快気分析

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仕組みとアプローチ -  中国は為替操作国なのか

2024-07-08 19:27:41 | 金融
 最近は特に欧米で中国に対して批判が多くなっているようです。
 その1つが「中国は為替操作している」と言うものです。
 個人的にはその全容はわかりませんが、中国が何とか批判をかわしながら人民元高を阻止すべくやりくりしているのが見てとれるので、記事にしました。
 「ではどうやって中国が何とか人民元高を阻止すべくやりくりしているのか」ですが、結論から言いますとその1つは「金属などのメタル、食糧などの実物資源を国家主導でバーンと買ってしまい、国の中で備蓄や循環利用している」と言う事です。
 要するに実物資源で特に備蓄していても劣化しない金属などはいくら買い込んでも国家の財産になって消えないわけで、これを買い込む事で輸入を増やし、「貿易収支を減らしている」ので人民元がそう高くならず、中国の工業製品が未だ競争力を保っている面が有るのは否定できません。
 一方の日本は今度の円安で「円買いドル売りの為替介入」をしたようですが、これって「日本は為替操作国だ」などと批判を浴びるリスクがあるだけでなく、数百兆~数千兆円の資金があると言われている国際金融(投機筋)が日本の為替介入と反対売買を行い、更に円安に相場操縦してドル売りして日本を踏みあげてチリチリに焼くような事なんて簡単なわけで、日本を良いカモにしてるの過ぎないのか、と言う状況なのかどうか、です。
 では中国が世界から金属その他の実物を買いまくって人民元の高騰を阻止するのを、もし逆手に取ろうとした国際金融が金属その他を金融デリバティブ市場で「売り」から入って相場操縦して中国を損させようとしたらどうなるか?
 中国は国家を上げて現物を買いまくるはずで、そうすると現物は世界の量に限度が有りますから中国の買いまくりには逆らえず、相場は高騰し、「売り」から入った投機筋(国際金融)は「チリチリに焼かれて哀れご臨終」となる可能性が高いのではないでしょうか。
 少なくとも中国が金属などの実物を買いまくる事で貿易収支の黒字を減らしているのは「為替操作」とは言えません。
 何故ならそうした実物を備蓄の為に大量輸入するのは「国際紛争や自然災害を想定した防御」と言ってしまえばそれまでだからです。
 日本は円高の時に、どうしてこうした実物輸入によって円高回避の対策をしなかったのでしょうか。


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