夜の楽しみ方は気分やシチュエーションによってさまざま。
その夜浴衣がけで、「岸権」と大きく焼印の押された下駄を借りて、夜の街へぶらりと~。
伊香保には本格的なバー「楽水楽山」がある。
そのバーは旅館「千明仁泉亭」 の1階にあるときいていた。
行ってみると、旅館の広大な前庭の木立の中に、「楽水楽山」の灯が見えた。
おそろおそるドアを開けると、そこには大人の時間にふさわしいレトロな空間があった。
“伊香保の初夏”てふカクテルのほろ苦き
最初に飲んだカクテル「伊香保の初夏」はジンベースのカクテル。
ハーブのリキュール「シャルトリューズ」が加えてあり、若草色がとってもきれい。
香りも良くとても美味しかった。「楽水楽山」でしか飲めないオリジナルカクテルです。
このほかにもいろんなカクテルを作ってくれるという女性バーテンダーの上田さん。
たとえば『榛名湖の雪』。
名前をきいただけで飲みたくなるカクテル。こんど来たときは、そのカクテルを
そう心に決めたのです。
次に飲んだのがカクテル「ミモザ」(←画像)
「ミモザ」とは花の名前です。
「ミモザ」は黄色い花をつけます。
あまりにもカクテルの色とミモザの花の色が似ているために、そのままカクテルの名前になったようです。
フランスでは「シャンパン・ア・ロランジュ」という名で、上流階級の間で愛飲されてます。
イギリスだと「バックス・フイズ」とよばれているようです。
シャンパンとオレンジジュースを軽くステアするだけのポピュラーなカクテルです(←アルコール度8℃)。
温泉街という土地柄、昼は本格コーヒーが楽しめるカフエ。
夜は昭和40年代から銀座でバーを開いていた、女性バーテンダー上田さんが腕をふるうバーとなる。
彼女のバーテンダー歴は40年とか。
上田さんは新作カクテルは年中つくるが、何をつくったかすぐに忘れてしまう。
「ママさん!! この間のカクテルお願い!!
「何でしたっけ?」
「ほら!! アレだよ!!」
「アレ!? どれでしたっけ?」
その夜も常連客と上田さんの会話を盗聴してしまいました。
女ご主人の趣味らしく世界各国のグラスが陳列されてました。
居心地がとても良く、靴を脱いでくつろぐソファー席と靴のままでのんびりできるテーブル席がある。
ことに冬場では、大きな窓から小野子山、子持山など上州の山々の絶景を望めるという。
木の温もりと清潔感のある店内。
お店に飾られていた白百合がつんと匂う。
倖せの匂いのする一夜であった。
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カフエ&バー 「楽水楽山」
群馬県渋川市伊香保町伊香保45
0279-72-3355
営業時間 9:00~18:00 (カフエ)
18:00~24:00 (バー)
定休日 不定休
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