快気分析

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仕組みとアプローチ -  海洋酸性化は二酸化炭素濃度の上昇だけが原因ではない、と考える理由

2020-07-21 12:51:01 | 地震 津波
 海洋酸性化についてはその原因が大気の二酸化炭素が海水に溶け込んだ事によるものとされているのが通説のようです。
 確かに二酸化炭素が影響している点は有るのかも知れません。
 ですが個人的にはこれだけが原因ではない、と考えています。
 その一つの理由は「仮に海水中に二酸化炭素や栄養となる微量元素などが適度で、かつ太陽光が十分有るのなら、植物プランクトンも増え、光合成をするわけで、そう簡単に海水中の二酸化炭素は増えないはず」、と思うからです。
 では何故「海水中で植物プランクトンが増えないのか?」と言うと、それは「海水温度の上昇で雨が多く降り海水表層と深層の水の混ざり合いが少なくなって栄養塩分などが表層に行きにくい事、河川から流れ出るなど海水の汚染、泥などによる濁り、抗生物質、海水面に漂う油など多々要因が有る」、と考えています。
 ただそれだけではなく、海水の酸性化には更に決定的な要因が有る、と思っています。
 それは海底地下での火山性活動によって海底から温泉が湧き出る量が昔よりも増えた、と言う原因によるものではないでしょうか。
 何故海底地下での火山性活動が活発化したのか?と言えばそれは今世紀に入ってから特にですが、プレート境界型の巨大地震が多発して固着が外れた状態となりスムーズにプレートが隣接するプレートに潜り込むようになってその相互間に熱が発生しやすくなったからです。
 温泉には酸性のものとアルカリ性のものが有りますが、多くは硫黄を含む酸性のものです。
 海水温度の上昇も海底地下の火山性活動による面が大きな要素の一つと考えているのですが、海底での温泉噴出が増えている、と言う事はそれだけ海水中に酸性の温泉水が噴出している事でもあるはずなのです。
 では海水中の硫黄の割合はどう変化しているのでしょうか?
 このあたりについて現状ではあまりはっきりしたデータを把握しきれていません。
 そもそも広く深い海からどう偏り無くサンプリングできるのか、と言う課題が有るので、全容把握はかなり難しいのではないでしょうか。
 しかし海水中の硫黄成分は(おそらくですが)濃度が上昇していると思われます。
 これが海水の酸性化の一つの要因と見て良いのではないでしょうか。


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