関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

日本の酷暑には効かない❕❔ が常識の「冷風扇」に魔改造を施してみた⚡【連載✎その3】

2019年09月03日 | 日記


前回記事からつづく
 
9月になったが残暑はキツい。愛知県西部の場合、どうやら今週あたりが「猛暑納め」となりそうである。

涼しくなっちまってからでは記事の鮮度も激オチなんで、きょうのうちに当お題の最終回(稼働テスト篇)を載せておく。なお、テストは二週前の8月19日に行った。酷暑も酷暑。猛暑の盛りである。当日の天候は薄曇り、湿度80%。証拠までに、Googleさんの気象表示も添付しとこう。


この日は結果的に「冷却試験」に最適のコンディションだった。なぜなら(曇天だったから❔か)午前11時から3時までほぼ外気温も一定。29℃から±1℃以内の振れ幅しかない。冷風の持続性を測るのには"うってつけ"と言えた。


一方、上掲は気象台の百葉箱で採った観測値であるからして、クーラーのないわが部屋の室内温は「そんなに涼しく」ない。測ってみると、35.4℃ある。いや~暑い暑いっ(苦笑)



…でだ。この蒸し風呂状態な部屋に『モスキート・コースター』を設置。乾燥ボックスの中のミニ乾燥機は(実験開始2時間前の)午前9時には電源ONしておいた。吸入される空気の「予乾」のためだ。



冷風扇の冷却温度は、吹き出し口の中央5センチの至近距離に温度計(=レトロな寒暖計)を据え付けて測定した。



冷風扇は給水タンクに氷キューブを突っ込んで(さらに)噴き出す風を冷やす方法もあるが、それは(ほぼ2時間おきの)補給時に面倒くさいだけなので割愛。純粋に、水道水だけでどこまで冷風を作れるかのみを試験する。


さあ、実験スタート。


冷風扇のスイッチON。同時に、ミスト(冷風)モードのスイッチも入れる。計測温度の変化を以下、画像をズラリ並べて一覧



  



 



 

ここで給水タンクの水道水を補充、さらに3時間目、4時間目まで計測したが温度は30.7℃で一定。それ以上続けても(夕刻が迫り、室温自体が下がり始めるので)意味あるデータが採れないと思い、この時点を以てテスト試験を終了することに。


正直、乾燥させた空気を送り込むとは言え、一時的に30℃を割るところまで"冷たく"なるとは思ってなかった。通常の冷風扇だと、(わが部屋の場合)極めてレアに湿度が低かった日(55%とか)で室温より3℃下げるのが精いっぱいだった。湿度80%で「これだけの下がりかた」劇的❕❕だ。計測した温度をグラフにすると以下のようになる。



2時間目以降、温度が31℃未満で「上げ止まり、横這いに収まった」のも嬉しい誤算。


いや、それを望んではいたが「どうせ乾燥空気が枯渇して、最後は室温ー2℃くらいまで(乾燥効果が消えるまで)戻してしまうんじゃないかなァ」とネガティブ予想してた。それが「-4.7℃」だなんて、我ながら出来すぎ❕ である。


という結果で、わたしの当プロジェクトの最終評価は以下の通り。



残念なことに、今回のプロトタイプ機自体の実用性は「限りなくゼロ」だ。


吹き出す風の温度を(ニッポンの過酷な高湿度環境でも)キュキュン冷温に保つことには成功した。が、それと引き換えに犠牲になったモノがある。


それはズバリ、風量。


そう。細っこく長いホースを伝って吸気させる、という造りは、卑力なミニ冷風扇のファンモータには荷が重すぎた。ざっとの感覚では、冷風の強さは7割減となる。「微・弱・強」と三段階ある風量切替えボタンの「強」を選んでも「微の8割、弱の半分ほど」の風しか来ない。


ぶっちゃけ吹き出し口の前方、半径20センチ圏内に顔を持ってきてないと涼めないんである。(冷風扇部分を)事務机の上に乗せて使ったと仮定すると、吹き出し口に近い方の手首あたりは涼しいが、頬や首元まで涼感が届いてくれない。


っつワケで改良」だ。


が、わたしのよーなニートの財布で「改良」は覚束ない。おそらく十分な風力を得るためには、問題のホースのどこかに強力なジェットポンプを咬ます必要があろう。やり方は思い浮かんでも、カネがない。


それもだし第一、(ポンプを)付けたら付けたで、今度こそ本当に乾燥ボックス内の乾気が(数分で)枯渇。結局、温度が上がってプロジェクト失敗、って可能性も^^;色濃く匂う。ポンプだって室内に置こーもんなら、家庭用エアコンの室外機より音がうるさい!!? かも。


それ考えたらさー。ささやかでも「目に見える成果を出せた」んだから、人生ほどほどがベター。よほどの大金でも転がり込まない限り、当プロジェクトは無期限休止 …と相成りそーなww💧


