快気分析

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仕組みとアプローチ -  台風10号と暴風 建物や構造物などの多くがそもそも瞬間最大風速55ⅿ/sなんて想定しているのか

2020-09-03 22:45:32 | 豪雨 暴風
 台風10号ですが既に危険度についてニュースやネットで確認できる通りです。
 それでは瞬間最大風速の予想がどのような分布になっているのかと言うのを調べると良いデータが有るようです。

引用開始(一部抜粋)

https://tenki.jp/forecaster/t_yoshida/2020/09/03/9630.html


台風10号 猛烈な勢力へ 記録的な暴風や大雨の警戒エリアは?
吉田 友海日本気象協会 本社吉田 友海
2020年09月03日16:56

(中略)

台風10号の動向 猛烈な勢力に
強い台風10号は発達しながら北上を続け、5日(土)には猛烈な勢力となり、6日(日)には奄美群島近海に進むでしょう。5日(土)から6日(日)に発達のピークを迎え、中心気圧は915ヘクトパスカル、最大瞬間風速は80メートルもの風が吹く予想です。その後も勢力をほとんど落とさずに九州に接近または上陸の恐れがあります。

特別警報級(中心気圧930ヘクトパスカル以下、最大風速50メートル以上)の勢力で奄美や九州に接近、または上陸する恐れがあり、甚大な影響がでる可能性があります。
暴風の警戒エリア

引用終了

 画像は直接ご覧ください。
 あくまで予想なのでこの通りになる確率が100%ではないのですが、それでも良いデータなのでかなり目安にできるとは思います。
 これで見ると瞬間最大風速が55ⅿ/s以上、場所によっては60ⅿ/s以上になるエリアがかなり有るように見えます。
 それで思うのですが、既設の建築物や構造物などがそもそも瞬間最大風速55ⅿ/s以上なんて想定しているのでしょうか?
 仮に建物が横から受ける風の力で瞬間最大風速55ⅿ/sをクリアできる設計になっている建物や構造物が有ったとしても、外装部である屋根などは釘やビス止め程度であり、これが果たして耐えうるのか?
 そして太陽光発電のパネルなども大丈夫なのか?
 机に座って計算だけしていると横からの風だけを計算して「大丈夫」とか言うケースが有るのかも知れませんが、風が横から吹くからと言って何も真横からだけ風を受けるだけとは限りません。
 大体は例えば屋根ならば軒や瓦や屋根材を下から巻き上げられたりする気流も発生するわけで、それで多くの瓦や屋根材が剥がれ飛んだり、或いは屋根そのものが飛んだりするケースも決して少なくないはずです。
 そしてソーラーパネルなら下から舞い上げる気流で今回どうなるのか?
 近年に無い暴風で果たしてどうなるのか?
 停電は有る程度予想されていますが、ソーラーパネルが損傷を受けた場合にその後の復電が果たして容易に行くのかどうか?
 実は去年の台風15号で停電が長引いた千葉県に住む私なのでこれ、結構心配です。
 今年はたまたま千葉県には台風が未だ来ていないのですが、「明日は我が身」で今後どう対策すべきかを考えて行きたいと思っています。

仕組みとアプローチ -  不動産の価値基準は暴風被害の頻発で変化するのか

2020-09-03 12:02:03 | 豪雨 暴風
 台風9号がやっと遠ざかり始めたと思ったら、今度は台風10号の心配をしなければならなくなりました。
 去年の台風15号と言い、2018年の台風21号と言い、暴風や高潮、高波の被害が頻発しています。
 暴風関連だけ見てもこれだけ頻発すると住宅を果たして所有すべきなのか?と考えてしまいます。
 このままの傾向が続くならばと言う前提ですが、普通の住宅は所有が不利になるのではないか、と思ってしまいます。
 ただ全ての住宅所有が危険と言う事ではなく、一部の立地ではそうハイリスクでもない事は以前の記事で書いた通りです。
 それは今までは一般に敬遠されがちだった窪地です。
 浸水や土砂崩れ、がけ崩れなどのリスクが無いのなら、周囲より低くなっている土地に有る建物は、どちらかと言えば暴風の被害は受けにくい事が多い、と言えます。
 これら窪地やそこに有る中古住宅などはこれまでは安めの価格、場合によっては激安価格で取引される事が多かったのですが、今後は果たしてどうなるでしょうか。
 それと北斜面の土地や建物。
 一般には南ひな壇と言うのが住宅地として評価されて来ましたが、これだけ暴風被害が頻発すると南、西、東向きのひな壇には暴風がダイレクトに吹き付けるケースが多くなるかと思います。
 北向きだからと言って台風で北からの暴風が吹かないとは限らないのですが、台風が北から南に移動する事は稀であり、北から暴風が吹く事はどちらかと言えばですが少ないと言えます。
 「南ひな壇」とは言っても、通常は「北ひな壇」とは言わず、「北斜面の土地」とか言われて敬遠される事が多かったのですが、今後はこの傾向に変化が生じて来るかも知れません。
 無論、戸建てでもかなり強い構造、外装などであれば「南ひな壇」であっても暴風に耐える事も不可能ではないはずですが、既設建物では最近のような暴風を前提にしていないケースは少なくはないはずです。
 窪地などに、しかも平屋の家が有ると、周囲からは見下ろされたり、湿気が籠ったり、日当たりがやや悪かったりするデメリットが有るかも知れませんが、台風などで暴風が予想される時には安心感がより大きいとは思います。
 激安なお得物件は未だ残っているのかどうか、と言うのは日当たりや湿気、見下ろされるかどうか、或いは利便性など多くの評価観点も有るので詳細はわからないのですが、窪地等のお宝物件は果たして今後どのようになって行くでしょう。