久しぶりに、この一文が浮かびました。鳩山首相の友愛や博愛に似た仁愛という言葉があります。その仁愛の精神を他人に施すことを仁術と言いますが、医者の心得として、使われてきたのが「医は仁術である。」という表現です。
今、日本では、TBS 日曜劇場「JIN -仁-」というドラマが話題となっています。若い外科医(南方仁)が幕末にタイムスリップしてしまい、近代医学をもって多くの命を救うことと、歴史を変えてしまうことのの狭間で悩み成長していくという内容です。荒唐無稽に思える題材ですが、キャスティングやストーリー展開、映像に引き込まれる方が多いようです。私もその一人で、主人公の「仁」に標題の一文が引き出されました。
ドラマのオープニングやエンディングでは、幕末の写真が現在地とオーバーラップして映し出されるのですが、そのトップが、駿台国際のある「お茶の水」の風景なのです。仁が勤務する病院も存在する「お茶の水」は、「昌平坂学問所」の頃より学問の中心地で、東大、東京医科歯科大、筑波大学、お茶の水女子大、 国立博物館、文部省の発祥の地であることを思い出し、由緒ある文教の地であることを再認識しました。その歴史に恥じない授業を展開していきたいと思います。(Nas)