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冬の楽しみとして、ヒロクニさんとわたしの間で流行っているのは、トリフォーの映画を観るコト。
つい最近は、上記の映画を観た。
街行く人と地下鉄の入り口から、拳銃を持った男が出てくる。男は途中小走りになり、街行く人の中のある男を撃つ。そのあと、「カット!!」という大声が・・・・。そこで、わたしは、映画の撮影現場だという事に気がつく。映画の撮影と同時進行で、映画撮影に関係する、それぞれ人物達の思いや人生が、錯誤する。悩みというもの、または勇気、愛、恋、心の成長等、生きている間に遭遇する人生の出来事や思いが、映画撮影の現場を通して、監督、俳優、女優、スタッフが教えてくれるのです。
全然教訓的なものはない。クスクス笑いながら疑似体験できるのだ。
猫が、ドアの外に出した朝食の残りを食べに行くシーンなど、傑作だった。お腹を空かした猫を用意しておいて、その残り物の所に猫が行って、ミルクを飲むというシーンを撮ろうとしていたのだが、その猫は人が気になってすぐ戻ってきてしまい、撮影がうまくいかない。しょうがないから、その辺の猫を捕まえて、使ったところ、一目散にミルクのところへ行き撮影がうまくいく。
こんな感じで、人達の織り成す物語が進むのだから、面白い。
ヒロクニさんも「トリフォーっていいね」。「こんなに面白かったかなぁ?」と観終わったあといいます。
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この映画は、20代の頃見たときは、何がなんだか正直分からなかった。
それを、現在見ると、凄く楽しかったのです。
これって、大人の青春映画なんですね。1人の女性を親友2人が愛してしまう物語ともいえるのですが、テーマは友情なのでは?と考察する愉しみがあるのです。その女性役は、ジャンヌ・モロー。いかにもフランス映画です。この映画が、楽しめるようになったのは年を撮ったというか、知らない間に大人になっていたということ。歳を取るのもまんざら悪くありません。
フランス映画というのは、スルメのように噛めば噛むほど味が出てくる作品ってありますね。
ヒロクニさんもシーン毎に「素晴らしい」ってため息をついていました。
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ヒロクニさんは、この映画を観る前、「この映画は、好きじゃない」とばかり言っていたのです。
嫌々一緒に観た。しかし、映画が終わる頃、感動で出来上がっているヒロクニさんなのだ。凄く感情移入していたのか「あの母親すかんねぇ~」「だけど、あの女優も役が合ってたねぇ~」「少年ってねぇ~、こうなんだよな」「最後のシーンに海が出てこなくっちゃ!」
少年院から逃げ出した少年は、捕まらず、海へ出てきてしまった。そこで、映画が終わる。
「少年の世界と少女の世界は、同じではない」という事を痛感しました。
だから、美しいものがあると思うのですが、いかがなものか?
最近よく耳にする「男女共同参画」なるものがあるが、あれって揚げ足取りな感じがするのです。単純に男女共協力しあうということで、いいのではないか?とよく思います。「協力するとは?」どういう事かという根本を考えて欲しい。単純にいうと、我欲を捨て、お互いに歩みよるという事だと思うのですが、これはいかがなものかしら?
わたしは、「フェミニズムは人を幸福にしない」という考えに行き着いた50女です。人生後半、トリフォーの映画が楽しくてしょうがない!!