現在非正規雇用労働者が40%ということもありきょうだい間で
の収入格差の問題は深刻である、現実問題として35歳~44歳
でパラサイトシングルとして親が生活の面倒を見ている独身者が
100万人以上存在する。
また結婚しても「夫の稼ぎが悪いと嘆く娘にちょくちょく小遣い
を渡す」 「いずれ介護してあげるといった息子夫婦に二世帯住宅
建設の資金を渡す」など経済的に困っている子供や将来頼れそう
な子供に援助をしてやりたいと思うのが親心というもの、これが
一人っ子であれば問題ないがそうでない場合、ほかの子供と同じ
きょうだいなのになぜこんなに差があるかという反発や嫉妬を抱
いて格差が問題になってくる。
そして自分ばかり損をしてきたという恨みの気持ちも沸いてくる、
さらに問題を複雑にするのは配偶者の存在、親からの支援に差が
あった場合、本人は納得していても妻や夫が「あのとき不公平だ
った分相続では多く受け取る権利がある」と主張する例で相続人
の配偶者が口出しするとトラブルは長期化するといわれている。
かつては同じ家族であったきょうだいも今はそれぞれ別に家族が
いる、人生をともにする運命共同体はきょうだいではなくもはや
配偶者や子供だという悲しい現実があることも確かである。