アメリカ橋って 知ってますか
目黒と恵比寿の間にある
下を山手線轟々走る
鉄でできた 青い橋
あなたが教えてくれたのね あの橋の名前とわけを
そしてそれが私たちの 最後の思い出になりました
二人で暮らすことに やっと慣れたのは
気圧配置も秋 いわし雲が窓に見えてた
かつて狩人の歌った「アメリカ橋」の一節。
同棲の破局を描いたもので、詞はせつなく、そして苦い。
いまは「恵比寿南橋」とよばれ、この橋が「アメリカ橋」だったことを、東京人すら知らない。
歌詞に『鉄で出来た青い橋』と言うフレ-ズがある。
元々この橋は白い橋だった。
レコード会社の関係者が、渋谷区役所に『青色に塗り替えて欲しい』と願い出たそうだ。
渋谷に出たついでに、現場に行ってみた。
ついつい車で、あっという間に通りすぎてしまうようなちっぽけな橋である。
恵比寿もずいぶん変った。
画像の右奥に見えているのが「恵比寿ガーデンプレイス」。
ビールの銘酒「エビスビール」の本拠地。
無料でエビスビールが飲める(笑)。
アメリカ橋は残るでしょう
私が東京を離れても
そしてあなたを思い出すとき 山手線の音がする
夜の闇の中で・・・
電車がすれ違って、冷ややかな金属音をたてて橋の下を轟々と行き過ぎていった。
終電であろうか
車内の灯りが、橋に貼られた金網に驟雨のように浴びせかけた。
複雑な情感が渦巻く都会の空間だった。
最終電車の窓に あなたの顔が
いくつも浮かんで来て
ふるえながら 消えて行くのよ
うらんでないわ今は あなたがわかる
大人に変る橋を いつの間にか渡る季節ね
なぜか「別れの情景」が好きである。
男と女の「哀しい別れ」、そして「粋な別れ」も・・・。
およそ橋ほど・・・
人の世の出逢いと別れを
かくも美しく、哀しく見せる装置はない。
橋畔にあるカフェ。
夜にはスナックに早や替わり。
「亜米利加橋」の看板だけが、往年がしのばれて微笑ましい。
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