寝酒三合に 口説きを混ぜて
今夜は輪島の夢を見る
「能登はいらんかいね」を歌ったのは坂本 冬美さん。
その「輪島」へ仲間と車で行って来ました!!
霜月さいごの旅でした。
風は潮風 シベリア返し
暗雲が立ち込め 波の花が散り
泣いているような日本海でした。
まず最初の観光スポットは、能登半島の代表的な景勝地、巌門。
巌門は名前からしていかめしい。険しい断崖のところ。
波食によってできた天然の洞門である。
この辺りは奇岩、奇勝、断崖が連続する。
松本清張の小説『ゼロの焦点』の舞台になったことで、あまりにも有名。
自分の過去を隠すために殺人を犯し、最後、能登の海に身を投げる女性が死んだのはこのあたりだったか・・・・。
冬の能登の海には、寂寞として人を死に誘い込むような雰囲気があるのかもしれない。
この巌門のあたりから、北に30㌔ほど行った関野鼻までの海岸線を能登金剛というらしい。
その景観が朝鮮半島にある海金剛(うみこんごう)によく似ているという。
白米(しろよね)千枚田は日本の原風景だといえないだろうか。
国道249号線沿い、輪島と曽々木の中間辺りに位置している。
小さな田が幾何学的模様を描いて海岸まで続いていた。
田の枚数は国指定部分で1004枚あるという。
千枚田あぜの万燈(あかり)や年の暮
今宵のお宿は、ねぶた温泉「能登の庄」。
イオンたっぷりの温泉で旅の疲れを癒す。
夕餉は部屋食でなく、囲炉裏料亭で。
まずは能登の地酒「白菊」で乾杯
お酒はぬるめの 燗がいい・・・・だからぬる燗ですって・・・・。年寄り連中はこれだからイヤ!!
炭火で焼いているのが私の大好物のさざえ。
あと干しかれい、能登名産ののどぐろの一夜干し。
膳の物すべて輪島塗の器に盛り付けてある。これが「能登の庄」のウリだとか。
画像は、するめ烏賊いしる漬け串焼き。
画像の左は、能登海鮮四種盛り。
画像の右は、国産ロース牛石焼き、いんげん、南瓜添え。
翌朝は快晴
昨日予定していた千里浜なぎさドライブウエイが通行止めだった。
今日は走れそう。
海の風、波の音が心地よかった。
ここは世界でも珍しい海岸線をフツウのクルマで走ることが出来る砂浜のドライブウエイ。
砂浜なのに道路標識が・・・・
砂浜だけTでは物足らず、海の中を走ったらどうだろう?
そこでドライバーのМ君に注文。
「海の中を少しでいいからこのクルマで走ってよ」
「無茶なこと言わないでください」とドライバーのМくん。
浅野大橋
2日目のお昼は金沢市内の蕎麦処「大藪」で昼食。
そのあと、金沢市内見物。
浅野川大橋を渡ったところに、ひがし茶屋街がある。
あとで知ったのだが、金沢には、東山の「ひがし茶屋街」と「西茶屋街」があるという。
ひがしは高級茶屋街。にしはどちらかというと遊郭のイメージが強いそうだ。つまりは赤線地帯、今もうさんくさいスナックがひしめいている。
浦辺粂子のような遣り手婆さんがいそうな街らしい。
だが観光客の多いのが「ひがし茶屋街」。
加賀友禅のお店、金箔を使った小物のお店。
そんななかで、お茶屋の老舗といわれた「志摩」だけが昔のままの佇まいを残していた。
きけば国の重要文化財になっているという。
大急ぎで書いた「ミニ旅行記」です。もっと面白いことがありましたが今日のところはこの辺で。
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