文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

京福嵐山駅に着いた時、プラットフォームに止まっていた電車の側面一杯に在った広告。

2011年11月06日 21時37分02秒 | 日記
芥川は、今年は今までよりも遥かに深い気持ちで…これほど京都の紅葉が見たいと思った事はない…京都の各庭園に対する思索が、想いが、かつてないほどに深まっているからなのであるが。

今、為している尋常ならざる戦いのスケジュール上、紅葉の季節には京都を訪れる事は出来そうもない。

昨夜、京都の紅葉便りをネットで検索して見れば、北野天満宮と嵐山渡月橋が「色づき始め」となっていた。

おお、今年、一気に大好きになった北野天満宮…一昨日、鷹ケ峰からの帰路のタクシーで運転手が言っていたなぁ。秀吉のお土居の所が、もみじの名所なのだと。

北野天満宮は梅でしょう、と言いつつも、あそこの紙屋川の土手沿いなら確かに絶好の紅葉だろうな、と。

そこで今日は北野天満宮から嵐山に行こうと決めたのだった。嵐山へは北野白梅町から嵐電にて直通で嵐山に。

京福嵐山駅に着いた時、プラットフォームに止まっていた電車の側面一杯に在った広告。










11月6日、1時半。京福嵐山駅にて。文と全ての写真は©芥川賢治


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Hさんへ、11月6日。

2011年11月06日 14時16分35秒 | 日記


gooにおける昨日のアクセス数は、以下の数字でした。


 


115日のアクセス数  閲覧数:4,546PV    訪問者数:788IP


順位: 502 / 1,650,945ブログ中 (前日比 )


 


一方昨日のアメーバは 閲覧数:1020 訪問者数:659


 


gooの、ページごとの閲覧数ベスト20は以下の通りです。


 


1トップページ111 PV


2PHVプリウス燃費61キロ/キリン、ブラジ...56 PV


3ホンダ「N BOX」新型軽12月に投入 ...47 PV


4表明しているのである。47 PV


5龍安寺も、また、金閣寺に劣らぬ大スターで...45 PV


6どこかの国の「まことしやかな嘘」と何ら変...43 PV


7ひょっとしたら、これまでで一番の凄い写真...43 PV


8そうして光悦寺に向かって、芥川はGifted...43 PV


9一昨日の蹴上・何有荘前のせせらぎに棲息す...42 PV


10ギリシャ危機と世界…日経新聞1151面より40 PV


11おお、ここでも小堀遠州が現れているではな...40 PV


12イタリア、IMF監視下へ 他…朝日新聞11...39 PV


13読者の方に…37 PV


14とにかく、本当に「良かった」のである。そ...37 PV


15長嶋茂雄と同等の大スターである金閣寺は、...37 PV


16確かにアジアのindececyの一員であると…37 PV


17日本の政治家(屋)や、これをまともな顔を...35 PV


18消費増税 突然の国際公約化 首相国内では...35 PV


19彼らは、猿回し(霞ヶ関、代表は財務省)の...34 PV


20「おお、家康殿が芥川を歓待しなさいと鯉達...33 PV


 


昨日の結果も、芥川にとっては、さても「南京玉すだれ」 感激 感謝 雨あられ 謝謝 多謝なのでした。


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塩害の田んぼ 綿花で再生 宮城の農家きょう初収穫…日経新聞11月6日30面より

2011年11月06日 14時09分42秒 | 日記
「一大産地に」希望紡ぐ

東日本大震災の津波被害に遭った宮城県の沿岸部で、被災前は水田だった土地で栽培した綿花が6日、初収穫される。綿花は塩害に強く、紡績会社やアパレル業者が技術指導や製品化などに協力した。

復興に取り組む農家らは「宮城を一大産地に」と期待を膨らませるが、大規模生産には土地の集約など課題も多く、試行錯誤は今後も続く。

…後略。
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「イタリア旅行」河村 英和著…日経新聞11月6日21面より

2011年11月06日 14時08分50秒 | 日記
旅行者が強く憧れた「美しい国」  明治大学教授  管 啓次郎


イタリア、べル・パエーゼ(美しい国)。ルネサンス以後の西欧に共有され、やがて近代以後の世界に広く流通するその魅力の強さは、しかし日本人には本当は分かりづらいのかもしれない。

南の半島に、北の人々が強く憧れた。その光、気候風土、都市と芸術の壮麗のせいで。たとえば18世紀の英国では、貴族の子弟の長期遊学であるグランド・ツアーの最重要の目的地がイタリアだった。古代ローマの遺風にふれて教養の仕上げをする。幻想が先行する旅だが、幻想は現地で対応する実物を見いだす。

