時間という悪魔(2024.9.2日作)
青春の樹々は日々
日毎に美しさを加え
逞しさを増して その 葉を
陽光に輝かせ 彩り豊かに 伸展
天を目差して 伸びてゆく
老齢の樹 老木は日毎 年毎
その光りを失い 衰退 衰えの色を深くして
命の輝き 色彩を失くしてゆく
時 時間は 片時も休みなく
刻一刻 時々刻々 流れ
過ぎて行く
時々 刻々 休みなく過ぎて行く時間 この
時間という悪魔
世界の総てを創り
世界の総てを消し去り
破壊と創造 その繰り返し
変わる事無い この世の法則
人の世の営み
新たに生まれ来る世界
日々 時々 刻々 失われ行く世界 永久不変の
時間という悪魔 この前で
総ては無力 総てが無意味 無
虚無の世界 人はただ生きる
生きる事 只今現在 今を生きる
人に出来る事 それのみ
迫り来て 過ぎ行く時間 その前で 総ては無力 無
無 無 無 虚無 虚無 虚無 虚無・・・・虚無
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<青い館>の女(5)
女はわたしの行為を拒まなかった。
むしろ、わたしを誘う様に身体を寄せて来る。
わたしはそんな女の耳元で言う。
「いい歳をして、助平な奴だと思うだろう」
女はその言葉に答えて、
「そんな事、無いですよお。此処へ来るのはみんなが歳を取った人達ばっかりだしぃ、若い人達はこのお店へは来ないんですよぉ、高いからあ」
と言った。
「一万円で高いの ?」
わたしは驚いて聞いた。
わたしの感覚では理解出来ない金額だった。
「そうですよぉ。一時間、五千円か六千円で遊べる処がいっぱいあるからぁ、若い人達はみんなそっちへ行っちゃうんですよぉ」
女はなんの不思議も無い様に言った。
「じゃあ、此処へは年寄りだけが来るんだ ?」
「年寄りだけって事も無いんですけどぉ、お店で遊ぶだけならぁ、若い人にはもっと面白い処もあるしぃ」
「こんな風な店が ?」
「そうなんですよぉ」
「それなら、君もそっちへ行った方が楽しいんじゃないの ? こんな年寄りを相手にしているより」
「嫌(いや) ! わたし、若い奴なんて大ッ嫌い」
思わぬ激しさで女は言った。
その口調の激しさにわたしは驚いた。
女の顔には微かな怒りの表情さえが浮かんでいる様に見えた。
女のそんな様子に戸惑いながらもわたしは、
「じぉあ、年寄りが好きなんだ ?」
と、冗談めかして言った。
すると女は、
「だってぇ、歳を取った人の方が優しいからぁ」
と何故か、沈んだ声で呟く様に言った。
その言葉には、自分に言い聞かせる様な響きと共に、哀しみにも似た色合いが含まれていて、女の心の微妙な揺らめきが感じられた。
わたしはだが、そんな女の抱える事情にまで踏み込んでゆく心算は無論、無い。それで、女の腰に廻していた手を胸に這わせ、その乳房に微かな愛撫を加える。
女はわたしの動きにも嫌がる素振りは見せなかった。かえってわたしを誘う様に女自身もわたしの身体に胸を押し付けて来て、
「もし、良かったらぁ、奥の部屋に行ってみませんかぁ。料金は別料金になるんですけどぉ、そこでなら自由に遊べますからぁ」
と言った。
「二人だけになれるの ?」
わたしは女の言葉に好奇心からのみ聞いていた。
「そうなんですよぉ」
女は言った。
先程の寂しげな様子とは違って、早くも商売女の表情に戻っていた。
「でも、駄目なんだ。今日は酒が入ってるから」
わたしは自身の不可能性を意識して逃げの姿勢に入っていた。
「ああ、それならぁ、別にぃ気にしなくても大丈夫ですよぉ。お年寄りの人にはそんな人がいっぱい居るしぃ、ただ気ままに遊んで貰えればいいだけなんですよぉ」
わたしの不安をよそに女は、珍しい事では無いかの様に言って気にする様子も見せなかった。
その言葉に誘われてわたしは、
「別料金って幾らなの ?」
と聞いていた。
ここでも好奇心が働いていた。
「明日の朝までなら五万円でぇ、二時間ならぁ二万円なんですよぉ。その後(あと)ぉ、四十分毎に五千円ずつ戴くんですけどぉ、ちゃんと個室になていてベッドもあるんですよぉ」
女はまるで貸間を貸す女主人でもあるかの様に言って、なんの拘りも見せなかった。
「個室って、此処には幾つも部屋があるの ?」
女の言う事がよく理解出来ずにわたしは聞いた。
「そうなんですよぉ」
女は言った。
「幾つあるの ?」
「八個なんですよぉ」
「八個 ? で、女の子は何人居るの ?」
「八人居るんですよぉ」
「じゃあ、八人居て、みんながそれぞれに部屋を持っているっていう事 ?」
「そうなんですよぉ」
思わぬ処でわたしは興味を引かれた。
それが本当なら、どんな部屋なのだろう ?
