絵・武内ヒロクニ
入院中のヒロクニさんの怒りのサンドバックになっていたわたしは、現在も死んでいます。
もう我慢出来ないと思ったので、ひつこくひつこく嘆願するように「離婚して下さい、お願いします」。と言って
ヒロクニさんに「分かった」。と言ってもらうと心がホッとして、眠りつく毎日。
脅しではなく本気で言っていたのだけれど、急に反省しだしたりする様子を見せ変に気を使ってくるヒロクニさん。しかし、本当の所は、ほっておいて欲しいのが本音で、何度も「わたしにかまわないで!!」と、何度言っても機嫌を取ってくる。言葉が通じない!ヒロクニさんに向けた、わたしの怒りも並大抵でなく、本当に何もかもどうでもよくなってしまって・・・・。
怒っている最中に掛かってきた電話でとばっちりを受けた方も・・・・・。火の粉をあびた方「すいません」。
わたしは、どんなに怒っても記憶はある。
怒りまくった挙句「記憶がない」。と、
言えるヒロクニさんの荒れ狂う姿と顔は尋常でなく、どんな凄い勢い負のエネルギーか。
今だ、家の中で死んでいます。
今だ、ボロボロ。
ヒロクニさんは、手術後とはいえ元気だと思う。
もうすぐ、長時間外出用の装具が届くので三宮にお出かけの予定です。
(装具をヒロクニさんは、考えもなしに切ってしまい無駄にしてしまったのです。)