新たに文章がつむがれ、絵が描かれ、様式が模倣される。「イタリア」がなければ、ヨーロッパは、世界は、まるで違ったものになっていたはずだ。

本書はイタリア建築・都市史の研究者による、実在と幻想のイタリアへの案内書だ。英国、ドイツ、ロシア、フランスから、おびただしい人々かイタリアを訪れ、体験し、何かを持ち帰った。有名無名の旅行者たちの文化史は、そのまま濃密な文化的記憶への扉となる。

この本の最大の功績は、思いがけない細部を教え、あるいは思い出させてくれることだろう。現代の目からするとあって当然の場所、たとえばポンペイの遺跡やカプリ島の「青の洞窟」はじつは比較的近年まで知られていなかったし、18世紀の時点でもナポリはローマ以上の都会だった。

すぐそばにヴェルギリウスの墓のあるグロッタ・ディ・ポジリポ近郊では、洞窟にこもる火山の噴気で気絶させた犬を湖に放り込んで目を覚まさせるというとんでもない見世物をやっていた。18世紀ローマの土産物には、たとえばマイクロ・モザイクにより観光名所を描いたものや、コルク製の精巧な遺跡模型があった。こうした小さな知識群は文旬なくおもしろい。

通読すると、おびただしい固有名詞の氾濫に酔ったような気分になる。イタリアは記憶の半島、どこに行っても古典古代以来の人々の創造の痕跡があふれているのだから当然か。

その個々の痕跡が外国人たちに、つねに新たな霊感をもたらす。驚くべき、比類なき国だ。自分の興味にしたがって探索の旅に出かけてみよう。

▼かわむら・えわ 72年生まれ。イタリア国立ナポリ・フェデリコニ世大建築学部助手。専攻は西洋建築史、イタリア都市史。
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「危機の指導者チャーチル」冨田 浩司著…日経新聞11月6日21面より

2011年11月06日 14時07分55秒 | 日記
現職外交官が描く政治の奥深さ 特別編集委員 伊奈久喜

文中黒字化は芥川。

英国在勤通算7年の外交官が20年以上にわたるチャーチル研究の結果をまとめた本書は、ふたつの点で勇気ある挑戦である。ひとつはノーベル文学賞を受けた第2次大戦回顧録などチャーチル自身の著作のほか、多くの伝記が既にある点である。

もうひとつは危機の指導者を論じることが現代日本の政治指導者を批判する結果になりかねない点である。
著者は危機の指導者の資質として①コミュニケーション能力②行動志向の実務主義③歴史観--をあげる。

「ぶらさがり取材」を拒む野田佳彦首相はコミュニケーション能力に自信がないのか、などと考えてしまう。が、「現職官僚の首相批判」ととらえては酷だろう。

責任は著者ではなく、政治の現実にある。指導者を目指す人たちは、3点を備えているか絶えず自問する必要がある。本書が描くチャーチルは完璧な指導者ではない。戦時閣議で激論をかわしたハリファックス元外相は日記に書く。

「頭を使って考え、判断しなければならない時に、彼(チャーチル)が自分自身を激情に駆り立てていくのを見ると、私は本当に絶望に追いやられてしまう」

チェンバレン首相がヒトラーにとった宥和政策は、いまは否定的意味で使われるが、著者によれば、当時は中立的ないし積極的な意味を持った。そのせいか、チャーチルの宥和反対は、日本、イタリアへの対応では、一貫性を欠いた。チャーチルとて常に冷静ですべてを見通していたわけではない。

本書からは成熟した民主主義国の政治の断面がのぞける。「選挙というものは、野党が勝つものではない。与党が失うのだ」との英国の格言が紹介される。日本の現実を考えると、興味深い。

チャーチルの保守党が、ドイツに勝ち、日本にも勝利する直前の1945年7月5日の総選挙で労働党に敗れたのは、保守党のチェンバレンの宥和政策の失敗が響いたようだ。民主主義が機能した結果なのだろう。

英国政治の奥深さが明快かつ円熟した筆致で描かれている。

▼とみた・こうじ 57年生まれ。81年外務省入省。現在は北米局審議官。英国には研修留学と大使館勤務で滞在。
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「<世界史>の哲学 古代篇・中世篇」 大澤 真幸著…日経新聞11月6日20面より

