田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「ハイビジョン特集 決定版 SL大図鑑 国内編」「鉄道博物館 お宝フィルムが語る 知られざるニッポン」

2022-10-15 22:51:44 | 映画いろいろ

 150年目の鉄道記念日のNHKは、鉄道関係の貴重映像が目白押し。劇映画、記録映画を問わず、鉄道は映画や映像と縁が深い。

「ハイビジョン特集 決定版 SL大図鑑 国内編」

 明治5年の鉄道開業で新橋-横浜間を走ったイギリス製の「1号機関車」から、明治初期の輸入SL、大正期の国産化と昭和戦前の全盛期。そして戦後の衰退期と廃止の時代を経て、平成以降に全国各地で観光SL列車が復活を遂げるまでを、ひたすら映像で見せる。


「鉄道博物館 お宝フィルムが語る 知られざるニッポン」

 こちらは鉄道が映された記録フィルムの数々を紹介。

 戦前の食堂車が出てくる『青春急行列車』(35)、機関手助手の超絶技「投炭」の様子を映した『機関車物語』(40)、曲芸師のような鉄道員たちが映る『たちあがる輸送』(48)。

 他にも、戦時下での「英語版観光映画」、戦後復興を支えた「改造列車」、新潟「豪雪との闘い」など、興味深い映像をたくさん見ることができた。

 

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「BSシネマ」『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

2022-10-15 06:38:13 | ブラウン管の映画館

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10)

 大企業のエリートだった筒井(中井貴一)は、仕事に追われる日々だったが、母(奈良岡朋子)が倒れたとの連絡を受けて故郷の島根へ戻る。同じころ、同期の親友(遠藤憲一)が事故で亡くなったとの知らせが。今まで一度も自分の夢に挑戦することなく生きてきたことに気付いた筒井は、子どもの頃からの夢だった一畑電車の運転士を目指すが…。

「完成報告会見」(2010.4.12.)

 主演の中井は「私はまだ映画を見ていないのですが、1カ月強の撮影は、島根の方々の無償の愛に支えられていたと思います。その温かさがきっと画面にも現れていると思います」と語った。

 鉄道に関する特別な思いとしては、「子どもの頃は、運転士さんよりは、切符を切る車掌さんに憧れていました。撮影で使われたデハニは一度引退した車輌だったのですが、このような温かみのある車輌を子どもたちに残していこうと、映画を見て思ってもらえればと思います」と。

 最後に、ロケ地の島根について、「出雲大社でお払いをしたときに、神話を聞いて自分でも勉強しました。食べるものはおいしいし、人柄も温かったです。本当に大きな無償の愛を島根の方から頂きました。映画を皆さんに見てもらうことが私たちのできる島根への恩返しだと思います」と語った。

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