
枯芝や金の茶壷の二坪ほど 石口りんご
この枯芝、おそらくは雑草の芽は一つも無いのだろう
金の茶壷、おろそかにするわけもない
拙宅でも新築した家の庭に芝生を敷いて
よく手入れをしていたものだが
しばらくすると雑草に手をやくようになり思案の種になった
作者の健闘を祈る(笑)
(小林たけし)
庭園・築山・堤防などに土留め、あるいは装飾用として植えられた芝は、夏は青芝として涼風がわたるが、冬になるとすっかり褐色に枯れ、冷たい風にさらされる。しかし、風のない日の冬の日差は暖かく、何とも懐かしい日向の匂いに包まれる。
例句 作者
枯芝を尻に背中につけてをり 高浜虚子
枯芝のそこらも夜となりにけり 長谷川春草
芝枯れてねむりさだまる石の数 木下夕爾
枯芝へ犬放ちたり吾も駈け 蓬田紀枝子
枯芝は眼をもて撫でて柔かし 富安風生
枯芝にいのるがごとく球据ゆる 横山白虹
枯芝にイベント案山子倒されある 林英男
枯芝を転つてゆくビスケット 石﨑多寿子
枯芝を尻に背中につけてをり 高浜虚子
枯芝のそこらも夜となりにけり 長谷川春草
芝枯れてねむりさだまる石の数 木下夕爾
枯芝へ犬放ちたり吾も駈け 蓬田紀枝子
枯芝は眼をもて撫でて柔かし 富安風生
枯芝にいのるがごとく球据ゆる 横山白虹
枯芝にイベント案山子倒されある 林英男
枯芝を転つてゆくビスケット 石﨑多寿子