2011年11月06日 13時55分53秒 | 日記
「西洋」の形成過程を明晰に論述  文芸評論家 井口時男

壮大なテーマだ。狙いはしかし、「近代」とは何か、という一点である。「近代」を問うことは「西洋」を問うことである。それが、本書のタイトルが〈世界史〉と表記されている理由だ。「西洋」という特殊な地域で開始された「近代」が世界中を覆った。特殊なものがなぜ普遍化したのか。

「西洋」の精神的根幹にはキリスト教がある。資本主義も同じだ。マックス・ヴェーバーが示したように、資本主義も、「西洋」において、キリスト教(プロテスタンティズム)の倫理の経済活動上の実践として始まった。

ここでも特殊なものが普遍化したのだ。だから、問いはまず、キリスト教とは何か、に絞られる。キリスト教の中心にはイエス・キリストがいる。では、イエス・キリストとは何者か。

「古代篇」は挙げてこの問題を追究する。 本書はあくまで〈世界史〉の「哲学」である。つまり、歴史上のイエス・キリストの実像が問題ではない。

むしろ著者は、福音書の記述を総体として受け入れたうえで、イエス・キリストの認識と論理を、イエスが言葉で述べた認識と論理だけでなく、いわばイエスがその存在そのものによって示した認識と論理の特異性を、明らかにしようとする。

なぜキリスト教の聖書は旧約聖書を残しているのか、イエスの刑死とソクラテスの刑死はどうちがうか、等々の興味深い設問が読者の関心を誘う。論述も、フーコー、ラカン、レヴィナス、ドゥルーズといった現代の思想家たちの言説を参照しつつ、しかし、明晰さを心掛けて具体的で丁寧である。

だが、著者の考察は歴史事象の徹底的な論理化・形式化に向けて容赦ない。ときにアクロバットとも見える論理の離れ技もある。イエス・キリストの存在自体がきわめて逆説的である以上、それは仕方のないことだ。

こうして、「古代篇」ではイエス・キリストの生と死の意味するところが問われ、「中世篇」では死せるイエスの身体が人々を動かして「西洋」を形成し、資本主義を発生させていく過程とその論理構造が追跡される。随所に刺戟的な断案が光っている。
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「獅子頭」楊逸著…日経新聞11月6日20面より

2011年11月06日 13時54分32秒 | 日記
閉塞感打ち破るおおらかな感性  文芸評論家 田中弥生

文中黒字化は芥川。

1967年、中国東北地方の貧しい農家の次男として産まれた張二順は、父親に連れられて大連の雑技学校に入学したものの、いつしか調理師の道を歩むようになる。

巨大な肉団子料理「獅子頭」に導かれるように、農村から大連、海を渡り日本へと進む二順の数十年間を、中国語の感性に彩られた楊逸独特の日本語が、魔術的な鮮やかさで描き出す。

二順の人生は始めのうち、節目はあってもすくすく伸びるタケノコのようだ。素直で顔もよく、一度食べた獅子頭を納得するまで作り続ける根気や苦難に負けない根性もある。

そんな少年は何をやっても最終的には成功する。そう誰もが思う。けれど順調な成長物語は、大人になり、その生活に現実の政治や経済、利害が絡み出すとかげりを帯び始める。二十代半ばで来日するが、勤務先の待遇はお世辞にも公平なものとは言えない。

日本女性の「資本主義」的な手練手管に翻弄され、私生活でもとんでもない事態を招いてしまう。長所だったはずの真面目さや能力が、人にいいように使われることで短所になってしまう。

現実的な視点が細部にちりばめられて、平易に見える物語に現代を描く小説としてのずっしりした読み応えを与えている。しかし厳しい現実を描きながらも楊逸の筆ののびやかさは失われない。

大連でも日本でも、描かれる風景は風と光に満ち、二順のまわりの中国人たちは知識の度合いにかかわらず皆堂々として、卑屈さがない。二順に職場の先輩が教える日本語のこつが面白い。中国語の単語に「する」をつければそれで大体済むというのだ。

そのたくましい視点が、読者の前に漢字文化圏の一地方としての見知らぬ日本の姿を浮かび上がらせる。雑技学校に入ったばかりの幼い二順が「筒抜け」のこつを教えられる箇所がある。抜けるのではなく、筋肉をくねらせて筒を下に運ぶのだ。政治や経済、言葉の壁の間を、柔軟に動くことで抜けていく。

