たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

チャル トゥロッソヨ

2007-03-15 19:55:02 | 韓国語
映画「クラッシック」より。

憧れの女性のピアノの発表会の後、感想を聞かれてこう答えるシーンがありました。

잘 들었어요. 「上手でしたよ」


잘 + ~. は 韓国人が好んで使う表現です。 

ミサのドラマの中でもオードリーから数々の贈り物をもらった後で、病院で(臓器提供を申し出るシーン)

옷들을 잘 입고, 음식도 잘 먹고 있습니다.
服もよく来て、食べ物もよく食べています。

という表現が出てきます。


これらはどうも「ありがとう」とあわせて、あるいは「ありがとう」の代わりに使うようですね。
 
最初の 잘 들었어요. は

I enjoyed listening. という感じでしょうか。


相手に対する感謝や相手をほめたりねぎらったりする素敵な表現だと思います。


いささんの記事、「アッキダ」の使い方を通して、ようやくなんとなくイメージができつつあって。

ご飯の時に家庭教師ニムに「잘 먹었습니다.」と言われてハッとしました。もちろん相手は普通の挨拶として深く考えずに言っているので、「こういうことですよね~」「ああ、言われてみるとそうですね」という反応なんですけどね。

私は잘 という言葉の本質をギュっとつかめた気がして、素敵な言葉で感謝+ほめられている気がして、とっても嬉しかったんです。


こうやって16年前に習った言葉にまだ発見が残ってるなんて!語学は奥が深いですね~。




「ラブレター:クラッシック」

2007-03-15 11:14:15 | 韓国ラジオ・テレビ・映画
「ラブレター」という映画を借りたのですが、isaさんのところで紹介されていた「クラッシック」ですね。今回思いっきりネタばれです。

きれいで切ない映画なんですが、いろんな発見があって面白かったです。

台詞(というか韓国語)についてはまた改めて。


結ばれなかった二人の子供同士が結局結ばれるという結末なんですが、私は最後まで伏線に気づかず、どんでん返しでびっくりでした。そして、日本人とは違う韓国人の人生観を感じました。

「言葉が通じてこそ~」のなかで金先生が言っているんですが、「韓国では死ぬより生きる方を選ぶ、どうしても助からない時は子供を生かして親が死ぬ。~子孫の中にこそ自分が生きるという考えがある」と。

大好きな人と結ばれなくて、それぞれ別の人と家庭を持って子供ができる。あっさりしてるなぁ、って感じます。日本人的だと結婚しないで気持ちを貫くと言うのもありかな?と。で、子供同士がめぐり合う。ここまで因縁が深いのって、私にとっては昼ドラの世界です。

親子のつながりが日本以上に濃くて、次の世代に命や望みを託す、という発想は、「言葉が通じてこそ~」を読む前だったら、理解できなかった部分かもしれないです。


"나에게 너, 너에게 나"「僕にとっての君、君にとっての僕」は、すごく好きな歌だったのでびっくり。劇中でクラッシックバージョンがバイオリンで演奏されていて、「あれ~~?このメロディー知ってる??」と思って。(もしかしてクラッシックの原曲をアレンジした歌なのでしょうか?どなたか知っていたら教えてください)
かなりたんたんとした歌なので、映画を見て、歌を聴いて補完された感じです。

歌っているのが "자전거를 탄 풍경"「自転車に乗った(乗って見た)風景」というなんとも詩的な名前なのですが、私の中では韓国の「ゆず」のイメージです。
ちなみに「同感4」のCD1のラストに入ってます。


親の世代の恋愛を追体験する映画なので’70年代の韓国が出てきます。恋人たちがゲーテの詩を送りあってる隣で、ベトナム派兵があり、催涙弾が飛び交っているんですね。突然出てくる戦場シーンに、心の準備ができなくて、でも、これはこれで韓国の現実だったのでしょう。


最後に、「サッド・ムービー」で画家志望の好青年を演じているイ・ギウ君はこの映画でデビューなんですね。「サッド~」でみた時よりずっと線が細くて学生服がぴったり。結婚写真はちょっと・・年齢を超える演技力が要求されるんですね、韓国映画は。娘世代の憧れの先輩はチョ・インソンでした。サイダスはチャン・ヒョクといい、ウソンといい、口角が上がったかわいい俳優さんがそろってるな~。(←ヘンなところで感心)


映画も本も歌も、今まで知っていたことがこうやってリンクしあっていくのって不思議。自分の一部になっていくようでうれしいです。

「クラッシック」の感想を韓国語で。