さて、3/31サンテレビ・太陽放送。
#195は、山さんは5年前風邪薬による居眠り運転で事故死した関口の死因に疑問を抱いていた。関口は「週刊世論」の有能編集長・三田村の娘である広子の婚約者であった。
広子は事故の翌日、七曲署を訪れ、関口は運転するとき絶対に風邪薬を飲まないと証言したからだ。そして、ひそかに捜査した結果、娘を溺愛する三田村は、部下で無能な関口を極度に憎んでいたことがわかる。そして三田村が関口の素直な人柄を利用し、危険な仕事、過酷な仕事を押しつけ、確率の犯罪というか、事故に遭う確率を高めていたのだ。決定的な証拠がないままに過失致死の時効成立の日に三田村を訪ねた山村に、三田村は犯行を否定するのであった・・・・・・。
前回の中田島砂丘ロケを含めたアクション編とは打って変わっての山さん編ならではのワンセット撮影寄りですが、中身が濃い。
偶然?必然?過失?殺意?
5年間「ある殺人」を追ってきて結論に達した山さんが、自分の犯した本当の意味で罪を認識していないある快活な男と対決します。
それでもってです。露口さんの演技に脚本もそうなのですが、竹林監督の奥深い演出にも脱帽です・・・前回はあれだけのアクション編を撮影しての本作ですから、ふり幅が凄いです。
山村「三田村さん・・・あなたが一個の人間として・・・・私に会いに来てくれる日を待っています。」
【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編
3/31(日)
11:00~11:54
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第27話)
サンテレビ1(地上波)
第195話 51.04.09 ある殺人 (山さん)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
三上順
勝野洋
田口良
宮内淳
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
矢島明子/木村理恵
ゲスト:下元勉
柴田美保子 山下勝也
増岡弘 溝呂木但 伊東平山
藤竹薫 篠田薫 竹内靖
脚本 小川英 杉村のぼる
監督 竹林進
ある出版社の敏腕編集長に面会を求めた山さん。
話は5年前の、編集長の娘の婚約者が自ら起こし死んだ事故についてのことだっだ。
「過失致死」時効まで7時間・・・・
その事件を他殺と断言し、編集長を犯人とする山さん。
その証拠として、死んだ婚約者に勤務先から遠いマンションを与え、免許とりたての彼にマイカーを与え、さらに彼は一生懸命仕事に取り組むものの、編集長の厳しい目には適わず、落命の危険との紙一重な過酷な仕事を数々与え、事故死するまでも何度も死にかけていた。
そして事件当日の朝、編集長は婚約者に何かを渡した・・・
それを見ていた証人を探す一係だったが・・・・
細かい偶然的な事例の積み重ねで証拠とは言えないものばかり手駒で、敏腕編集長に挑む山さん、その真意はもっと深い、編集長の娘との関係を突こうとするものだった。
山さん編の中でも傑作に数えられる一編。
そのクライマックスにいろいろな感想を観る側に持たせる、非常にビターな味わい深い余韻が残ります。
と言いながら、ネタ的な要素も充分楽しめる作品でもあります。
*タ~ラチャン♪ 「あの~」 カ!カ!<リフレイン~~~
*それまでの山さん史上に燦然と輝くド派手なネクタイ
*増岡弘氏のブロマイド
*箱スカマジック!(って、ただ同色の事故車を用意しただけなんですが)
*三田村の執念自体がツボ(^_^;)
*電話機を更新して間もない時期の為、5年前の一係部屋の電話機は映さないという芸の細かさ。
*5年前のジャケットは、確か「危険な約束」で着ていたものじゃなかったっけ?(うろです)
*竹林アップ炸裂で山さんファンにはまぶしすぎる状態(^_^;)
*ワンセットに近い状態、杉村のぼるさんの脚本、伊東平山氏の長髪・・・(^_^;)
*山さんのお気に入りベージュのスーツ(1973年夏先新調)
ネタの宝庫です。
デケデケデ、デケデケデ、ガガ!
そういう意味でも味わい深い逸品です。