それが巨大国家の下で生きる人々の知恵なのだろう。
大陸的なおおらかな感性の中に、現代日本の閉塞感を打ち破る力が見える。日本人必読の一冊だ。
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「スティーブージョブズ Ⅰ・Ⅱ」ウォルター・アイザックソン〈著〉…朝日新聞11月6日8面より

2011年11月06日 13時07分38秒 | 日記
「天才」の生と死いちはやく活写   〈評〉山形 浩生 評論家

…前略。しかもその細部に見えるジョブズ像は、かなり常軌を逸している。

彼は学習効果のない人物で、公私ともに何か思いつく→関係者を怒らせる→まわりを丸め込む→無茶を連発して嫌われる→実現か失敗→あたり散らして愛想をつかされる、ということの連続だ。

だから細部というのは、ジョブズがだれにどんな罵詈雑言を浴びせ、どんなひどい仕打ちをしたかという話ばかり。信念を貫くといえば聞こえはいいが、むしろ思い込みが激しいだけ。

ひたすらわがままで身勝手で他人の手柄やアイデアも平気で奪い、女の子をはらませてもほっぽって、正義も公正も誠意も身勝手な時にだけ発動させ、まあろくでもない。Ⅱ巻で多少の落ち着きを見せるのがせめてもの救いだろうか。

そしてやはり本書で悲しいのは、その天才ゆえの思い込みが死期をはやめてしまったこと。ジョブズはガンの検査も適切な治療も拒み、インチキ食事療法や鍼や心霊療法にまで手を出し、そのために手遅れになった可能性が高いという。すぐ治療を受けていれば、あと十年は活躍できたはずなのだが。

…後略。
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「加藤周一を読む」「理」の人にして「情」の人  鷲巣力〈著〉…朝日新聞11月6日12面より

2011年11月06日 13時06分27秒 | 日記
凝縮された人生、見事に分析   評・保阪 正康  ノンフィクション作家

同時代の一著述家の評論や小説に生涯にわたって触れるというのは、自らの成長を確認するという意味でも極めて貴重だ。戦後社会にあって〈加藤周一〉の存在を羅針盤のように受け止めていた者は多いのではないか。かくいう私自身もそうなのだ。

加藤の知的関心とその業績は、89年の人生の中にたっぷりと詰まっている。担当編集者でもあった著者は、その内容のすべてを本書によって見事に整理、分析している。

加藤はその時代背景、自らの時代体験、そして自己透視したあげく見えてくるこの国の歴史と先達たちの重厚な生き方(例えば自分と経歴の似る鴎外、茂吉、杢太郎)を常に根底に据えていた。

30代に入ってのフランス留学を始めとする海外体験を通して、自国の文化(「雑種文化」と位置づけた)と向き合い、そこで「比較」という視点を獲得したと、著者は指摘する。

本書の骨格は、20世紀を知識の総合体として生きた教養人の実像、という点にあるが、天皇制(天皇個人とは別)、戦争、日本人、さらには近代、芸術、古典とあらゆる分野を書き、読み、論じたその姿勢には、「整合性を備えたものに美しさを感じ、強く惹かれる思考と感性をもつ」との気質があったと著者は説く。

畏敬したサルトルの思考は、抽象性と具体性の往復運動であったが、加藤の性格、文章、発想にもそれがあったというのだ。その視点・論点が、決してブレなかったこと、20世紀にこのような知識人をもった日本の文化空間、加藤の名は幾多の時間を経ても、後世の評価を受け続けるだろう。

加藤のみる近代日本人の死生観、日本文化の時間(「今」の尊重)と空間(「ここ」の尊重)、思想史に一貫性を求める視点、親友の戦死に思う九条の会の呼びかけなど、未来にあっても、なおその論理体系と行勤力は強い伝達力を持つと思われるからだ。

▼わしず・つとむ 44年生まれ。平凡社に勤務、退社後も「著作集」ほか加藤作品の編集に携わる。
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イタリアからのメッセージ 政府債務危機…朝日新聞11月6日8面より

2011年11月06日 13時00分43秒 | 日記
ヨーロッパ総局員 有田 哲文    文中黒字化は芥川。

イタリアの自動車大手フィアットが、今年いっぱいでイタリア産業連盟を脱退する。企業ごとではなく全国規模で労使協定を結ぶやり方についていけなくなったという。日本で言えばトヨタ自動車が経団連をやめるようなものだ。

当然、マルキオンネ最高経営責任者への批判が強まっているのかと思ったら、逆だった。部品メーカーを営み、産業連盟地方支部長も務めるアルペルト・バルチェラ氏は 「マルキオンネ氏は国全体に重要なメッセージを与えてくれた」と手放しのほめようだ。

