快気分析

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仕組みとアプローチ -  航空機(特に旅客機)設計用バードストライクテストは現状のもので良いのか

2025-01-15 08:35:21 | ジェット機
 航空機(特に旅客機)のバードストライクについては今月の記事

仕組みとアプローチ -  22口径の銃弾とバードストライク
2025/01/13 20:43:03
仕組みとアプローチ -  アヒルがバードストライクを起こすのか? 務安国際空港の旅客機事故
2025/01/13 20:04:51

で書いた通りです。
 それでは航空機(特に旅客機)のジェットエンジンについてどのようなバードストライクを想定して設計、製造が行われているのかですが、次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%B3
チキン・ガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ガラスパネルへの発射試験
チキン・ガン (Chicken gun) は高速飛行中の航空機に対するバードストライクを模擬するために使用される大型の圧縮空気砲で、航空機部品の強度試験ではこれを用いて鶏を投射する。航空機のジェットエンジンやフロントガラスはバードストライクによる損傷を受けやすいため、バードストライク試験が行われる。食用の標準サイズの丸鶏は、飛行中の飛行機にぶつかってくる鳥を正確に模擬できると考えられている。
試験の際は、エンジンやフロントガラスなどの航空機部品をテストスタンドに固定し、チキン・ガンで丸鶏を投射する。
(中略)
ボーイング757の開発時には、コックピットの窓がチキン・テストにかけられた。麻酔をかけた4ポンド (1.8 kg) の鶏が圧縮空気砲に装填され、360ノット (410 mph; 670 km/h) で正面から発射された[2]。この試験は関係者から「ひどく汚い試験 (a very messy test)」と呼ばれていた[2]。

引用終了

 と言う事でネットで調べた範囲では現在、1.8 kgの鶏(無論、死なせた直後か麻酔したもの)をテストするジェットエンジンにチキンガンなどで数匹投じて飛行が継続できるエンジンの状態を維持できるかどうかを調べるようです。
 鶏を数匹と言うと、大体3羽なら5.4㎏、5羽なら9㎏と言う事で合計体重から考えればまあ確かに有る程度の大きな野鳥、ハクガンとかマガンとかには対応できるかもしれません。
 しかしコハクチョウやガチョウの大きなもの、そしてそれらの群れによるバードストライクが発生した場合には、合計体重の面だけでも想定外の損傷となる事は容易に考えられるのです。
 それだけでなく、「より大きな鳥の砂嚢により大きな砂礫が入っている事が多い」なわけで、砂嚢の中に有る大きな砂礫が、たった1つでも銃弾のように飛んで当たり所が悪ければジェットエンジンの致命的な損傷になる、と言うのは以前の記事で書いた通りです。
 それだけでなく、大きな砂嚢には鶏よりも粒の大きな砂礫が大量に含まれてそれが散弾銃の弾丸のようにエンジンに同時に損傷を与える可能性も有るのかとも考えられます。
 なので本来は数羽の鶏ではなく数羽七面鳥とかガチョウとかで体重が8㎏~12㎏のものを同時に投じてテストする必要がもしかして有るのではないか、と思えるのですが、どうでしょう。





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