いささかの塵もめでたや事始 森川暁水
事始は正月の仕事始めなどとは違って
正月の用意をすることだという
あえて「正月事始め」として区別される季語
掲句は煤払いの様子だろうか
塵もめでたいとは大仰な とは筆者の感想だ
(小林たけし)
正月事始
正月事始/しようがつのことはじめ/しやうぐわつのことはじめ
暮
事始の餅/事始
十二月十三日、一年を締めくくり新年の準備を始める日。歳暮の 挨拶もこの日から始まる。京都では、本家、師匠、日頃世話にな っている人の所へ、挨拶に行く。祇園の花町でも、舞妓や芸妓が 師匠宅に挨拶に出かける。江戸時代からのものと言われる
例句 作者
能杖を買や宗祇の事はじめ 嘯山「葎亭句選」
胡鬼売の声し初めけり事始 亜笛「発句題集」う
かとしてまた驚くや事はじめ 松瀬青々「妻木」
能杖を買や宗祇の事はじめ 嘯山「葎亭句選」
胡鬼売の声し初めけり事始 亜笛「発句題集」う
かとしてまた驚くや事はじめ 松瀬青々「妻木」