今日出来上がったばかりの作品。大きな目で、向こうから見ている。
ヒロクニさんは、「見られてる」とこの絵の人物を指して、わたしに言った。
ヒロクニさんは、冬の間、ハドリー・チェイスばかり読んでいたせいか、頭はハードボイルドになり、少々イカレテイル?イカレタ爺さんと暮らすのは、楽しいような、苦しいような。
ヒロクニさんって、本当に極端で複雑な性格。哲学的なことをいうかと思えば、家の中で「狙われている、しっ!」といったり、急に猫を蹴るかと思えば、猫が鳴くとすぐ餌をやるまめまめしさ。我侭でたまらん奴だ、許せん!!という気持ちによくなるが、遠慮して非常に低姿勢にわたしに話すこともある。
最近は、何でも一様うなずいて聞いてから、判断をするようにしているのです。
それか、聞いているフリをする。時間が経つと、何を言っていたのか、忘れてしまうように・・・。
日本人の誇りは何か?そんなことを考えているので、自分自身にも問うが、ヒロクニさんに、「芸術家としての誇り」ってあるはずとか、思って「あんたの誇りは何?」と聞くと、
「俺は人間のカス」とか言うから、話にならない。
ほんと、押しても引いても、何とかならない人。いつも手ごわいと思っている。
わたしが誇れることは、「嘘をつかない」ことぐらいか?嘘をつく能力がないのです。そのかわり、真実という劇薬を使うらしくて、人を傷つけることがあるようです。
春を待つのにくたびれているヒロクニさんは、今日の天気と気温を、いつも聞いてきます。わたしは、ラジオのように、ネットで天気を調べて報告する毎日です。それで、気温が低いというと、うな垂れて、「日本は、もう少し上にいかんのか?」と言い、「日本は、もっと赤道に近づかんのかねぇ」ととんでもないことを言う。わたしは、「そんな事になったら、日本じゃなくなる!!」と言い返して、何でこんな会話を、50才の女と75才の男が話しているのか?とても、恥ずかしい・・・。
やっと、芽が出てきた花を見て、わたしも春を待ち焦がれます。
チューリップの球根はおすそ分けで頂いたものです。
鉢にぎっしりときつめに植えました。大きくなるのが見て分かるので、楽しい。
昨年にタネから育てたビオラがやっと、花を付けてきています。
今からが、楽しみです。チッキー・チックスという多年草のビオラは、何故か黄色しか咲いていません。
ヘリクリサムという貝殻草の苗も種から育てています。
夏になればヒロクニさんと八島でお刺身を食べたいです。オバケ(くじらの皮)も美味ですよね。