「土・花・風」というタイトルの作品。
この絵を見て、新鮮な印象を受けました。
とても摩訶不思議な感じ。
ヒロクニさんは、エネルギッシュな絵を描いたかと思えば、ちょっと肩の力が抜けたような絵を描く。
なんか、多重人格者ならぬ「多重絵画絵師」という感じ。
しかし、それがヒロクニ画伯なのです。
ヒロクニさんは、多重人格者でありません。
ヒロクニさんの絵の中に「風」というテーマは、普遍的にあります。
時々話してくれるのですが、青春の時に吹いていた風の話や、
淡路島のパトロンの所と神戸を言ったり来たりした時に乗ったフェリーから受ける海風や、
夏の淡路島のあぜ道をカブで走った時の風や、
草原で寝そべっている時の風の話をしてくれます。
その時、その時の時代に吹いている風を感じながら、
自然に吹く風をも感じとっている感性はいいなぁと思います。
そう考えれば、私はなんと愚鈍な感性かと痛感します。
子供の頃は、風に対して敏感だったけれど、
大人になってからは風は吹いていてもあまり一々認識していなかったような?
仕事で忙しく、雑用に忙殺されているある日、庭にでると一筋の気持ちの良い風が吹いた。
その時に「なんか気持ちいい、そして、もし風が吹かなければ地球の上は、なんと無味乾燥になってしまうのではないか?」と強く思った瞬間があった。
そう思った時に、私もヒロクニさんの「風というもの」の仲間入りを果たしたのです。
上記の絵の不思議は、茶色の土のようなものが上の方に描かれていることだ。
「土は下だろ」という常識がそう思わせる。
ガーデニングで色々な花を咲かせているせいか、花をテーマにした作品が時にみられます。
ヒロクニ流なので、従来の花の絵ではありませんが、ちょっと不思議な花の絵をみると面白いなぁ~と、
思っています。
花は、見るだけで手伝ってはくれません。
「今日は野良仕事はしないの?」といつも言われています。
2月の終わりごろから梅の花がぽつぽつと・・・。
3月3日のひな祭りの頃には、ちゃんと梅の花って咲くのです。
ぼんぼりが灯ったようで、可愛い。そして、みずきちゃんのことが頭に浮かぶのです。
暖かくなった今日はジルくんは、庭に出してある椅子で日に当たり、ご機嫌です。
やっと、病院が2日に1回になり、ホッとしています。
猫でも人工透析をしないといけない身体になった「お猫様」。
今日は、比較的可愛く撮れたジルくんです。
モフモフした毛ざわりがなんともいえないジルくんです。