
12月25日のクリスマスは通り過ぎようとしていたが、25日が絵画教室の日に当たっていた。そこで、自転車を飛ばし、ちょっとひなびたケーキ屋さんまで行った。いつも人がいないケーキ屋さんに静かに人が入っている。思ったとうり、ちょうどいい大きさとお値段のケーキがあった。ここのケーキは、過剰なデコレーションがない分なんか安いのです。着ているお客もなんとなく質素なのです。ヒロクニさんとふたりならクリスマスもやめ!節約、節約と呟いて何にもなしにしたに違いないが、生徒さんは、1年以上休まずがんばって続けているなぁと思うとお茶の時間を楽しくしようと思い立ったのです。(3時間の授業の合間、30分休憩の時に紅茶を飲みます)
お茶の準備が整うと、「ヒロクニセンセイ休憩!お茶!」と呼び、3人で休憩をとるのです。
ヒロクニさんは、「クリスマスソングを掛けよう!」とビリー・ホリディを掛けた。上のアルバム。
ムードも出たし、さらにケーキを出した途端気合が入り、ロウソクの準備、「みんな、好きな色のロウソクを選びなさい!」「火をつけるマッチは・・・?ヒロクニさんのアトリエ!」と走って取りに行き、火をつけたら、「さあ、みんな手を合わして」生徒さんは素直に手を合わしているのに、ヒロクニさんはどこ吹く風て手をぶらぶらさせている。「ヒロクニさんもちゃーあんと手を合わして」と3人手を合わさせ、「では、いきますよ」「来年は、素晴らしい年になりますように!メリー・クリスマス!!」そろって言いますよ。と3人ケーキに向かって手を合わし、声をあわせて合唱し、自分色のロウソクを吹き消した。紅茶も特別美味しいものを入れ、素晴らしいティータイム。
音楽は、途中から
![]() | フローベルガー:チェンバロ作品集 |
クウォシエヴィチ(ヴワディスワフ) | |
Digital MediaLab.,Inc. |
この音楽に変わり、バッハと思いこんで聴いていた。
夜、ふっとこの光景を思いだし、ああ、わたしはやはり日本人だとつくづく思った。神様は、テキトーで自分の都合の良い神様でいいのです。つまり、八百万の神様の意識がもともとあり、神はキリスト1人でなくていいのです。お仏壇のようにケーキを拝んだわたし達3人は何だったのだろう?

その日の夜、台所でヒロクニさんは踊っていた。
家はすごいボロ屋で、この空間でお茶を飲むのです。
ポイント、ポイントで贅沢貧乏を楽しんでいます。
そういう道しか残されていないというか・・・。
白黒の映画の世界みたいに頑張ってます。