怪しげな店の雰囲気の戸惑いにも次第に馴れて来て、興味の赴くままにわたしはその部屋を見てみたいと思った。それで、女に対する心使いでもあるかの様に装って、
「此処に居るよりそっちへ行った方が君たちには良いの ?」
と聞いた。
「それは勿論ですよぉ」
女は力を込めて言った。
その言い方がわたしを誘っている様にも思えた。
続けて女は、
「もしぃ向こうへ行って貰えるんならぁご案内しますけどぉ」
と、口に出して誘いを掛けて来た。
その言葉と共にわたしは先程、女の「それなら別に気にしなくても大丈夫ですよ」と言った言葉を思い浮かべ、自身の肉体の不可能性への拘りを抱く事も無く、赴く興味のままにその部屋へ足を運んでみたい気持ちに動かされていた。
当然の事ながら、女が言った五万円という金額が安いものか高いものか、現場を見て見なければ分かるはずのものではなかった。
それでも、普段わたしが重ねて来た様々な遊興の中では決して、高額とは言えない金額だった。金額に対する迷いはわたしの気持ちの中には無かった。
「じゃあ、それがどんな部屋なのか行ってみようか」
わたしは言った。
女はその言葉を聞くとこぼれる様な笑顔を見せて、
「すいません、有難う御座いますぅ。そうしたらぁ、すぐにご案内しますからぁ」
と言って、早速、わたしに寄せ掛けていた身体を離して立ち上がった。
女はわたしを導いて暗い店内の通路を奥へ向かって進むと、一見、壁と見紛う厚い扉の前で立ち止まった。
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桂蓮様
お忙しい中 お眼をお通し戴き有難う御座います
先週 拝見しましたがお身体の不調 お大事になさって下さい
何れにしても身体は動かさなければ衰える一方です
血流が関係しているのだと思います
わたくしはほとんど 自己流マッサージと指圧で治しています
少し前 膝に痛みが出て心配したのですが
毎日の指圧とマッサージで今は殆ど痛みが無くなりました
また 左の耳が気が付いたら聞こえなくなっていたのですが
これもマッサージで治しました 今ではほぼ完全に聞こえます
耳は一度悪くなったら治らないと聞いていたのですが
何れにしても 今もマッサージは続けています
兎に角 人間 生きる上で 基本的な事が何より大切だと思います
基本をおろそかにしない 基礎の出来ていない建物は壊れ易い
すぐにボロが出る どの世界に於いても同じ事だと思います
幸い 何処も悪い所は無いのですが年齢からみて
何時 何があってもおかしくないと思って日々の生活に今までより一層
注意をしています
有難う御座いました
gtakeziisan様
何時も有難う御座います
暑さ寒さも彼岸まで どころか猛暑 衰える気配なし
確実に気候は変わりました
この先 地球の気候はどうなる事やら 人類危機の懸念さえ
頭を過ぎります 実際に気候変動はこれまでにも地球上に様々な影響を及ぼしていると聞くと
絵空事では済ませない気がして来ます
それにしても何やかや 厳しい世の中になったものです
そんな中 秋の七草 様々に咲く花は心慰めてくれます
毎年毎年 変わる事の無い自然の移ろい 姿ですが
またこの季節を迎えた と思います
雹 落ちた銀杏 懐かしい風景ですが この地方では
滅多に見られません
銀杏は眼の前にそれなりに大きな公園があり そこに何本も並んでいるのですが
まだ樹が小さいのか 毎年 剪定をしてしまうせいか稔りません
銀杏を煎って食べるのが好きなんですが
雹はこの地方では滅多に見られません 何時も書く様ですが
気候的には本当に安定した住みよい場所です
今朝もニュースで能登地方の大雨を放送していましたが
踏んだり蹴ったり 災難の上に災難 お気の毒の一言で 言葉もありません
懐かしい音楽の数々 思い出ばかりが蘇ります
それにしても此処に見る人達の誰彼がみんな遠い人になってしまって
自身の人生の残りも思いやられます
生きる事の厳しさが年々 身に沁みて来ます
楽しい画面を有難う御座います
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