とまあ、3回に渡り「わたしの酔狂」にお付き合いいただきまして、皆さまアリガトウごぜーやすゥ。ではでは~っ💧💧


=了=



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中国米国をWTO提訴へ ─── WTO提訴、提訴数の多い国(貿易損の過敏国)は❔ ランキングはどんな感じ❔

2019年09月03日 | 日記


きのう《中国、米国をWTO提訴へ》というニュースが報じられた。ニュースサイトには「アメリカがWTO脱退するだけww」といった横柄なコメントで溢れかえった。

だが待て。ここで一拍おいて「自分のアタマで考える」のがネット馬鹿に陥らぬ心得である。

── アメリカはWTOを脱退するような国か❔ アメリカにとってWTOは「役立たずのお荷物」なのか❔ アメリカはWTOを「十分に利用できてない」のか❔ さあ考えてみよう

ひとことで「WTOに提訴」と言っても、実は「紛争が深刻化してゆく度合い」によって何段階かの(そう呼ばれ得る)タイミングが在る。

WTO おおまかな紛争解決の流れ

 (1)(当事国いずれか、または双方からの)協議の申し立て
 (2)(協議難航のため、仲裁のための)委員会の設置要請
 (3)(委員会の意見書を受けて)上訴
             ・
             ・
             ・
 (4)(報告書の採択を受けて)勧告


文字通り「裁定を下し、問題に白黒つけてくれ❕」という意味の『提訴』なら、上記(3)の段階になろうが、広い意味では(1)や(2)も"提訴"行為だ。

以降に掲げる二つの資料〔2018年〕は、上記のうち(1)段階から「提訴」とみなした訴え件数である。 たぶん、「あれ? 日本って1年間にこんなにも"提訴"してたっけ?」と訝る向きもあるかと思うので、一応ことわっておく。

まずは冒頭に示した米中貿易紛争に鑑み、中国と米国にとってのWTOという機関について「どんな差があるのか(または、ないのか)」見てみよう。出典データは、インドForbesが調べた2018年における年間のWTO提訴数集計である。



オドロくなかれ。中国ほどの貿易超大国が、昨年WTOに対して行った提訴件数はたったの17件しかない。うち15件が、米国とEUに提訴されたことによる逆提訴であるから、中国は基本「貿易で他国を訴えない」国なのだ。それだけ中国は、何もせず黙ってても「中国以外の国から見て圧倒的な貿易優位国(=脅威国)」であることの裏返し、だとも言える。

対して、アメリカは世界じゅうを相手に「難クセつけちゃ訴えまくり」、その総件数は百数十件に及ぶ。中国を目の敵にしてる一方で、実に、EUにはその1.5倍、カナダへも中国に迫る件数を訴え出てたんである。それも、かの金正恩ばりに(直接の)2国間協議にこだわるトランプ政権下において「ですら」だ。

いかがだろう。

何のこたァない。米国はWTOの「ヘビーユーザー」のひとりなのだった。WTOの「ご利用ランク」では第2位。ちなみに、1位がEUで3位がカナダだ。やはりと言うか、輸出先国に保護主義策を持ち込まれやすい「農畜産物大国」の利用率が高くなる。中国は今じゃ「世界の胃袋」でもあるんで、その意味でもWTOには「ほとんど用が無い」国、というワケだ。

ちなみに出典元インドForbesには、当事国となった紛争件数のうち(決着に一定の強制力を期待できる)加盟国が相手の紛争件数の比率を「実利目当てWTOご利用率」とみなした場合のマップも載せられていた。赤いほどヘビーに利用してることを示し、EUの利用度はダントツ❕であることも読み取れる。


まあEUに関しちゃ、ヨーロッパ各国の農畜産従事者を「EU加入派」として囲い込むために、率先して加盟国の農畜産物を「有利に圏外に売りさばき、担い手の生活を護る」という至上ミッションもある。ムキになって提訴ネタを嗅ぎまわる専属官僚も、さぞかし大勢いらっしゃるのだろう。

以上、とかく米中摩擦ばかりが報道されるなか、「じゃあ、WTOが加盟国に使われてる中身は❔」という素朴な疑問にスポットを当ててみた。あなたはそれでも、アメリカがWTOを抜けるだなんて想像できるだろうか。

最後に…まったくの余談になるが、わたしはWTOのことを中学でも高校でも全く習わなかった。だって、そんな機関はこの世に存在してなかったから。当時はまだ「GATT(ガット)」と呼ばれてた。

テスト問題で(この略語を)日本語にしろ、とか定番中の定番で、正解は「関税と貿易に関する一般協定」なんだが、「協定」なのに何で機関の名称なんだ❔❔と常々イラついてた受験生時代が懐かしいぜww  それじゃまた。
=了=
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