巨大地震や大津波 その１２

　今回は関東地方の地震について記事にしました。
　地震予知予測に関しては、首都直下型地震とか、房総沖地震とかがよくメディアなどで記事にされているようです。
　確かに関東エリアも日本の多くの地域と同様、大地震も過去に多いし、東日本大震災でプレートのひずみが解消されたエリアの両端、つまりより北側の青森～北海道沖とより南側の千葉～伊豆小笠原沖が、当然のごとく考えられるわけで、数十年先まで考えればある程度の確率で大規模な地震は起きるかも知れません。
　ただ北海道沖や小笠原沖エリアのように２つのプレートの境界だけ考えれば良いのと違って、関東エリアは３つのプレート（太平洋プレート、北米プレート、フィリピ海プレート）が三枚重ねになっているエリアが多く、その挙動は複雑怪奇で非常に地震予測は難しいと思います。
　私が地震予測の専門家だったら、関東エリアの予測は「非常に難しい」として具体的は予測はなるべく避けます。
　このエリアの構造は粘土板に例えるとこうです。
　北米プレートと言う平たい紙粘土板の下に、フィリピ海プレートと言う平たい紙粘土板の角の先端が潜り込み、その下を強力な太平洋プレートと言う平たい紙粘土板が潜り込む、と言うイメージです。
　その関係はネットで簡単にわかるので、既に熟知している人は多いと思います。
　この状況も関係していると思えるのですが、鬼界カルデラとかのような大規模火山は相対的に関東、中部ではこれまで少なかったと考えられ、東日本大震災や南海トラフ地震のような大規模地震はやはり相対的には少ないか、Ｍ９い至らないプレート型地震になっているように分析されます。
　つまり「三枚のプレートが相互に大きな動きを妨害して、いわばブレーキのような役目をしている」か、或は「プレート境界の同じパーターンが続く規模が小さい」ので、二つのプレート境界やその周辺で起きる地震や噴火のような破局的噴火や破局的プレート型地震は相対的には少ないか或は規模がやや小さい、と個人的には考えています。
　関東地方の最大噴火で把握されているのは、箱根山の遠い過去の噴火で、火砕流が横浜西部まで来たとの推定がなされています。今後どの規模のものがいつ起きるかはわかりませんが、傾向としては鬼界カルデラ等の噴火に比べれば規模は小さいと思われます。

　ただ大都市や人口密集地が近くには多いのと、津波規模は条件次第で地震の規模に比べて大きくも小さくもなる為、オーバー気味であっても想定リスクは大きくして対応しておくのが無難と思われます。