「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

隠れキーワードは足音

2011-01-30 10:35:08 | 追悼
【もうすぐ刑事は廃業だ】
493話。
いつ観ても、体力が消耗する作品です・・・。

多分、それほど遠くない時期にまた再見する(日テレプラス放送)と思いますので、日誌的レビューは置きます。

かねてより降板の意思があった沖さんが、裕次郎さんの復帰を待って挑んだ本作の熱の入れ方は画面から伝わってくると思います。
そのスコッチもさることながら、それを受けた感じの裕次郎さんの表情も泣けてくる・・・。
それに、ゴリさんの行動がスコッチを十分理解している、というよりは・・・スコッチファンの代表の如くの振る舞い、行動に救われるというか・・・。
今回のある意味主役である丸サボテンの可憐さと、まるで生きているように語りかけてきそうなスコッチ部屋のカップやサボテンの数々。
井関は陰湿で凶悪な奴なんですが、手放しで憎めない感じ・・・。

スコッチとしては、一係自体が唯一彼に残された身内だったわけで、その仕事場で自らの因縁から来た事件を解決できたことはある意味救いだったかもしれませんが、
遺言である「死にたくない」は、スコッチの本音以外にも、確かに役には悩んだかもしれないけれども、本当はスコッチという役をもっと演じたかったという沖さんの心情が少し入っているような気がするのは、私の気のせいでしょうか。

この作品のもう一つの隠し味的部分は、登場編回想シーンの投入です。
あれは、本当にうれしかったですし、あのボスの回想シーンから、号泣モードに入ります・・・。
何しろ、殿下・ボン・アコと回想とはいえ久々に顔を出した訳ですから・・・。
これにスニーカーが入ればスコッチ関連のメンバーが全員登場したことになったのですが。

ツボを突くキーワード、名セリフ多数、太陽史上屈指の壮絶な予告編。
竹林監督と長野洋さんのゴールデンコンビで繰り広げられた物語ですから当然痒いところまで手が届く作品ですが、
それ輪をかけて演者の熱の入れようが・・・。

滅多に観ませんが、観ると観たいシーンが無数にある、罪な作品です・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする