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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

枯芝や金の茶壷の二坪ほど 石口りんご

2020-12-05 | 今日の季語


枯芝や金の茶壷の二坪ほど 石口りんご

この枯芝、おそらくは雑草の芽は一つも無いのだろう
金の茶壷、おろそかにするわけもない
拙宅でも新築した家の庭に芝生を敷いて
よく手入れをしていたものだが
しばらくすると雑草に手をやくようになり思案の種になった
作者の健闘を祈る(笑)
(小林たけし)


庭園・築山・堤防などに土留め、あるいは装飾用として植えられた芝は、夏は青芝として涼風がわたるが、冬になるとすっかり褐色に枯れ、冷たい風にさらされる。しかし、風のない日の冬の日差は暖かく、何とも懐かしい日向の匂いに包まれる。

例句 作者

枯芝を尻に背中につけてをり 高浜虚子
枯芝のそこらも夜となりにけり 長谷川春草
芝枯れてねむりさだまる石の数 木下夕爾
枯芝へ犬放ちたり吾も駈け 蓬田紀枝子
枯芝は眼をもて撫でて柔かし 富安風生
枯芝にいのるがごとく球据ゆる 横山白虹
枯芝にイベント案山子倒されある 林英男
枯芝を転つてゆくビスケット 石﨑多寿子