快気分析

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仕組みとアプローチ -  海底地盤隆起が発生した能登半島地震と海水面上昇の一因

2024-02-09 07:46:27 | 火山 地震 津波 
 能登半島地震では広範囲で海底隆起が発生しました。
 漁港に船が出入りできなくなったとかのように見た目でわかる事例だけでなく、表面では直接見られないような海底でも隆起が多く発生したようです。
 以前に東日本大震災での海岸隆起関連で記事にしましたが、海底隆起した分だけどこかで海底陥没が起きなければ当然のように海水面上昇するのではないでしょうか?
 「いや、海底地すべりで海底がえぐられた部分もあるのでは?」と考えてしまうのは間違いで、海底地すべりによる海底地盤ではより深い所に土砂などが落ちるだけですから、それでプラスマイナスゼロなわけで別に新たな陥没体積とはなりません。
 能登半島地震についてはプレート境界型地震ではないので内陸部の沈降がもしかして殆ど無かったかも知れませんが、いずれにしてもそれだけ海洋の部分は海底地盤が隆起して浅くなった体積分だけ海水面は上昇するはずなのです。
 実は特に今世紀に入って海水面の上昇が顕著になったと言われている一因は、2000年のスマトラ島沖地震 Mw8.0、2004年に発生したスマトラ島沖地震 Mw9.1-9.3、2005年に発生したスマトラ島沖地震 Mw8.6、ペルー沖地震 Mw8.4、2010年チリ・マウレ地震 Mw8.8、2011年東日本大震災、etcなど海底を震源とするプレート境界型地震でMw8以上のものが多発しているわけで、その多くは海底の隆起とその分だけ内陸が沈降すると言うケースが多いはずなわけで、地震規模が大きい分だけ海水面が上昇するはずなのです。
 その他に、これら大地震により、プレート境界面の歪(ストレス)が解消され、それまでよりもプレートがスムーズに滑り込むようになった分だけ、その摩擦熱により海底の地中で地盤が温度上昇し、それで海底地盤や海水が温められ、このような温泉化みたいな事が大規模に発生したはずで、その温度上昇により海水が熱膨張して海水面が上昇した、と言う面も有るのだと個人的には考えています。
 「大気の温度上昇に比べて海水の温度上昇の方が大きい」と言うのはこう言う「仕組み」で無ければ説明がつかないのではないでしょうか。
 


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