強い労組との関係は経営者にとって共通の悩み。「我々も古いルールにとどまるべきではない」というのだ。

イタリアを歩いていると、なつかしさすら感じることがある。ここでは、経済のグローバル化に伴って多くの国が捨ててきたものがまだ残っているようだ。

強い労働組合、民営化されない公営企業、解雇のほぼ不可能な労働規制、大規模小売店の出店規制-。それでも欧州の中心的な経済大国の一つであり続けたのだから、たいしたものだ。

しかし、その地位もこの夏で終わった。政府の借金の重さと経済の弱さが注目され、国債が急落。ベルルスコーニ首相は4日、経済と財政の改革の実行について、国際通貨基金(IMF)の監視を受け入れるのを余儀なくされた。

経済政策で政府の役割は大きくいって二つある。生き馬の目を抜くグローバル経済と向き合い、産業競争力を保つのを手伝うこと。しかし国内が弱肉強食にならないよう福祉を整えること。前者から逃げれば、後者を実現する税収もなくなる。イタリアは逃げ、長い低成長に陥った。

ところで、財政ではイタリアは日本と似ているところがある。国内総生産(GDP)比の政府債務残高は日本が200%超、イタリアが120%。英バークレイズ・キャピタルによると、デフレを加味して実質金利を計算すると政府が払う負担は同程度だという。

国債の国内保有率も日本の9割以上には及ばないが、5割以上で欧州では高いほうだ。違いは、彼らが財政再建の努力をしてきたことだ。あまり知られていないが、イタリアは今年、国債の元利払いを除いた支出を税収だけでまかなえる基礎的財政収支が黒字になる方向だ。

2020年度に黒字化する目標の日本と大きく違う。「首相は景気刺激を求めた。しかし、有能な財務相が強く抵抗した結果だ」と地元エコノミストは言う。それでも危機は防げなかった。

イタリアからの最大のメッセージは、おそらく財政再建の重要性ではない。財政の悪い国が競争力を失ったらどうなるのか、という現実だ。
 
(仏カンヌ)
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アメリカ 貧困の連鎖親から子へ…朝日新聞11月6日2面より

2011年11月06日 12時52分01秒 | 日記
文中黒字化は芥川。

自治体が社会を支える力が弱る中、貧富の格差は広がる。「なんでもいいから仕事がほしい」。ニューヨークの反格差デモに加わるアマンダ・サペッジさん(23)は。ニューヨークの貧しい地区で育った。料理学校を出て高級料理店に就職したが、3ヵ月前に解雇。毎週50通ほど履歴書を送り続けているが、声がかからない。

離婚した元夫は養育費を払わず、4歳の娘は実家に連れて行かれた。手元に残るのは1万3千ドル(約101万円)の学費ローンだけ。「陸軍に入る手続きを取っている。それしか道がない」

一方の勝ち組。「確かに僕は恵まれている方だ」。金融機関で世界各国の債券を扱う30歳代半ばの男性は両親とも医者で、名門ビジネススクールの学費約10万ドル(約780万円)を出してくれた。初任給は年12万ドル(約940万円)。転職し、今は150万ドル(約1億2千万円)を稼ぐ。

去年、200万ドル(約1億6千万円)近いマンションを買った。「格差に焦点が当たるのはいいことだ。でも職場では、デモの参加者はただの怠け者だと思っている人も多い」
いま、米国では「砂時計経済」という言葉が語られる。中間層がしぼみ、富裕層と貧困層相手のビジネスが成長しているからだ。

ニューヨーク五番街。高級宝飾店の女性従業員は 「この夏に5千万ドル(約39億円)のダイヤの指輪が売れた」と話す。一方、貧困地区に多く、100円ショップにも似た雰囲気のスーパーチェーン「ダラー・ゼネラル」は、この5年間で1干店以上増やした。

問題は、格差が親から子へ引き継がれることだ。ウェークフォレスト大学のデイビッド・コーツ教授は、低所得者層の子が上位5%の所得層に入る可能性は1%なのに、高額所得者層の場合は22%だと指摘する。

努力すれば報われる。親の世代よりも豊かになれるという希望が、アメリカン・ドリームだった。だが、ある調査では、18歳から34歳の半数が、悲観的な考えを持っているという。

