「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

自分の苦しみ、相手の苦しみ、身をもって体験するボン

2014-08-29 06:56:26 | ビバ!チバテレビ
本日のチバテレ・テキサス&ボン編は、

第169話 50.10.10 グローブをはめろ! (ボン・ゴリさん)

セミレギュラー:ミヤコ蝶々

ゲスト:田坂都 谷岡行二
 星十郎 福岡正剛 木田三千雄
 鹿島信哉 志水良雄 東条道夫 田中清一 峯田智代

脚本:長野洋
監督:児玉進

若いチンピラが殺された。捜査の結果デート中のクリーニング屋の店員・光男がチンピラにからまれ、恋人の佐和子を庇おうとして思わず手を出してしまい、その時のパンチがもとで死亡したことが判った。
光男はボクサー志望の四回戦ボーイであり、仕事を真面目にやり、毎月キチンと故郷の母に仕送りをしていた。
ボンはそんな光男の人柄と正当防衛的な事件に同情を強く覚えるが、ゴリさんはそんなボンに「結果から考え、人を殴り殺したから捕まえるのだ。」と厳しくたしなめる。
無論、四回戦ボーイと素人では勝負は明白だった。ボンは自分自身の苦しさと戦い、発見した光男に反省を促すために、リングに上がった・・・・。

ボン、初めての苦悩編。

ボン登場編はいわばプレ登場編のおもむきがあり、それまでの登場編とは一味違い、テキサスの活躍にも重点を置いた感じになっていましたが、今回は七曲署配属後の初事件となり、従来の登場編と主演二話目をミックスしたようなスタイルになっています。
ある意味、歴代新人刑事にはなかった「表立った頼りなさと甘口」が「ウリ」のボンが、その後ただそれだけで終わらせないぞという気迫を植え付けた作品であると思います。また、定番の「ゴリパンチ」を受けることにもなり、登場編から急激に太陽慣れした感じもあり、まず、ボンを知る上では外せない作品でもあると思います。
題材は体育の日に因んでのものですが、ボクシング経験のない(すっかり「ある」と思い込んでいた私・・・)宮内さんが、光男役の谷岡さんと本当の試合をリングで繰り広げます。あれは本当の血です。
この撮影を引っ張ったのは「指導係」の竜さんだったというのも、光景が頭に浮かぶようで・・・。
その竜さんのゴリさんも、ボンを「指導」することによって苦悩する姿も垣間みられ、太陽が単にスポ根路線をステレオタイプ的に流されて行っているわけではないことがわかります。
今回のテーマはスポ根というよりも、促される側、促す側、双方の痛みと苦しみという部分の方が大きいように思えます。
だからこその犯人に同情し甘口傾向のボンが逆に活きるんでしょうね。

おばさん役の蝶々先生はこれで見納めです。
設定ではしばらくの間同居していたことになります。

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ブルースを暴力刑事と決めつける女性保険調査員の真意は・・・

2014-08-29 06:53:46 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・マイコン登場編は、

第659話 60.08.16 夏の光 (ブルース)

ゲスト:山内絵美子
 早坂直家
 秋野陽介 久保忠郎 河田清志 高橋知佳 飯田テル子 高市好行 原田亜紀 成瀬慶洋

脚本:小川英 尾西兼一
監督:鈴木一平

三人組の強盗が散弾銃を持って銀行に押し入り、ガードマンを射殺したうえ現金を奪って車で逃走した。
ブルースとマイコンが車を発見し追跡したが、犯人は仲間の一人・菊池を置き去りにして逃走した。
菊池は必死になって逃走、ブルースはビル屋上まで追い詰めたが、ブルースの静止を聞かず菊池は隣のビルに飛び移ろうとして失敗し転落死した。
その後の調べで後の二人は前科者の伏見・森本であることが判明した。
翌日、ブルースは保険調査員の加奈子の訪問を受けた。
実は、死亡した菊池には8千万もの保険に加入していたが、支払を渋る保険会社が調査の為、彼女を派遣したものだった。
加奈子は、菊池がブルースに追い詰められて自殺したのではないかと、ブルースを暴力刑事呼ばわりして、彼女は執拗にブルースを尾行し「証拠」を得ようと常に狙うようになった。
しばらくして、逃走中の伏見たちが警官を射殺したうえ車を奪って逃走、間もなくブルースたちとの間で撃ち合いになり、ブルースのマグナムが火を噴き車は大破、運転していた森本は死亡、伏見はその場から逃走してしまった。
その一部始終を目撃した加奈子はブルースの強引なやり方にさらに反感を持ち、敵意をむき出しにした捜査妨害をし始めた。
たまりかねたブルースは加奈子の家を訪れ、捜査妨害をしないよう頼んだが、加奈子は拒否、しかし、加奈子の一人娘はブルースになついてしまい、加奈子を困惑させる。
その様子を観察し続けていた男がいた・・・。

ラガー殉職前後のナイター放送の調整の為に生まれた二作のうちの一作。この頃の編成は、デューク登場の日程もあって記者会見ギリギリまで調整を行っていたようであります。この作品は一説によると#658として放送される予定だったようで、それでもラガー殉職に冒頭で触れていることから、かなりのドタバタ劇的なものが裏ではあったのかなぁ・・・と想像できます。もう一作は問題作「マイコンがトシさんを撃った!」。この二作、結構気合の入っていた感じがあります。
OPも本作のみのOA版で、#658までのものをベースと、新作をミックスし、ボスの歩きはNGバージョンを差し替えるという荒業ですが、珍品です。

本作は三月の「走れブルース」以来のブルース単独主演編、それまではすっかり垢抜けた感じになっていたブルースに野性味が戻ります(^_^;)、それと同時に久々にブルース自体にスポットを当て、様々な彼の顔を観ることができたというので、個人的には好きな作品です。四月以後はどちらかというと、現場復帰したラガーやマイコンに活躍を譲っていた感じがあったので、ここにきてブルアクション全開という感じでしょうか。
のっけからフルスロットルですが(^_^;)

自動車事業部諸兄には、ラガーと共に引退したセリカGT-TRの後釜のカムリが気になるところですが、当時「あまりアクションには向いていない」というFFカムリがあそこまでできるということに目を丸くしたものです(^_^;)
でも、考えてみると・・・覆面車なのにムーンルーフ装備の一係車両の多さ、そして、それを活用するメンバー。あまり他の刑事ドラマでは見かけない光景かも(^_^;)

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