田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

和田誠グラフィティ4

2019-10-16 18:46:22 | ブックレビュー

 大学時代の1980年前半に、東洋現像所(現IMAGICA)でアルバイトをしていたのだが、その際、毎年和田さんが描いた映画の名場面を使ったカレンダーが発行され、それを集めるのが大きな楽しみになっていた。バイトを辞めた後も、何年間かは社員の人にお願いして手に入れていた。カレンダーとしての使命を終えた後は、絵だけを額に入れて飾っていた。これらは『IMAGICA SCREEN GRAFFITI』としてまとめられている。

   

  

 2008年10月26日、表参道のHBギャラリーに、和田誠さんの個展「ラストシーン」を見に行った。映画のラストシーンだけを描きおろした油絵20点が間近で見られたのはうれしかった。自作の『麻雀放浪記』をはじめ、チャップリンの『街の灯』『モダン・タイムス』などのモノクロ映画もカラーで描かれている点が興味深かった。意外だったのが、ジョン・ウェイン主演の『怒涛の果て』が入っていたこと。これが一番のお気に入りとなった。

 2011年8月20日、世田谷文学館で開催された和田誠展「書物と映画」の一環として、「文学とジャズ」と題されたミニコンサートが行われ、解説を務めた和田さんと、初めて対面することができた。今から思えば、とてもいい思い出になった。

 和田さんの映画以外のエッセーなど。楽しみながらいろいろと勉強をさせてもらった。

講談社文庫
『落語横車』(84)『日曜日は歌謡日』(86)『にっぽんほら話』(88)

  

角川文庫・文春文庫
『きなきな族からの脱出』(84)『ビギン・ザ・ビギン』(86)『銀座界隈ドキドキの日々』(93)『いつか聴いた歌』(96)

   

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和田誠グラフィティ3

2019-10-16 11:17:31 | ブックレビュー
 和田誠さんが全集や同じ作家に向けて表紙や挿絵を描いたものも多数ある。好きな作家やジャンルのものが多いので、これらも必然的にたまってしまった。
 
『古典落語』(74・角川文庫/落語協会編)
1.『艶笑・廓ばなし・上』2.『艶笑・廓ばなし・下』3.『長屋ばなし・上』4.『長屋ばなし・下』5.『お店ばなし』6.『幇間・若旦那ばなし』7.『旅・芝居ばなし』8.『怪談・人情ばなし』9.『武家・仇討ばなし』10『上方ばなし』別巻『艶笑江戸小ばなし』
 
   
  
  
 
広瀬正全集(77・河出書房・集英社文庫)
『マイナス・ゼロ』『ツイス』『エロス』『鏡の国のアリス』『T型フォード殺人事件』『タイムマシンの作り方』
 
 
 
   
 
虫明亜呂無(91・筑摩書房)
『肉体の憎しみ』『野を駆ける光』『時さえ忘れて』
 
  
 
つかこうへい(角川文庫)
『小説・熱海殺人事件』(76)『初級革命講座飛竜伝』(77)『蒲田行進曲』(81)『銀ちゃんがゆく』(88)『長島茂雄殺人事件』(88)
 
   
 
 
都筑道夫(文春文庫)
『名探偵もどき』(83)『捕物帖もどき』(84)『チャンバラもどき』(88)
 
 
 
平野威馬雄(ちくま文庫)
『平賀源内の生涯』(88)『ファーブルの生涯』(89・ルグロ)『くまぐす外伝』(91)『レミは生きている』(93)『陰者の告白』(94)
 
   
 
 
ジャック・フィニイ(ハヤカワ文庫)
『完全脱獄』(80.訳・宇野輝雄)『夜の冒険者たち』(80・訳・山田順子) 
 
 
 
ウィリアム・サローヤン(ちくま文庫)
『リトル・チルドレン』(90・訳・吉田ルイ子)『ディア・ベイビー』(91・訳・関汀子)『ヒューマン・コメディ』(93・訳・関汀子)『ワン・デイ・イン・ニューヨーク』(99・訳・今江祥智)
 
 
 
ジェームズ・サーバー
『十二人の指名打者 野球小説傑作選』(83・サーバー他/訳・稲葉明雄/永井淳/村上博基)『空中ブランコに乗る中年男』(87・訳・西田実/鳴海四郎) 
 
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