関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

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台湾・李登輝氏 追悼場の遺影ボードが "どうしても切貼り合成に❕❔"視えてしまう謎を探ってみた。

2020年09月20日 | 日記



はいはい、またしょーもない観点の小ネタいぢりをする当ブログである 約4万人の市民が訪れたという故・李登輝氏の弔問会場……の、報道写真(当記事ヘッダー画像)に思ったこと。

見て一番に思ったのが❔ これ"合成"と違うの❔」ってことだった。

何が合成かって、李氏のご遺影。ナンか、異様にクッキリ&シャープ。背景の庭園の緑からキワだって浮いてる。同じ弔問会場の写真、どれ見ても一様に同じで^^;特定のメディアが撮った写真にフォトショで加工したんじゃなさそーだ。

なら…?

なぜまた、こんなドギつく目立つ遺影が撮れてしまうのか? もしや台湾には「魔法のボード写真を作製する先進の技術」でも在るのかァ?? …つことで以下、探ってみることにした。

まずは、遺影ボード自体が(あとから画像を合成した)フェイク物体でない証明からだ。これは無難に証明できる。なぜなら以下に2枚の写真で示す通り、合成には見えない=より自然に写った同じ遺影ボードの写真が撮られているからだ。




どちらの写真も背景に馴染んでいるし、特段、コントラスト(明暗比)がドギつい撮れかたでもない。単に、表面がフラッシュ撮影などで照り返さない"つや消し(マット)仕上げ"を施してあるだけ。この写真が、現実に(会場のその場所に)存在したことは間違いない。

どうやら、写真にも、カメラにも(遺影が浮き立って写る)細工は無く、仕掛けは「設営された弔問会場」に在るようだ。

追悼場は、台北賓館北向きのテラスに設(しつら)えられた。そこは真夏の台北のこと、北向きとは言え、昼間の陽光はテラスの端まで降り注いできてたろう。


でだ。

追悼場の"祭壇"に陽射しが直に注いでしまっちゃ、活けた花はみるみる枯れるし、ご遺影も灼けて変色してしまう。だし当然、開場中に雨天も在り得る。ので実は、祭壇の直上まで覆ってしまうような(野外コンサート用の)ルーフテントを臨時設営してあった。


ご覧のように実際には「シェードテラス状態」だったのだな"現場"は。

ところが(世界に配信された)ヘッダー画像のようなアングル───すなわち迎賓館裏手の戸口から祭壇方向を撮ったのでは、この高~い位置にかぶさる日除けシェードまでは映らない。まるで祭壇も(背景の庭園同様)青空の下に据えられてるものと錯覚する。

ましてや、手前に並ぶ弔問市民の列までボカさぬよう、被写界深度の深いピント設定で撮ったら、そりゃ日陰の祭壇と日なたの庭木との距離感も無くなって視える。ご遺影には陽光が照りつけてないのに、陽射しが当たってるものと解釈して(=視えて)しまう。となれば「あとから切って貼ったように、ご遺影だけが周りとは違う明るさに撮れてる」と脳が勝手に勘違い💧 しちまうワケだ。

もし(遺影の置かれた)祭壇が、光の陰り具合を反映しやすい黄色や赤桃色など濃いめのパステルカラーだったら「こんな錯覚」も抑えられたろうが、さすがに(合コンのパーティ会場じゃあるまいし)ビビッドカラーの葬儀コーデはないわな。

いやはや。

これ、以前にあった『青×黒の服? 白×金の服?』騒ぎのタネ明かしに似てなくもないか。人間の目の錯覚は、ごく身近なところに潜んでる……その好例かもしれないね。

台湾・李登輝氏の追悼場設置 蔡英文総統や市民が弔問

=了=

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