すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

誕生日は切なくて

2008-08-13 21:45:51 | ひとりごと
 今日は、実は私の誕生日である。さすがにもう「おめでたい」年ではないから、格別わくわくすることもないが、何にもないというのもひどく切ない。
 故淀川長治さんが
 「誕生日は自分を生んでくれた両親に感謝をする日」
と話されていたのを思いだし、実践してみた年もあったが、今年は切なさの方が勝ってしまい出来そうにない。
 毎年欠かさずお祝いをしてくれたり、メールをくれる友人がいる。その上今年は何故か今まで疎遠だった友人からもお祝いメールが来た。ありがたいことだ。私は友人の誕生日はお祝いはもちろんするけれど、きっちりその日にメールをするほどまめではないのに。
 毎年両親に「おめでとう」と言われるのも、この年ではくすぐったい。しかし、今年はふたりにすっかり忘れられている。父の体調が悪かったり、キヨちゃんが悪かったり、この夏は家族みんなバタバタだったのだから無理もない。しかし、忘れられるとそれはそれで切ないものだ。
 市内にいたころは、仕事を終えてから浴衣に着替えて街へくりだした。本場の阿波踊りを楽しみながら買い食いして、踊り終えた友人と合流。そのまま飲み会に行っていた。好きな芝居をして、好きなお酒を飲んで、仲間と過ごして。あの頃が一番「好きに」生きていたのかも知れない。
 年を重ねることが「素敵だ」と言えるような、いい生き方が出来ればいい。しかし今はどうしても言えない。こんな夜は切なさだけが募るのだ。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へここをクリックしてお立ち寄りください。



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする