この絵は、左の目が黒く塗られていましたが、急に目の下に四角い形が加筆され、
ヒロクニさんによって額に入れられ、台所に飾られています。
長い間、ただのメモでしたが、加筆され作品になったようです。
最近、ヒロクニさんは台所で寝るようになって、すごく邪魔な状態。
押入れをベットにして寝ていたのだが、その部分を油絵の絵を置くスペースにしてしまい、
はみでたヒロクニさんは、台所で就寝していたのだが、寒くなってから非常に邪魔になった。
台所は、毛布の置き場になり、足元が寒いと言って、自身のジャケットやら皮のコートをかけているのです。
朝起きて、珈琲を飲むのも、なにやらスペースを確保するのも難儀なことに!
家で居心地良くしているホームレスのような感じがする。
私は、さしずめその妻か・・・・。なんか恥ずかしいのであった。
「寒い!冬寒い日本はなんて嫌な国だ!」と、日本以外の寒い国を知らないヒロクニさんは云う。
「植物の育て方では、近畿地方は暖地なんだけど・・・」と、疑問に思う私でした。
「お前の好きなフランス文学があるフランスの冬は、もっと寒いのを知らないのか?」とも言いたくなる。
ドイツはもっと寒いし、イギリスも緯度は北海道と同じ位だし、まだ日本はましだと思うのですが、
世界を知らないとこういうことになるのでしょう。
(私も、海外旅行は、返還される前の香港、マカオ、韓国しか行ったことがない。
何故、ヨーロッパに行かなかったと悔やんでいます)
長袖の綿シャツを3枚重ねして、靴下も履かないヒロクニさんをジロリと見る。
夏の裸足、上半身裸が好きなのはわかるが、季節は君に合わせてくれないよ。と、横目でみています。
寒くなってから、ヒロクニさんは、採集された部族の音楽をよく聴いています。
1つは、「SUFI」というグループ。
このCDは、大阪のアメリカ村の雑貨店で買ったもの。
中近東の音楽。
↓もう1枚は、ブライアン・ジョーンズが採集した「ジャジューカ」というアルバム。
こちらは、ブライアン・ジョーンズがモロッコに行き、現地で録音したものに、スタジオ処理をして完成させたアルバムです。
彼の死後、発売されたものであります。
この2枚のアルバムが、繰り返し鳴り響く我家。
この音楽を聴きながら、「男の美学がある。」と。
「本来、戦いとかが神聖なものであったのが、聴いていてする」とも。
私は、民族音楽から「男の美学」が飛び出てくるのを、非常に面白いと思い、
そんな感じ方をするヒロクニさんを、尊崇の眼差しで見てしまいました。
「男の美学」は、ストイックな精神から生まれてくるような感じでしょうか?
そういえば「ダンディ」の語源である「ダンディズム」というものを生み出したのは、イギリスだ。
究極のオシャレは、やせ我慢のようなもので、楽々は、オシャレから遠ざかっていくという。
反対に「女の美学」というのは?これといって、語るべきような精神が形成された形跡はない。
しかし、1つ思いつくことがあります。
かぎ針で編み物をしていた時に、アイルランドレースってすごいなぁ~と思っていた時に、
アイルランドで凶作が起こり、飢えが深刻になっていた時に、アイルランドの女性達が、
必死で美しいレースを編み、多量のレースを輸出して外貨を稼ぎ、凶作を乗り越えたという歴史を知った。
これこそが、女性のしたたかさであり、縁の下の力持ちというか、「妹の力(いものちから)」ではないでしょうか?
日本の民族学者、「遠野物語」で有名な柳田國男氏も‘妹の力’についての著述もあり、フムフムと思うのでした。
ヒロクニさんと散歩で、柳田國男の生家へ行った時に、ヒロクニさんからいろいろ教えてもらったことがあります。
小さな家で、その小さな家での在り方が、柳田國男が研究することの原点になっているとレクチャーを受けたでしょうか?
我家は、昨年の春の終わりに植えた、里芋と山芋(短いタイプの自然薯)の収穫をしました。
↑夏はこんな感じで成長していたもの
掘ると、固まりになって山芋が出てきました。
ひっくり返して写真に撮りました。
↑バケツに入れました。
昨年は失敗したので、2度目の挑戦でした。
買ったものより、煮ると軟らかく出来上がります。
我家では、ごぼう、にんじん、しいたけ、大根、鶏肉、たけのこで、筑前煮のように煮ます。
↑こちらは、自然薯。短いタイプのものを植えました。
こちらは、土の入っている袋に、2本づつ植えてみました。
1つの種芋から2つに分かれたものがあります。
一応、育ったのね。ほっと一息入れています。
腐っていたらどうしようと、掘り出す時、ドキドキ、ハラハラしていました。
風邪を引いてしまって、ちょっと寝込んでいました。
風邪でしんどい上、台所で寝る幸せなホームレスさんがいるし、どんよりとしていました。
それでも、ピーちゃんが可愛さで癒してくれます。
↑ヒロクニさんが、台所で寝ているせいか、アトリエでピピちゃんが寝ています。
「ピー」って呼ぶと、そそくさと出てくるので、そっとアトリエを覗いて、写真を撮りました。
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