武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

赤いふんどし(色鉛筆の原型・メモ紹介732)と 引っ越しあれこれ2

2023-05-11 15:18:07 | Weblog

この絵は、色鉛筆画を始める前の、「原型」と武内は言います。

アクリル絵具を使用。

作品紹介730で紹介した「まさこの夢」という絵が初期の色鉛筆画なので、

その頃の作品群の「原型」になると思います。

武内が「これは、色鉛筆の絵の原型なんよ。」という絵、メモは他にもあるのですが、

「これは、秘密にしとかないとだめ。」と言って、

決して、展示することはありません。

それが、この度、

「これ、原型だけどアップしてみたら。」と、絵をもってきたのです。

とても変わった絵になります。

「武内の中にある観念を、絵に写しかえてみた?」とでも言ったらいいか。

観念だけをストレートに表現した絵だと思うのです。

具体的に私が分ることは、この人物は“赤いふんどし”を身に着けているということ。

もう1つは、“四股を踏んでいる”ということ。

そういう意味では、宗教的意味を含ませた絵だと。

古来の祭礼では、四股を踏み、邪悪な霊を踏み鎮めるという意味があるところから、

この人物は武内が創造した、力士なのかもしれない。

絵柄から、土俗的な雰囲気がプンプン匂います。

しかし、「原型は秘密にしておく。」と言っていたのに、

どういう風の吹き回しか、見せても良くなったという変化のほうにわたしは驚いています。

秘密のものに、他にも印象的なのがあって、

犬(知らないキャラで、皮製。足と腕が動く)のワッペンが貼られているものがあり、

その犬は荒涼とした地平にいる。

「こんな変わったもの見るの初めて・・・。」と思いながら、

遠い目をして見て眺めていました。

最所ゴミかな?と思っていて、「コレ、捨ててもいいの?」と聞くと、

「君は、怖い人だな。コレは、原型なの。俺の大切なものなの。コレは、秘密なの。」と言いながら、

わたしの手から絵を取り上げ、メモの山の中にしまい込まれた。

今日の絵は、そういう種類の絵になります。

 

引っ越し先が決まって、今は引っ越し前の断捨離中。

大型ゴミをすでに一回出しました。

その中に窓枠用クーラーというものがあり、それを庭の奥から引っ張り出し、

ゴミステーションの近く(指定の場所)持って行きました。

朝早くから、クーラーを必死で荷台にのせ、荷台を押すと、

車輪がおかしくなっていて、あらぬ方へ曲がっていく。

「無理にでも行くのじゃ。」と思いながら、押すと曲がる。

「とにかく行くのじゃ。」と思いながら押すと、今度は家の壁の方へ曲がっていく。

「意地でも行かせてみせる。」と強く押すと、クーラーが倒れた。

倒れたので、荷台を家の壁と細い通路になっている石の間に入れ込み、

クーラーをまたのせた。

「とにかく進んでいくのじゃ。」と、ギューと押すと、

壁と石に荷台の台がこすれながら、間にきちっと挟まりながら、

ズズズ・・・、ギシッ・・・、ドンと低い音をたてながら、前に進み門まで突破出来た。

アトリエでは、音が響いていたのか、

「何してるのかと思った。」と玄関からヒロクニさん。

「もしかして、また怪力出したの?」と笑っている。

「俺、今、目に映っている光景に驚いているのよぉ。」と言いながら、

「君は、素晴らしい女性だね。」と、言う。

はっきり言って、素晴らしいと言われても別に嬉しくない。

クーラーを持ち上げるのに腕は、ブルブル震えるし、

荷台を押しているうちに汗までかいている。

今ではもう、力仕事はわたしの仕事になっていて、ヒロクニさんは見ているだけ。

手術の後、ヒロクニさんは重い荷物は持ってはいけないことになっているから。

だけど、「無理にでも行くのじゃ。」の掛け声は、効いたらしく、荷台は動きました。

こういう時は、自分の中で執念の力で満たされ、決意が固い。

そう思うと、自分が実現したいことにも、こういう姿勢で望めば、叶うのかもしれない。

しかし、実現したい方の思いは、執念が何故か弱く長続きしないので、

力仕事の時のみにうまく良くのが常であります。

捨てたものに、使えないサモワールなんかもあって、

じゃまだったのに、いつまでもあったという・・・。

 

次に、愛着を覚えている商品の買いだめ。

ヒロクニさんは、“茶工場のまかない緑茶・工場直送便”のお茶の袋を手に持ちながら、

「このお茶は、3袋ぐらい買って持っていこう。これ、美味しいからね。」と。

ハイハイ、とうなずきながら、

わたしも筑野食品の米油を余分に買って持っていこうと思っていたので、

同じようなことを考えているなと思い、やっぱり似た者夫婦か・・・、とガクッと肩を落とした。

この米油についていうと、宝塚市の地場産業の商品なんです。

米油が普通に販売されていない頃から、ありました。

私が小学生の頃から、食していました。

(現在、わたしは60歳)

また、ここの会社の息子は、同じ学年でよく一緒に遊んだ記憶があります。

その彼は、乗っている自転車が大きくて、サドルに座れない自転車に乗っていて、

いつもそれが不思議でした。

今は、ネット販売しているらしく、あの頃と随分変わったものです。

ビタミンEも取れるし、天ぷらが美味しく出来ます。

これ、何本ぐらい買っておこうかな?と思案中。

こうやって、愛着の品々って増えていきそう。

だけど、2人とも食品にこだわりがあるようで、やっぱり似た者同士?

 

また、この機会に、「あなた、押入れじゃなくて、次の場所では普通の場所で寝たら?」とも言っています。

「1Fをアトリエにして、寝るのは2階で寝たら?」と。

ついでにいうと、そろそろ布団で寝て欲しいと思っているのです。

布団で寝るのは嫌なんだ!と言って、いつも毛布を何重にもしてホームレススタイルなんです。

どうなるのか?

毛布は布団と違うのか?

この変がよく分らない。

 

庭ともお別れなので、切ないですが、写真を。

↑葉の中で咲いています。

今年は、一本の茎から3つの花が咲くことが多いようで、連なって咲いています。

これは地植えしてあるもの。

置いていきます。

↑こちらは、思いクロームイエローのビオラ。

縁にグレーかかっているのが、気に入っています。

咲きっぱなしになると、色があせて白っぽくなります。

種を採取するため、この花色だけ手折ってません。

↑ちょっと元気な感じのビオラ。

元は、縁が白く花びらが曲がった種類だったのですが、

種から植えると黄色と紫のビオラになったのが咲きました。

種を採取して植えるビオラは、安定した姿ではないのですが、

ニュアンスがあるので、手折って飾るにはいい感じになることが多い。

↑今回は、爽やかな色合いにしてみようと思い、庭のビオラを摘みました。

お皿の色と柄がいい感じにまとまりました。

こういうカップとかソーサーとかは、ヒロクニさんがいつも買います。

モダンな柄で、目の付け所が違います。

こういうところは、流石だと素直に思うのでした。

 

今日も引っ越しあれこれ。

わたしは、思い切って断捨離を。

しかし、物って増えるのですね。

最後までお読み頂いた方、ありがとうございます。

引っ越しが終わるまで、かんたん私的、哲学的思考はどこかへ行ってしまっています。

あれほど読みたいと思っていたプラトンを開いてみると、

字をおっているだけで、頭に入ってきません。

トホホ・・・。