処方箋をめぐり、政治は両極化するばかりだ。オバマ氏は富裕層に増税し、雇用対策に充てると主張。共和党は「米経済が苦境の時に増税とはひどい」と強く反発している。(ニューヨーク=田中光)
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アメリカ 警官4割減で治安悪化 破産の街 頼りは自分 …朝日新聞11月6日2面より

2011年11月06日 11時48分48秒 | 日記
自警団 短銃携え巡回 文中黒字化は芥川。

カリフォルニアの強い日差しを浴びた男女7人の影が夕暮れ時の住宅街に延びる。黄緑色のTシャツの胸元には、黒字で「ファイティング・バック(やり返せ)」。

10月下旬、カリフォルニア州バレホ市。人口約12万人の街をパトロールする30代後半から60代の7人は、自警団の市民だ。
白人男性(65)がTシャツをめくりあげて、腰にぶら下げた短銃を見せて言った。「危険な目にあったときのためだ」 30分後、ミニスカートにハイヒールの黒人女性がすれ違った。

女性は離れてから振り返り、様子をうかがう。「売春婦だ」。自警団のリーダー格のアジア系男性ボブ・サンパヤンさん(59)が声をかけ、7人が後を付ける。女性は足を早め、携帯電話を取りだして話し始めた。「仲間に我々がいると知らせている」とサンパヤンさん。挟み撃ちにしようとふた手に分かれたが、女性は角を曲がり、姿を消した。

サンパヤンさんらが無償で自警団を始めたのは約3年前。バレホ市の破産がきっかけだった。約5千万ドル (約38億5千万円)の負債を抱えていた。歳出削減を迫られた市は、警察官を4割減らした。

うわさを聞きつけて、売春婦や麻薬の売人が、遠くはメキシコからバレホ市に流れ込んだ。始めた頃は10~15人に出くわすのが普通だった。この日は1時間で1人。サンパヤンさんら住民の努力で改善したが、まだ油断はできない。

3年前、10組80人だったバレホ市の自警団は、いま350組3千人。ジャスミン・ヘリアンさん(41)は、最近加わった1人だ。今年初め、空き巣に入られた。娘が通報してから警察が来たのは約3時間後。「金がない警察は、我々にかまっていられない。だから自分たちで守ろうと決めたのです」

オバマ大統領が再選を狙う来年の大統領選まで、6日であと1年となった。中東の民主化や欧州経済危機など激震が続く国際社会で、米国の影はめっきり薄い。足元の国民の暮らしにも変調の兆しが見える。

オバマ大統領は先月下旬、自治体が予算を管理している警察官や消防士、教員ら28万人の解雇防止に3100億ドル(約2兆7300億円)を投じる法案を民主党を通じて議会にかけたが、野党・共和党の反対で葬られた。

財政出動で経済・雇用を回復させる「大きな政府」か、赤字削減と民間活力で上向かせる「小さな政府」かー。安心で豊かな暮らしの屋台骨が揺らぐ中、大統領選の切実な争点だ。(バレホ=伊藤宏)
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これもまた芥川の21世紀最高の「正義」であり…。

2011年11月06日 08時31分28秒 | 日記
芥川にしか言えない、書けないこと…あなたがたに贈る、私たちが例えようも無く愛する日本を救う「無私」の心が生んだ、今、必要な唯一無二の「解答」である。その芥川の「解答」の偉大さが、どうしても分からないのなら、

一度、愚かで低能に成り下がった頭を冷やす為に、京都中の庭園を歩いてみたまえ。

それは、貴方がたが賞賛するスティーブ・ジョブズも為したことだ。











11月5日、午後1時半。南禅寺・天授庵にて。©写真も上記の文も芥川賢治


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つまり、トヨタ、新幹線に代表される技術の集積のヒエラルキーを…。

2011年11月06日 08時22分40秒 | 日記
ありとあらゆる業種にまたがる日本の物造り、その技術の裾野の広さ、集積を命をかけて守り、世界に、貴方がたが売り込むのである。

それが日本人としての務めであり、これまでの様にサルをいたぶり思うように操り続ける等と言う事に現(うつつ)を抜かしていたから日本は、今の様な在り様になったのである。

貴方がたは国賊に等しいふるまいを35年超も為して来たのだから、これからの170年は、二倍の汗を国の為にかかなければならない。










11月5日、午後1時半。南禅寺・天授庵にて。©写真も上記の文も芥川賢治
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貴方がたが為すべき事はトヨタを新幹線を、とことん守り、売り込むことである。

2011年11月06日 08時19分22秒 | 日記




11月5日、午後1時。南禅寺・金地院にて。©写真も上記の文も芥川賢治
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