関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

お菓子なんてモノは、子供相手の商売だったのにぃ(後編)

2007年07月01日 | 日記
さて。後編です。

『食の安全』という言葉は意味が広すぎる(収穫・飼育の安全、製造販売の安全、飲食時の安全、食べたあとの生体内の安全、食べたあとの容器の廃棄の安全…等々)ので、ここでは菓子製造の安全に限って話題にします。

ま、この業界では先般のF家事件ですか。

なぜ騒がれるのか、といえば、消費者のことより企業の儲けを最優先する風潮がバブル崩壊以後、急速に加速したからです。

バブルな80年代は、今よりマシでした。こんなこともありました──わたしの地元の某有名パン工場で出荷された菓子パンの1個に、パック容器の破片が混入してるのを発見。郵送したら、200円相当のその商品の交換じゃなく(^^; 2,000円相当の缶詰ギフトと工場長の詫び状が帰ってきました。

みな、安全に手間ヒマかける心(とナニより経済面)の余裕がありました。

それが今やナンでもコスト志向。節約で競争に勝つ、そんなマインドのある会社ばかりが、バブル崩壊後に急成長しました。誰のためのコスト削減か?といえば、会社のためです。消費者のためにやってるんじゃありません。

最近のニッポンのお菓子。パッケージに刷られた能書きが、20年前に比べてあまりに仰々しい(--;気がしませんか? 

かの北海道の食肉加工卸さんも、“安心できる肉屋”をアピールするのにご執心だったといいます。こんな字ヅラやイラストで購買者の視覚に訴えようと、メーカーさんが包装や陳列に腐心すればするほど、買う側(食べさせられる側)は逆に『ホントかな(疑汗)~~、この通りデキてんだろな~~!?』と疑惑を感じるばかり。

もう、消費者は子供じゃない。メーカー側の表示なんて手放しじゃ信じない人たちばかりなんだから、そりゃもー製菓会社さんも、アタマが痛い!んじゃないですかあ。

 少子化>先細る需要>競争激化>コスト削減>疑われる品質

…まさに出口の見えない暗雲が、高度成長を支えた老舗業界を襲っている。そんな感じですよねぇ。

お菓子なんてモノは、子供相手の商売だったのにぃ(後編)の画像


コメント
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