竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
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音すべて大樹に吸はれ処暑の宮  大塚正路

2019-08-23 | 今日の季語


音すべて大樹に吸はれ処暑の宮  大塚正路

衰え始めた暑さに、いつもの神社に出向いた
人影もなく深閑とし佇まいは変わらないが
その静けさは爽やかで
あの真夏の喧騒も私の胸中の鳴動をも
宮の樹木が吸い取ってくれているようだ
(小林たけし)


【処暑】 しょしょ
二十四節気の一つ。立秋から15日目、8月23日、24日ころに当たる。猛暑もいよいよ衰えを見せ、新涼が間近いことをいう。

例句 作者

櫨の木の映りて処暑の水明り 深見かおる
家居してもの書く処暑の雨涼し 小倉英男
熱き茶を給はる処暑の峠かな 宮川杵名男
鳰の子のこゑする処暑の淡海かな 森 澄雄
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり 草間時彦
山を見ていちにち処暑の机かな 西山 誠
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