朝令暮改(ちょうれいぼかい)という言葉があります。これは、本来、朝に発せられた法令などが夕暮れ時には変わってしまうというような、絶えず方針が定まらない様子を表しています。
決して、良い意味で用いられているのではない言葉です。
しかし、この言葉を、あえて良い意味として活用する人もいます。その場合、ニュアンスとしては、「朝決めたからといって、よりよいものを求めていけば、夕暮れ時に変えてもよいではないか。」という考え方です。
かなり前のことですが、ある市長が、次から次へと方策を打ち出すにおいて、中には、まさに朝令暮改と批判される時もあり、それに対して、「朝令暮改、大いに結構」と発していたのを耳にした時に、この考え方を知りました。もちろん、計画性の無いことによる朝令暮改はもってのほかです。
今、この夏の開講準備を進めるにあたって、導入して間もない企画をも、場合によっては変更することも厭(いと)わないと考え、よりよい授業、指導方法などを企画していこうと思っています。そんな時に、ふと、思い出した言葉が、この「朝令暮改」だったのです。(Nas)