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予測可能性とその限界、そして未来のための理数教育

2022年07月21日 | 【海外校 東アジア地区】

こんにちは。駿台香港校です。

科学技術が進み、莫大なデータを使って、様々なことを予測できるようになってきました。竜巻や火山の噴火、身近なところでは天気予報も、かなり細かいところまで高確率で当たります。それでも予測するのが難しいと今、誰もが感じているのが、コロナウィルスの感染状況ではないでしょうか。

ペストが流行した時代から大きく科学技術が進化し、ワクチン等も早期に開発できる時代の今もなお、人間とウィルスの進化(変異)の追いかけっこが続き、まだ予断を許さない状況が続いています。
香港では、少し前まで「ゼロコロナ」と言っていたのが、3月には1日に7万人以上感染する日もありました。約750万人が住む香港で、1日に実に人口の8パーセントが感染したということです。未知で強力なウィルスに対して、最善の手を打てていないのが現状です。
それでは、科学技術が発展していなくても同じ状況に陥っていたのかというと、もちろん、そんなことはないでしょう。アルコール消毒で更なる感染が防げたり、感染してもワクチン接種のおかげで重篤化しなくて済んだり、というのは大きいです。何より、魔女狩りのような悲惨な事件が起こらないのは、科学技術発展とその教育のたまものでしょう。

自然はときに、われわれを脅かします。わたしたち自身についても、脳の仕組みなど、まだ分からないことが多いです。それらの脅威に対抗し、また、謎を解明するためにも、必要になってくるのが理数教育です。数学や理科の基本的な知識や、論理的に考える力が将来を変える力に繋がります。
もちろん、ここでの「将来を変える力」というのは、とてもボンヤリしていて、また、自分には関係ない、と思うかも知れません。
ただ、将来、国の科学技術政策に対して一人一人がきちんと判断できるために、そして、その中から科学を更に一歩前に進める人を輩出するために、数学と理科を学び論理的思考力を高めることは、とても重要です。
みなさんが理数分野の科目を学ぶその先に、このようなことがあることを、頭の片隅に入れておいてもらえれば嬉しいです。


駿台香港校 T.M


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