武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

子供のために描いた絵 (作品紹介68)

2011-11-16 18:22:47 | Weblog

香川小児科病院のホスピタルアートの為の絵
その1

徳島在住のファトグラファーの森合音(もり あいね)さんが取り組む「ホスピタルアート」の一環の一部として、武内ヒロクニも6枚の絵を描かせていただいた。小児科病院の入院している子供達に向けての絵を意識してヒロクニさんも制作にとりくんだ。

「子供ってなんだ?」
「子供ってどんな感じなんだろう、おい!!サホリ」と言う。
「さぁ~、自分の子供の頃のことを考えればいいのでは?」と返事する。
「グローブとか描くのはどうかな?」と言うので、
「最近は、サッカーも好きな子多いんだよ」と言い、
「子供って、教室(自宅で造形教室をしていた頃があったので)に来ていた子達は小学生だったよ」と言った。
「あれが、小学生か!!」ふぅむと頷く。
あ~、そうやね、教室していたころねぇ~、頭の中をいろんな出来事が思いだされ、ある一日の授業風景が頭の中でオーバーラップした・・・。そうそう・・・・・

教室をしていた頃、やたらとヒロクニさんの嫌いな事をする生徒がいた。
まず、その○○君は、やたら所かまわず「ちゃあ~しゅう~め~ん」と大声で叫ぶという特徴を持っていた。
ヒロクニさん専用のおやつを欲しがり、ヒロクニさんにうまいこと交渉して食べる許可を得たと思ったら、おやつを食べる頃には他のはしこい低学年の子におやつを奪われ、その低学年がおやつを食べている姿を見ているという有様。その生徒とヒロクニさんは、お互い反目している様に思うのだが、ヒロクニさんは、その子に特別な許しを与えたり、教室が終わると「あいつも、俺もにたようなもんだ」と言う。

ある日、手伝いの先生が急に休んでしまい、慌てたわたしは、急にヒロクニさんに手伝ってもらった事がある。
授業は、織物だった。
○○くんが、一番苦しむ課題だった。
「ヒロクニさん、お願い!!今日は手伝って!!」と、拝み倒した。
「俺はそれは無理、俺も○○と同じなんだ!!」とむりむりと何度も言う。
それでも、拝み倒し承諾させた。

その日の授業は、わたしは○○くんに付っきりになり、ヒロクニさんは、横で「サホリ先生、どうしたらいいのですか?」と聞くし、はしこい低学年は、わたしの身体を机や椅子の足に何本もの毛糸でつなげてあるし、一生懸命課題もしているのだけど、一生懸命いたずらにも熱がはいり、授業が終わったら、わたしの身体は糸くずまみれ・・・。ほんま、蜘蛛女な状態。飽和状態になった時、わたしは動いて毛糸引きちぎり、その糸の端を生徒にもくくりつけ「お前は、今からわたしのもんじゃ!!」とのたまい、皆「先生がそんなことをするなんて!!」と驚いてから、浮かれてしまい、さらにいたずら合戦に白熱!!相手にわからないように糸を結ぶ合戦が・・・・。

ヒロクニさん織物を教えても全然解ろうとしません。
しかし、その日は皆楽しかったろうと思う。○○くんも一生懸命、糸のいたずらに参加しておりました。


コメント
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