鳥山明先生が亡くなられた報せは、喪失感がかなり強く圧し掛かってきました。
ジャンプのアラレちゃん新連載当初(1980年)、アメコミっぽさと何に対してもポップな感じが強烈に斬新で、小職としてはDBよりこちらなんですよね。
太陽では台本のセリフにも出てくるほど、アニメ化後はドック(神田さん)もマイブームで劇中にも伊達メガネなどさりげなく取り入れられていたのが懐かしく思います。
TARAKOさんの訃報もそうですが、お若いですよね・・・・・・。
ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、3/10サンテレビ・太陽放送。
#192は、もぐりの貴金属ブローカー殺人事件を捜査していたボスは、現場から紛失した金をねらう何者かに襲われ、容疑者である滝田の妻・美也子と共に、マンションの一室に閉じこめられた。二人を閉じこめた男たちは、金のありかを知る手がかりになる滝田の手帳を要求するが・・・。
裕次郎さんが最も尊敬していた女優で、PART2では2代目一係長に就任した奈良岡朋子さんとのほぼ2人芝居に近い切迫した監禁劇。
真面目な夫婦の賭け・・・ボスの生まれて初めて女性に対して感じた恐怖・・・。
滝田のホンダ1300クーペ、前田社長運転のエルフを避ける時にリヤをヒットしたようで・・・(^_^;)
藤堂「奥さん・・・あなたがプロの悪党にでもなる気なら・・・・大いに自慢しなさい。私がこれほど見事に騙され、これほど女性を怖いと思ったことは、生まれてこれが初めてです。」
【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編
3/10(日)
11:00~11:54
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第24話)
サンテレビ1(地上波)
第192話 51.03.19 2・8・5・6・3 (ボス)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
三上順
勝野洋
田口良
宮内淳
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
矢島明子/木村理恵
SPゲスト:奈良岡朋子
ゲスト:北原義郎 信実恭介
平田守 松本敏男 戸塚孝 小坂生男
前田満夫(マエダオートクラブ ノンクレジット)
脚本 中村勝行 小川英
監督 児玉進
もぐりの貴金属ブローカーが殺され、現場付近でうろついていた輸入商社の販売係長である滝田が重要容疑者として逮捕された。完全黙秘を通す彼の手帳には「28563」という意味のわからない奇妙な数字があった。
ボスらはその数字が現場から消えた多額の金の隠し場所に関係するものと判断し、捜査を開始する。
そんな折、ボスは署に面会にきた滝田の妻・美也子と一緒に何者かにさらわれ、ニトログリセリンの置いてあるマンションの一室に閉じ込められてしまう。
二人を閉じ込めた男たちが向かいのビルから狙撃したり、室内の温度を上げたりなどで、滝田の隠した金の場所を知る手がかりとなる手帳のメモの内容を要求するのだった。
貴金属の裏取引で相手を殺した滝田は真面目な男として評判だが、完全黙秘。
大金を強奪した容疑もあり、手帳には謎の数字の羅列・・・
滝田の妻・美也子が面会を申し出るが敵わず、藤堂が事情を説明するが、2人とも謎の男たちに拉致され、売り出される直前のマンションの一室に閉じ込められる。
下手に動くと狙撃され、悟られないように部屋の中を探る藤堂は、室内にばらまかれるように置いてあったニトログリセリンを発見、どうにか脱出を試みようと、その危険なニトロを利用しようとする藤堂だったが・・・
汗だくのボス、ニトログリセリンの爆発と密室での切迫した状況、確かに撮影スケジュール調整話ではありますが、スペシャルゲストに公私・三枝さんともに親交深い奈良岡朋子さんが登場。それも善良な妻なのに実は・・・という難しい役柄を演じており、シャーロック・ホームズのアイリーン・アドラーのごとく、結末はボスのアイリーンは今回の美也子ということとなり、お二人の競演が大きな見どころです。
台本的には完成作までに重要な変更があり、「黒幕」の存在を早い段階から見抜いていたボスだったのを、恐らく奈良岡さんのご出演でボスは気が付くのは本当に土壇場の段階に変更されたと思われます。この変更で美也子にある意味完敗したボスが描かれることとなったのですが、「パズル」にしても「冬の女」にしても、完全無欠さがにじみ出てきていた一係のメンバーへのファンへのけん制的意味合いもあったのかもしれません。
他のゲスト、北原氏は時代劇の方がお馴染みな印象がありますが、今回は冒頭メインでのご出演、
平田守氏はよっぱらい、松本敏男氏はブローカー役とほぼワンシーンの登場で、戸塚さん・信実さん・小坂さんがとりあえず「犯人トリオ」で出番も少なく、やはり実質的には裕次郎さんと奈良岡さんの競演をたっぷりと味わう作品となっています。