おっちーの鉛筆カミカミ

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明けましておめでとうございます。第三十節、第三十一節

2006年01月01日 23時00分25秒 | 詩集『まわる世界の先駆者たち』

  第三十節



生きることの意味 解らない大人達が
どうして 新しい世代導いてゆくの



  第三十一節


大した努力も知らないまま 本物を知らないままに
早く結果を得ようとする欲望だけは強くて
本当は一歩も進んではいない 何も生み出してはいないのに
感動だけを得ようとするから
みんな揃いも揃って誤魔化してばかりで
子供の頃は ただ笑っていた
        ただ泣いていた
        ただ怒っていた
        本当にただそれだけだったのに
今では自分の気持ちにまで意味を求めて
その笑顔にも あの泣き顔にも 一つ一つに名前がつけられて
いつも自分に夢中にはなれなくて
生きることの意味を探し彷徨うほどに 答えからは遠退いていく気がする
自分に無理して 努力して
焦れば焦るほど もがけばもがくほど 考えれば考えるほどに
生命の力の泉は 澱み 涸れていく
今自分のいる 社会がおかしいのかと
夢の中で思い立っても とうてい一人では生きていけない
朝がやってきて 再び現実の光を見れば
不思議と絶望は 生き抜く希望に変わっているけれど
やっぱり生きるためには嘘をつき続けねばならない
みんな当たり前にやっていることと 頭では解っていても
どちらにも徹しきれない自分に傷付いて
でもそんな自分でいいんじゃないかと思い直したり
そうして色んな思いを抱えたまま また同じ夜と朝とを繰り返す



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