務安国際空港の旅客機事故についての続記事です。
ネットで調べた範囲では務安国際空港のローカライザー土台用コンクリート構造物が惨劇の一因となったとの見方は多いようです。
「ローカライザー土台用コンクリート構造物そのものがいけない」とか「ローカライザー土台用コンクリート構造物の位置がいけない」とか「ローカライザー土台用コンクリート構造物そのものよりもその上に土を盛ってコンクリート構造物なのがわからないようになっていたのがいけない」とか様々な意見が有るようです。
個人的な考え方に過ぎない程度ではありますが、結論から書きますと上記の最後に列記した「ローカライザー土台用コンクリート構造物そのものよりもその上に土を盛ってコンクリート構造物なのがわからないようになっていたのがいけない」と言う事なのか、と思っています。
前回記事では滑走路をそのまま真っすぐには進めない事も想定してとりあえず中心の滑走路を選択したと考えた旨を書いたのですが、事故機のパイロットもまさかローカライザー土台用コンクリート構造物が有るとは想定してなくて、だからこそローカライザーを中心に向かえば、仮に胴体着陸が真っすぐに行ってしまっても土手に当たるので極端に左右に逸れずそこのどこかで止まるからその先の影響はより少なくて済むだろう、と考えたのかも知れません。
航空地図で見ると仮に土手や壁で止まらなかった場合、或いはローカライザーを逸れた場合にはその先の道路に突っ込む事になります。
その場合の犠牲者は今回の事故に比べれば僅かだったかも知れませんが、当時のパイロットからすれば僅かでも犠牲者が出る事を想定してでもそれを選択をするわけにはいかない立場だったのかと思えます。
何せ民間企業の一パイロットに過ぎないのですから。
それと道路はそれなりにコンクリートなどの強固な構造物なので、それは回避した方が良いと言う判断がもしかして有った可能性は否定できないと思えます。
これらの状況からするとパイロットは胴体着陸と不確かな逆噴射で左右どちらに振れるかわからない胴体着陸コースと、そして仮に真っすぐに進んでしまった場合でも操縦席とかの機体前部が大破しても乗客の大半が助かるように(土台用コンクリート構造物に実は覆われたとは知らなかった)土手をストッパーにすれば、それがベストな選択なのか、と考えていたのかどうか、と言う感じにも思えて来ますがどうなのでしょう。
当時の状況をネットで得られた範囲の情報で分析できた事に過ぎませんが。