快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  和歌山で水管橋の一部が崩落した件を考える その3

2021-10-07 18:07:17 | 豪雨 暴風
 和歌山県、紀の川で水管橋の一部が崩落した件について更にいくつかのニュースが出て来ました。
  1つは水道橋の一部でアーチと水道管をつなぐ柱の「つり材」が4本切れている事。
 もう一つは和歌山市の尾花正啓市長によると「つり材の横に出している風対策のところ、その上の部分の劣化が激しい」との事です。
 これらの事から疑われるのは、暴風時に無理な力がかかってそこで金属疲労が発生し、また塩害や鳥の糞などでその金属疲労部分から腐食が進んだ、と言う可能性も十分考えられる、と言うところでしょうか。
 そこで考えられるのは2018年9月の台風21号です。
 この台風のコースと風速ですが、和歌山市でもかなりの暴風でした。

引用開始(一部抜粋)

https://jp.weathernews.com/news/24664/
    日最大瞬間風速[m/s]   観測時刻
関空島  58.1          13:38   観測史上1位
和歌山  57.4          13:19   観測史上1位

引用終了

 と言う事でこのデータに関しては関空島についで2位でした。
 この時におそらく電柱や大木などが多数倒れたような風がこの水道橋にも吹き付けて金属疲労や隙間腐食や金属のヒビなどが発生していたのかどうか、と言う所でしょうか。
 ただこの最大風速は関空島より早い時刻で最大値を観測した事から、この時の風向きは西風ではないかったかも知れません。 
 問題はおそらく和歌山市より北西か北北西あたりに台風の目が位置した時に、猛烈な西風が吹き、その時に塩分を含んだ海水の飛沫がこの水道橋に降り注ぎ、またその後も潮風などによって金属疲労の部分が塩害や或いは潮風とは関係なく鳥の糞などにより腐食が進んだ、と言う状況の可能性が或いは有るのかと思えて来ます。
 尚、今月6日に記事の中で書いた、地殻変動による影響ですが、これは水道橋と水道管の伸縮接手や橋の膨張収縮に対してどう吸収するシステムになっていたのか、が調べ切れていないのでまだ影響度はわかりません。
 ただ隣接する道路の橋にはおそらく伸縮に対応するスライド部分があるはずなので、このスライド部分が新設当初に比べてどう変化しているのか?である程度は地殻変動による橋の両端の相対位置の広がりが有るのかどうかがわかるかとは思えます。
 もしこれに変化がなければ地殻変動による水道橋の崩落と言う可能性は少なく、台風21号や塩害などによる金属腐食の進行が主な原因となるのかも知れません。
 

仕組みとアプローチ -  大隅半島東方沖を震源とするMj5.5 最大震度4の地震が先日発生

2021-10-07 12:30:18 | 地震 津波
 先日は記事投稿をした後、大隅半島東方沖を震源とするMj5.5 最大震度4の地震が有りました。
 このエリアでMj4以上の地震が1年以内に3回以上連続で続いたケースは次の通りです。
                         Mj 最大震度
2021年10月6日 17時13分ごろ 大隅半島東方沖 5.5  4
2021年9月7日 5時59分ごろ   大隅半島東方沖 4.3  2
2021年7月14日 4時09分ごろ   大隅半島東方沖 4.0  1

2019年2月6日 2時00分ごろ   大隅半島東方沖 4.1  1
2018年10月4日 17時21分ごろ 大隅半島東方沖 4.3  2
2018年6月12日 4時56分ごろ   大隅半島東方沖 4.0  2
2018年6月12日 4時54分ごろ   大隅半島東方沖 5.5  4
2018年4月10日 5時09分ごろ   大隅半島東方沖 4.0  2

2017年4月29日 22時40分ごろ 大隅半島東方沖 4.4  1
2017年4月29日 21時34分ごろ 大隅半島東方沖 4.2  1
2017年4月29日 21時32分ごろ 大隅半島東方沖 5.7  3
2017年2月7日 16時21分ごろ    大隅半島東方沖 4.1  1

2010年2月4日 20時29分ごろ    大隅半島東方沖 4.3  1
2010年2月4日 17時41分ごろ    大隅半島東方沖 4.2  1
2010年1月25日 16時15分ごろ 大隅半島東方沖 5.4  4

2008年5月23日 4時47分ごろ    大隅半島東方沖 4.4  1
2008年4月22日 18時26分ごろ 大隅半島東方沖 4.3  1
2008年4月22日 18時07分ごろ 大隅半島東方沖 4.4  2
2007年12月23日 2時49分ごろ 大隅半島東方沖 4.8  2
2007年12月23日 2時48分ごろ 大隅半島東方沖 4.4  2

 今回は7月から続いています。
 前回3回以上続いたのは2018年4月10日~2019年2月6日でしたが、この間に何が有ったか、と言えばあの大阪府北部地震、そして北海道胆振東部地震です。
 その前の2017年2月7日~2017年4月29日の時は特に無し。
 更にその前の2010年1月25日~2010年2月4日の時は特に無かったのですが、その少し後の2月27日に沖縄本島近海で地震   Mj7.2(Mw7.0)が発生。 
 その前の2007年12月23日~2008年5月23日の時は5月8日 茨城県沖で地震  Mj7.0(Mw6.8)が発生。
 それよりやや離れた期間ですが、2007年は3月25日に能登半島地震 Mj6.9(Mw6.6)、7月16日 新潟県中越沖地震 - Mj6.8(Mw6.7が発生。
 そう言えば最近も先月16日に能登地方でMj5.2、最大震度5弱の地震が有りました。
 今月3日の記事、サブタイトル、[ハワイ「ハレマウマウ火口」の噴火再開と「地震や火山噴火で近年最大とかのオンパレード」] で書いた件とややパターンが似ている感じもします。
 やはり太平洋プレートの動きが活発化しているようにも見える状況で今後はどうなるでしょうか。
 備えあれば憂い無し。