服は売っているのか、飾られているのか?
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旧前田邸洋館
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駒場公園の紅梅
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駒場野公園のかいぼり
駒場公園、駒場野公園が富士コースのルートになります。かいぼりはまだ続くようで、この池が空川の水源の一つ。
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ヒマラヤ杉
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玉川通り沿いの高層ビル
大橋財務省宿舎のきれいなヒマラヤ杉は、こうして剪定されて美しい形を保っているようです。高層ビルは左が住友不動産青葉台タワー、右が目黒区北部地区サービス事務所などが入るクロスエアタワーです。駒場の台地の上から見ると空が広くて気持ちがいいですね。
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ロウバイ
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カンザクラ
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新芽
玉川通りに下りコースはエアクロスタワーエレベーターを9階まで上って天空庭園を訪れるのですが、この日は割愛。玉川通りを横断し目黒川沿いを歩いて山手通りを横断。かのう錦鯉熱帯魚店の前を通り、菅刈公園へ。カンザクラが咲きはじめましたね。抱湖園の元朝桜のニュースに比べるとまだ咲きはじめです。やっぱり房総は暖かい。
このあと西郷山公園を訪れ目標の運動量に達したので、散歩は終了。世田谷公園を何周もするより、景色が変わる散歩の方が性に合っているようです。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール
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山手通り松見坂付近の歩道
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松見坂の碑
通常の歩行コースでここを歩くことはないのですが、この日は一人なので広くて人がいない歩きやすい道を選んでゆきます。
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空川(そらかわ)跡
区内の川の中で最もマイナーな存在と言ってもよく、「そらかわ」なのか「からかわ」なのかわかりません。遊歩道図などで見ることはあって話題になることがないので読み方を知らないのですが、「そらかわ」が正解。水源は東大駒場の一二郎池、東大から駒場東大前駅西口方面へ流れる湧水、ケルネル田圃に流れ込む湧水の三カ所。目黒区のページから目黒川の記事を引用します。
歴史を訪ねて 目黒の川 1 目黒川
更新日:2013年10月1日
「歴史を訪ねて」は、「月刊めぐろ」昭和54年6月号から昭和60年3月号の掲載記事を再構成し編集したものです。
目黒の川
うさぎ追いしかの山、小ぶなつりしかの川
ふたをかけられ、下水道の幹線となって地下を流れる川。でも、その川で水遊びや魚捕りができたのは、ほんの数十年前までのこと。「子どものころ、よく川で遊んだもんだ」なんて思い出を持つかたも多いはず。
目黒区内を流れる川には、目黒川水系、立会川水系、呑川水系の3つがある。いずれも東京湾に注ぐ川で、目黒区を通過する部分は、目黒川と呑川の一部を除いて、下水道の暗きょとなっている。
目黒川
目黒川の上流は、世田谷区三宿で北沢川(北沢上水)と烏山川(烏山上水)に分かれる。これらは農民の飲用と灌漑用に、杉並と世田谷の区境、久我山付近で玉川上水を分水してできたもの。田園都市線池尻大橋駅近くで目黒区内に入った目黒川は、区の北東部を山手通りとほぼ平行に約4キロメートル流れて、品川区へ入る。
目黒川には、多くの支流が注いでいる。目黒区内で合流する支流は、駒場野公園と東京大学駒場キャンパス構内の池を源とする空川、世田谷区の弦巻、今の馬事公苑付近から生ずる蛇崩川、祐天寺付近から発する谷戸前川、林試の森界隈から品川との区境近くを流れる羅漢寺川である。現在、これらは下水道の暗きょとなっているほか、草木が植えられて緑道となっているところが多い。
江戸時代には、目黒川の水を引いて灌漑用水にすることができたため、川沿いには上田が多かった。しかし、川幅が狭く水深が浅いため、大雨が降れば川の水があふれ、田畑が冠水することがしばしばあった。
大正期に入ると、治水とともに目黒川を船が運航できる運河にする計画が立てられ、大正12年に着工、一時中断の後、昭和12年に完成した。これによって、曲りくねった川の流れは、現在のようにほぼ真っすぐになった。しかし、それ以降も、大雨が降ると、上流の烏山・北沢川や支流に注ぎ込んだ雨水が、目黒川の水量を増し、あふれさせることも時折あった。
平成6年(1994年)には、山手通りと駒沢通りの交差点近くの通称「船入場」に東京都が洪水調整池を地下に設け、大雨のときの備えとなっている。その上部には目黒区が憩いの場を整備した。
戦前の目黒川は、子どもたちが水遊びをしホタルが飛び交う清流だった。染物屋が目黒川で色鮮やかな友禅流しをしていたのも、昭和30年代後半までの話。30年代後半までは、魚も泳いでいたという。今、広重の浮世絵とはすっかり趣の変わってしまった太鼓橋から川面を見下ろすと、潮の干満の影響もあり、昔日の面影はない。
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東大駒場北門
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北門の向かい
東大駒場は相変わらず正門以外は閉じられた状態で10か月になります。来年の新入生はキャンパスに通うことができるといいですね。このつるされた洋服は売っているのか、飾られているのか?
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旧前田邸洋館
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駒場公園の紅梅
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駒場野公園のかいぼり
駒場公園、駒場野公園が富士コースのルートになります。かいぼりはまだ続くようで、この池が空川の水源の一つ。
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ヒマラヤ杉
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玉川通り沿いの高層ビル
大橋財務省宿舎のきれいなヒマラヤ杉は、こうして剪定されて美しい形を保っているようです。高層ビルは左が住友不動産青葉台タワー、右が目黒区北部地区サービス事務所などが入るクロスエアタワーです。駒場の台地の上から見ると空が広くて気持ちがいいですね。
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ロウバイ
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カンザクラ
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新芽
玉川通りに下りコースはエアクロスタワーエレベーターを9階まで上って天空庭園を訪れるのですが、この日は割愛。玉川通りを横断し目黒川沿いを歩いて山手通りを横断。かのう錦鯉熱帯魚店の前を通り、菅刈公園へ。カンザクラが咲きはじめましたね。抱湖園の元朝桜のニュースに比べるとまだ咲きはじめです。やっぱり房総は暖かい。
このあと西郷山公園を訪れ目標の運動量に達したので、散歩は終了。世田谷公園を何周もするより、景色が変わる散歩の方が性に合っているようです。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール