メールを見ると、「明日、ぎりぎりまで仕事が入ってしまったので迎えに行けなくなりました。本当にごめん。」と、記してあった。
文面を見てほっとしたような、がっかりしたような複雑な気持ちになったけど、深く考えずに、「わかりました。仕事忙しいのですね。私なら大丈夫ですよ。では、明日教会でお会いしましょう。」と、短く返信したその後で、うかつにも「あっ、絵文字使うの忘れた。」と、思わず口に出してしまった。すると、テレビを見ていた優一が「えっ。雫って、絵文字使ったっけ? 」と、問いかけてきた。
私は思わず「私だって女子だもの。絵文字くらい使うわよ! 」と、少し感情的に答えてしまったら、
「え~っ。何で逆切れしてんだよ。なにも悪いって言ってないじゃん。」と、指摘され、我に帰った。
「あっ。ごめんなさい・・・。なんで逆切れしちゃったんだろう。私おかしいね。お酒のせいかなぁ。」
「お酒のせいにする? それとも単に絡み酒? 」
言う事言う事が心を見透かされているようで悔しかったから、「お酒のせいでも、絡み酒ではございません。その証拠としてこのボトル、全部飲んでみせましょう! 」と少し上から目線で言ってやった。
でも、優一は私が飲めない事をよく知っているから、「お酒飲めないくせに。そんなに飲んだら、もどすか、すぐ寝ちゃうでしょ。」と言ってけらけら笑っていた。本当に悔しくなった私はワインの栓を再び開けてほんの少しだけ飲んでやった。
翌朝、昨晩のワインが堪えたのか二日酔いになってしまった。ワイングラスに2杯半位飲んだだけでこれだから、お酒は本当に合わないんだなぁと思った。朝ご飯とお弁当をかろうじて作って、「今日は本当にごめんなさい。」とリビングのソファに倒れながら彼を見送った。優一は行き際に「ほら見たことか。調子に乗るからだよ。」と嫌みを言って職場に向かった。
私は「面目ない。」と言って、ソファから手を振った。
今日は追悼ミサだからお昼までには何とかしなければと、あせりにあせったけれど、急にはどうする事も出来ないと悟った私は、優一がたまに飲む二日酔いの薬を飲み、再びソファに倒れこんだ。
横になりながら、こういう時の神経だけはどうして図太いんだろうかと自分自身に呆れつつも、いつしか眠りに就いてしまっていた。
文面を見てほっとしたような、がっかりしたような複雑な気持ちになったけど、深く考えずに、「わかりました。仕事忙しいのですね。私なら大丈夫ですよ。では、明日教会でお会いしましょう。」と、短く返信したその後で、うかつにも「あっ、絵文字使うの忘れた。」と、思わず口に出してしまった。すると、テレビを見ていた優一が「えっ。雫って、絵文字使ったっけ? 」と、問いかけてきた。
私は思わず「私だって女子だもの。絵文字くらい使うわよ! 」と、少し感情的に答えてしまったら、
「え~っ。何で逆切れしてんだよ。なにも悪いって言ってないじゃん。」と、指摘され、我に帰った。
「あっ。ごめんなさい・・・。なんで逆切れしちゃったんだろう。私おかしいね。お酒のせいかなぁ。」
「お酒のせいにする? それとも単に絡み酒? 」
言う事言う事が心を見透かされているようで悔しかったから、「お酒のせいでも、絡み酒ではございません。その証拠としてこのボトル、全部飲んでみせましょう! 」と少し上から目線で言ってやった。
でも、優一は私が飲めない事をよく知っているから、「お酒飲めないくせに。そんなに飲んだら、もどすか、すぐ寝ちゃうでしょ。」と言ってけらけら笑っていた。本当に悔しくなった私はワインの栓を再び開けてほんの少しだけ飲んでやった。
翌朝、昨晩のワインが堪えたのか二日酔いになってしまった。ワイングラスに2杯半位飲んだだけでこれだから、お酒は本当に合わないんだなぁと思った。朝ご飯とお弁当をかろうじて作って、「今日は本当にごめんなさい。」とリビングのソファに倒れながら彼を見送った。優一は行き際に「ほら見たことか。調子に乗るからだよ。」と嫌みを言って職場に向かった。
私は「面目ない。」と言って、ソファから手を振った。
今日は追悼ミサだからお昼までには何とかしなければと、あせりにあせったけれど、急にはどうする事も出来ないと悟った私は、優一がたまに飲む二日酔いの薬を飲み、再びソファに倒れこんだ。
横になりながら、こういう時の神経だけはどうして図太いんだろうかと自分自身に呆れつつも、いつしか眠りに就いてしまっていた。