仕組みとアプローチ － 岩手県沖を震源とするMj6.0 最大震度5強の地震発生

　夕べは岩手県沖を震源とするMj6.0　最大震度5強の地震が発生しました。

　今日になって日本国内で発生した有感地震は次の通りです。
Mj　最大震度
2021年10月6日 3時03分ごろ 宮古島北西沖 　　 5.5 2
2021年10月6日 2時46分ごろ 岩手県沖 　　　　 6.0 5強
2021年10月6日 2時30分ごろ 宮古島北西沖 　　 5.4 2
2021年10月6日 2時14分ごろ 秋田県内陸南部 2.4 1
2021年10月6日 2時05分ごろ 埼玉県南部 　　　3.7 2

　この他も含めて今日になるや否や目立つ地震が僅か1時間の間に多発した事になります。
　岩手県沖を震源とするMj6.0の地震は東日本大震災の震源域の北隣接エリアなのが気になります。
　日本時間で今日午前0時以降、UTCで10月5日15：00以降に世界で発生したMw5以上の地震はEMSCデータで次の通りです。

引用開始（一部抜粋）

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Depth　Mw
2021-10-05 18:03:46.2　25.70 N 125.09 E 30 　5.1 南西琉球ISL., 日本

2021-10-05 17:46:03.7　40.02 N 142.21 E 60 　5.6 本州の東海岸付近
2021-10-05 17:30:28.3　25.72 N 125.05 E 10 　5.3 南西琉球ISL., 日本

引用終了

　この時間帯に限れば日本オンリーでした。
　今月2日の記事、サブタイトル「バヌアツでMw7.2の地震発生」で書いた件ですが、今回はあのバヌアツの法則が再現されたと見ても良いかと思えます。
　あと数日間、どうなるでしょうか。

仕組みとアプローチ － 和歌山で水管橋の一部が崩落した件を考える その２

　前回記事の続きです。
　この件に関してこれまでのニュースでは特に取り上げていない点が有ると思ったので記事にしました。
　それが何なのか？と言うとそれは「地殻変動」です。
　橋の両端、或いは二つの橋脚の間の距離が地殻変動によって特に広がっている場合には、水道管の管路を引っ張って崩落するような力が働くケースが有るのではないでしょうか。
　隣接する道路の橋が無傷なのは道路は橋脚の所で膨張収縮を吸収するためのスライド部が設けられているのが一般です。だから崩落しなかったのかどうか。
　仮に水道管にそうした機能を持たせるとしたら可とう管にするとかのフレキシブル部分を設けるとか、或いはスライドして膨張収縮に対応できる構造でないといけないと思えます。
　この観点で考えると、調べるべき点とは、「橋の両端の位置がＧＰＳでどう変化しているのか？」です。
　仮に地震等に限らず地殻変動で2点間が広がっていたらやはり水道橋は両端で引っ張られてどこかにストレスがかかり崩落した可能性が有る、或いは橋の2つの橋脚間の距離でも同様です。
　まずは橋の両端や橋脚間の正確な距離を測定し以前との差を明確化するのも一つの手法かと思えますがどうでしょう。
　

