「coffeeをアリガトー」と書き込まれています。
この絵は、6Bの鉛筆と赤い色鉛筆を使って描かれているのが、最大の特徴で、こういう絵は少ない。
顔に見える部分があって、ちょっと怖い。
ビックリ目と大きな唇に見える形のところが怖いのです。
ヒロクニさんは、6Bの鉛筆をナイフで削っていて、筆圧が強いので折れにくいように削っていて、
筆圧強く、画面に線を引いていく。
塗りこめ方にも特徴があり、サラッと描くのはもっての外で、早いスピードでグイグイ描きます。
台所で、額に入れられたこの絵を見ながら、台所に貼ってあるピカソの絵が気になった。
↑台所の壁に貼られている、ヒロクニさんのコーナー。
左は、映画のポスターと思われる。その右が、我家で貼られているピカソの絵。
左下は、ヒロクニさんのメモの絵。
映画のポスターが謎なんですが、本筋と外れるので、ピカソの絵について語ります。
このピカソの絵を見て、「ドラ・マールの肖像だ。」と思って見ていました。
ピカソの絵に「泣く女」という絵が、多くありますが、そのモデルとなったのは、ドラ・マールという女性です。
この絵は、泣いていませんが、少し悲しげではあります。
ドラ・マールは、知的な女性で、シュールリアリズムの写真を撮ったりして、ピカソの理解者でもあったと言われています。
しかし、ピカソは、ドラ・マール意外にも、マリー・テレーズや、後にフランソワーズ・ジローと次々と女性関係が増えます。
その中で、知的で繊細なドラ・マールは、精神を病んでいき、嘆き悲しむことが多くなっていったようです。
ピカソは、生憎入り混じった感情の中にいることを好み、フランソワ・ジローが瞑想などをすると、そんな事をするなと、怒り狂ったらしく、
清々しい空気とかは嫌いだったようで、悪感情の中のエネルギーを吸い取って制作していたような気がします。
やはり、混沌というか、破壊と創造が根源の芸術家だと思います。
色々伝記も読みましたが、愛人の間を行き来するだけでなく、わりと娼婦のところへも足繁くかよっていたようです。
ピカソの事は、わりと詳しく、書けば延々となるので、絵に戻ります。
ジーと見ている内に、半月の形の後ろに、正面からピカソと思われる人物と、花を持つ手が合体していて、
花籠を持つ女性の手と、女性を抱擁する男性が、合わさっていて、2人の人物がいるのに気がつきました。
赤い色の部分は、唐突に描かれ、笠を被ったように見える人物も、やや強引なので、色面としてして見ていて、
ドラ・マールが1人描かれていると思い込んでいました。
私は、気がつくのに1週間位かかり、ヒロクニさんは知っていて見ているのか?
この絵は、ピカソにしては、ちょっと失敗作かも?と思い、見ていました。
ピカソは、とても成功している作品と失敗作と思われる作品があるのです。
どうみてもバラバラになっているとか、形が気持ち悪くなりすぎているとか。
この絵を見て、ヒロクニさんも、わざわざ顔に見えるようにしているかもしれないと思うのでした。
アトリエに入ったら、ピカソの画集が広げてあって、見たことがないような、名作の絵じゃない方の絵ばかりが並んでいて、
その絵からもインスピレーションを得ているようです。
ヒロクニさんの場合は、成功しているのか?失敗しているのか?
結果は、これから出るだろうから、不安ながら見守っています。
ちょっと、成功しているとは言いがたいような・・・・・・・・。
なんか、母親みたいな感じになってしまって、嫌なんですけど、
ヒロクニさんは、「かーちゃんがいないと困る」とか言っていて、困ったものです。
年の差婚なのに、なんか甘えられなくて、甘えられています。
ここのところ、ヒロクニさんがよく聴いている音楽を紹介します。
毎朝、毎晩、よくかかっているCDです。
こちら↓
ヒロクニさんから、「検索してくれ!」と言われ、アマゾンで買いました。
私は、これはロックか?いや、待てジャズ?と???と思い、やっぱりジャズと思い直しました。
ラムゼイ・ルイス・トリオの「ジ・イン・クラウド」というアルバムです。
オシャレな感じで、非常に楽しい。暑苦しい季節も爽やかに過ごせそうな感じで、私は、初めて聴いた。
ヒロクニさんは、音楽は詳しくて、アルバム名や人物の名前は、よく覚えているのにはいつも感心します。
もう、1枚は。
こちら↓
イタリアのジャズ・ロックグループ。
アレア。
こっちは、ロックと思っていたら、ジャズとロックの融合ですって。
こちらのアルバムは、街へ出たとき、CDのショップでいろいろチラシを持って帰るのですが、
その中のマイナーなチラシからセレクトしてきて、「検索してくれ!」と。
未知の音楽のCDを買う時は、「聴いてみないと解らない!」が、合言葉で購入に走ります。
聴いてから、「素晴らしい!」と絶賛していて、これもよくかかります。
こちらは、陽気な感じと不思議な声がミックスされていて、力強い不思議なジャズロックです。
爽やかにはならなくて、パワーを貰う感じの音楽です。
この二つの音と、上記のcoffeeの赤と黒の絵は、よく合っていて、
この2枚のアルバムをガンガンかけながら、出来上がったといっても過言ではありません。
台所でも音楽をDJしていて、ガンガンかけるので、ついていけない。
↑庭では、ピンクのインパチェンスが花盛りです。
2苗なんですが、花付きをよくするように、剪定して育てました。
唐突に植えてある、里芋の葉が、ジャングルのような雰囲気を出してくれています。
最後にピピの寝顔があまりにも可愛いので撮りました。
こちら↓
鏡の前で、倒れるように寝ています。
もう、すっかり暑いのに、昨日、ヒロクニさんは、台所でストーブを焚いていて、我家では、激震が走ったのでした。
そんな後に見る、ピピちゃんのこの寝顔は、宝物です。