快気分析

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巨大地や大津波 その55

2015-05-22 08:01:10 | 地震 津波
 箱根山の火山性地震ですが、神奈川県温泉地学研究所のサイト
http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/modules/mysection1/item.php?itemid=44
で見られる震源分布図では、数日前から4/1~5/19までを薄い紫色、それ以降を赤で表現するようになりました。
 これで見ると、いくらかの傾向はわかります。
 それは元々4/1からの地震が芦ノ湖んぽ湖底を囲むように発生しているような見え方がする、そして5/20からは特に芦ノ湖からより離れた所に場所に震源比率が移る傾向があるように見える、という事です。
 正確な位置はもっとデータ集計しないと断定できません。
 サイトの図では東西方向と南北方向での断面図しか載ってないからです。
 しかし各震源は北緯と東経と深さで既に出ていますから、いずれわかるはずです。
 要するに芦ノ湖の湖水による冷却作用で湖底や湖岸周辺の温度は周囲より低くなり、マグマの熱が伝わって来ても離れた場所(水平方向にしても垂直、つまり深さ方向にしても)に比べれば冷却作用で温度低下が大きい。
 それで水分の爆発的膨張などで起きる地震が発生するレベルまでは温度が上昇しない、そして芦ノ湖から遠ざかるように震源が最近移動しているのはマグマの熱が衰えてきたから、・・・と言いたい所ですが、それだけではないケースも想定しなければいけないのではないでしょうか?
 それはこれまでの当ブロウ記事で説明した通り、「温度勾配の急変で、地殻んおお皿化変形現象」が果たして起きるのかどうか?という事です。
 湖底近くの地下は温度がかなり低い、遠い所は高い。
 そして湖底から遠い所の温度勾配より大きい。
 だから温度勾配による各部分の熱膨張の違いによる歪は溜まりやすい。
 というわけで、必ずしも芦ノ湖の近くが地震発生しにくいとは限らないケースもあるわけでです。
 そうすると今度は、「どう言う手法で、熱膨張の変化による地殻の歪で発生する地震と、地中に水分の爆発的膨張で発生する地震を、見分けるか」 という事が必要になるわけです。
 それは「各地震の波形を分析すれば、ある程度は見分けられる」のかも知れません。
 芦ノ湖近くでは熱の勢いは衰えていて、地中の水分による地震と温度勾配による地震が仮に減っている、としても、芦ノ湖から離れた場所で逆に熱の勢いが増した事による地震は果たしてないのか?
 このあたりをはっきりさせるのは難しいのかも知れませんが、より実態を正確に把握するのには必要な事と思われます。


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