仕組みとアプローチ － 和歌山で水管橋の一部が崩落した件を考える

　既に多くのニュースで出ている通りですがこの水道橋が崩落した原因について考えた事だけでも記事にしてみたいと思います。
　まずこの水道橋に限らず多くの水道橋ですが、水道管がほぼ直線です。
　これは水道の管路抵抗をなるべく少なくする為なのでしょうが、しかし直線状であるが為に熱による配管の膨張収縮などに対してどのような対策がなされているのか？と言うのが問題になります。
　画像で見た限りでは隣接する道路の橋は無傷のようですが、高架や橋の道路って継ぎ目の所が膨張収縮に対応できるようにエキスパンションジョイントかそれに近いような変異吸収部が設けられているのが通常です。
　では水道橋はどうなのか？　それは専門でないのでわかりません。
　ですが画像で見る限りではフレキシブル配管やエキスパンションジョイントに該当する部分は見当たらないように思えます。
　直線配管でフレキシブル配管やエキスパンションジョイントが仮に無い場合にはどこかに変位ストレスがかかるわけでそこから経年劣化が進んだのかどうか、と言う問題になるかと思えます。
　ただ通常はそこまでリスク想定する程ではないのでしょうが、実は別の要因が絡んでいる可能性も否定できません。
　それは和歌山県の地震です。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Mj 最大震度
2021年10月5日 3時21分ごろ 　　和歌山県北部 3.1 　3
2021年10月3日 5時27分ごろ 　　和歌山県北部 2.7 　1
2021年9月13日 16時18分ごろ 和歌山県北部 2.3 　1
2021年9月13日 11時02分ごろ 和歌山県北部 2.3 　1
2021年9月13日 10時19分ごろ 和歌山県北部 2.5 　1
2021年9月1日 10時29分ごろ 　　和歌山県北部 2.6 　1
2021年9月1日 5時39分ごろ 　　和歌山県北部 3.5 　2
2021年9月1日 2時55分ごろ 　　和歌山県北部 4.0 　2
2021年8月28日 23時13分ごろ 和歌山県北部 2.9 　1
2021年8月25日 10時23分ごろ 和歌山県北部 2.5 　1
2021年8月24日 15時45分ごろ 和歌山県北部 2.6 　1
2021年8月14日 11時20分ごろ 和歌山県北部 2.5 　1
2021年7月9日 12時54分ごろ 　　和歌山県北部 3.0 　1
2021年6月30日 7時04分ごろ 　　和歌山県北部 3.2 　1
2021年6月22日 19時03分ごろ 和歌山県北部 2.9 　2
2021年6月19日 1時55分ごろ 　　和歌山県北部 2.7 　1
2021年5月9日 5時02分ごろ 　　和歌山県北部 2.3 　1
2021年3月26日 16時43分ごろ 和歌山県北部 2.7 　2
2021年3月24日 6時46分ごろ 　　和歌山県北部 1.7 　1
2021年3月22日 2時47分ごろ 　　和歌山県北部 1.5 　1
2021年3月22日 1時25分ごろ 　　和歌山県北部 1.5 　1
2021年3月20日 20時50分ごろ 和歌山県北部 2.5 　2
2021年3月16日 16時26分ごろ 和歌山県北部 2.1 　1
2021年3月16日 6時13分ごろ 　　和歌山県北部 1.8 　1
2021年3月15日 15時52分ごろ 和歌山県北部 2.4 　1
2021年3月15日 11時37分ごろ 和歌山県北部 3.3 　3
2021年3月15日 8時18分ごろ 　　和歌山県北部 2.2 　1
2021年3月15日 2時25分ごろ 　　和歌山県北部 1.9 　1
2021年3月15日 0時59分ごろ 　　和歌山県北部 3.3 　3
2021年3月15日 0時40分ごろ 　　和歌山県北部 2.6 　1
2021年3月15日 0時31分ごろ 　　和歌山県北部 1.9 　1
2021年3月15日 0時26分ごろ 　　和歌山県北部 4.6 　5弱
2021年2月26日 10時16分ごろ 和歌山県北部 2.2 　1
2021年2月25日 22時57分ごろ 和歌山県北部 1.8 　1
2021年2月22日 11時57分ごろ 和歌山県北部 3.2 　3
2021年2月19日 19時12分ごろ 和歌山県北部 2.4 　1
2021年2月19日 5時07分ごろ 　　和歌山県北部 1.8 　1
2021年2月18日 7時52分ごろ 　　和歌山県北部 1.7 　1
2021年2月17日 14時27分ごろ 和歌山県北部 1.8 　1
2021年2月16日 7時55分ごろ 　　和歌山県北部 2.0 　1
2021年2月16日 2時42分ごろ 　　和歌山県北部 2.3 　2
2021年2月16日 0時42分ごろ 　　和歌山県北部 2.0 　1
2021年2月15日 17時37分ごろ 和歌山県北部 1.9 　1
2021年2月15日 16時42分ごろ 和歌山県北部 2.4 　1
2021年2月15日 16時12分ごろ 和歌山県北部 2.3 　1
2021年2月15日 15時34分ごろ 和歌山県北部 2.0 　1
2021年2月15日 14時34分ごろ 和歌山県北部 1.8 　1
2021年2月15日 14時18分ごろ 和歌山県北部 2.2 　2
2021年2月15日 14時10分ごろ 和歌山県北部 2.9 　2
2021年2月15日 14時00分ごろ 和歌山県北部 2.1 　1
2021年2月15日 13時56分ごろ 和歌山県北部 2.3 　2
2021年2月15日 13時45分ごろ 和歌山県北部 2.4 　1
2021年2月15日 13時28分ごろ 和歌山県北部 4.1 　4
2021年2月15日 13時00分ごろ 和歌山県北部 3.1 　2
2021年2月15日 5時46分ごろ 　　和歌山県北部 2.5 　2
2021年2月13日 0時46分ごろ 　　和歌山県北部 2.1 　1
2021年2月10日 9時30分ごろ 　　和歌山県北部 2.7 　1
2021年1月27日 15時44分ごろ 和歌山県北部 2.7 　2
2021年1月27日 1時25分ごろ 　　和歌山県北部 2.6 　1
2021年1月20日 22時52分ごろ 和歌山県北部 2.6 　2

　2012年以降に比べて多いのと、そしてＭｊ4.6　最大震度5弱と言うのは近年には2011年7月の震度5強以来このエリアで有りませんでした。
　これらの地震がどう影響したのかについてはもう少し調べてみたいと思います。