文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日本経済新聞 6月6日 1面から

2011年06月06日 18時36分51秒 | 日記
マーケット波乱のマグマ 編集委員 滝田洋一

グローバルな投資資金の流れが変調をきたし始めた。石油をはじめ商品の価格が乱高下し、株式は方向を見失い、逃避資金は国債に走る。日本は経済と金融市場が外頼みの色彩を強めているのに、政治は内を向き迷走する。市場波乱のマグマには警戒を怠れない。

<中略>

そんな綱渡りの続く目本の債券に、時ならぬ外国人投資家の買いが殺到している。4月の買越額は1・6兆円。5月は28日までに2・6兆円も買い越し、2008年8月の2・8兆円に迫った。皮肉にも「安全資産へのシフト」と称する世界的な債券買いの一環だ。

<後略>

日本経済新聞 6月6日(月) 5面から。

2011年06月06日 17時57分30秒 | 日記
論説委員長 芦川 洋一 この国をどうする気ですか *貴方がたにこそ向いた言葉だと芥川は思う。

文中黒字化と*は芥川。

民主党という政党は、この国をどうしようとしているのだろうか。党内で、もめごとばかりおこし、ものごとは決まらず、さっぱり前に進まない。一国のリーダーだった人が、後任者をペテン師とまでののしり、「言った」「言わない」と小学生もびっくりするような内輪もめをくり広げる。
 
野党時代ならいざしらず、とても政権を担っている政党とは思えない姿だ。政治の劣化がどんどん進んでいく。
 
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。2009年9月の政権交代からまだ2年もたっていない。時期はともかく、じきに3人目の首相が誕生する。ここはひとつ、民主党政権にみる「失敗の本質」を考えてみる必要かおる。
 
旧日本軍の失敗の事例研究をつうじて、共通する問題点を明らかにし、今日につづく組織の教訓を読みとる『失敗の本質』(戸部良一ほか著)。今や古典となった本を本箱の奥から引っぱり出して、めくってみた。
 
失敗の要因を分析している中で、今の民主党に通じるものがあった。戦略目的が定まっていないと、必ず失敗するという指摘だ。
 
以前の民主党には、はっきりした戦略目的があった。一言でいえば、自民党政治の否定だ。1955年の保守合同からつづいてきた自民党による支配体制を打ちくだくのが民主党のよって立つところだった。
 
09年総選挙で、民主党は大勝し、政権を樹立した。目的が達成された。では、それからの戦略目的となると、これが定まっていない。

*そうではないだろう。時の権力に依る、反民主主義そのものだった横暴に、貴方がたが、与した結果、民主党は、当代きっての国民政治家を代表の座から失う羽目になった。

それが、現状の全て。
 
…中略。

政治主導の旗はいいとして、あやまった理解で官僚を排除し、官僚組織を機能停止におちいらせた。今回の大震災の対応が後手に回ったひとつの理由がそこにあるというのは、かねて指摘されているところだ。

なぜだろうかと目をこらしてみると、幹部クラスに組織運営の経験のないメンバーが多いことがあげられる。市民運動家、弁護士、松下政経塾といった出身者は、組織とは別の世界で育ってきた人たちだ。
人前で解説・説明することには、たけていても、人を動かす人情の機微にはうとい。


*芥川の読者なら、芥川が、その事は、何度も指摘し続けて来たことはご存じでしょう。

 
不思議で仕方がないのが、事前の根回しなどなしで、いきなり会議でものごとを決めようとすることだ。

どんな小さな組織でも、事前に、うるさ型や利害関係者には耳打ちし、時には肩ももんで、スムーズな着地をめざすものだ。根回しなど否定すべき古い自民党政治ということらしいが、組織運営の知恵に欠けていると言わざるをえない。
 
…後略。

2011/6/6…「文明のターンテーブル」6月6日。

2011年06月06日 07時46分04秒 | 日記

政治とカネなどという虚構は、本当に何ものでもないのだ、論説員達や、その摘発を立身出世の糧として来た人たちよ。
政治とカネ…簡単に言えばビジネスの利便のために献金するということだろう。
そこには、一生働いた結果としての資産をだまし取って、国民の97%を占める無名の人を苦しめ、傷つけ、死に追いやる悪党が存在しているわけではない。
摘発すべき、撲滅すべき、重罪を持って処すべきなのは、巷に巣くう悪党どもなのである。
既述したように、国民の2割を占めているだろう、もはや。
何故なら、彼等は、実質的な人殺しだからである。

論説員たちよ、国家の番犬である人たちよ。
貴方がたは、この20年超、国家の真の敵を見誤り続けて来たのだ。
国家の真の敵とは、政治とカネなんかじゃない。
美しい心を持って生きている大多数の人…日本人は、特に、そうなのだ…美しい心を持って生きているのである…を、騙す、傷つけ、死に至らしめる。
それこそが、本当の悪人であり、悪。
何度も言うが、政治とカネなぞは、悪でも何でもない、唯のビジネス行為だろう。
痴呆テレビの20年超が作り上げた悪が、国家にとっての一番の悪なのである。
小智、世間智の中で、人を騙し、傷つけ、人を殺す。
子供の時から、いじめること等にだけは長けた人間を産み出して来た痴呆テレビの悪を撃つこと…
つまり貴方がた自身を撃つことだけが、日本が為すべき事。
政治とカネなんぞは、何の悪でもない。
悪とは、人を騙し、人を傷つけるものなのだと知るべし。
ロッキード社が、自社の利益を図るために、世界中に、勝手にばらまいたカネなぞは、何の悪でもない。
日本は、無宗教であることが災いして、悪とは何かを見失い続けて来た国なのだ。