「あの。ひよっとして牧師さんですか? 」
「はい。私はこの教会で主に仕えさせて頂いている聖と申します。あなたはたしか・・・この前の葬儀の時、途中からいらした方ですね。」
私の事を覚えていてくれていた事に驚きを感じながらも、理由があったとはいえ途中から参列した事を恥ずかしく思った。
「私、杉村雫と申します。その節は、失礼しました。」と、平謝りをした。
「いいんですよ。気になさらないでください。西氏もそう思っていると思いますよ。」
低く柔らかい言葉で、語りかけられるとそれだけで癒された気分になった。
「ありがとうございます。なんだか癒されました。」そう言うと、牧師さんは静かに微笑んだ。
私はクリスチャンであった西さんがどんな人なのか以前から気にはしていたけれど、宗教的な話は人によってはタブーだからずっと避けていた。
でも、牧師さんなら、話を聞いても気を悪くなさらないのではと勝手に思い込み、思い切って西さんの事を聞いてみる事にした。
「あのっ。少しだけお話聞かせていただいてもよろしいですか。」
牧師さんは笑顔で「よいですよ。」と快く応じてくれた。
「西さんには学生時代からとてもお世話になっていたのですが、西さん自身の事はあまり知らないで来てしまいました。それで、一昨日の葬儀の後で登志子さんやおばさまから西さんの若い頃の話を聞いて、どんな人だったのかようやく輪郭が見えてきたのです。
ただ、信仰者・・・、クリスチャンとしての西さんはどんな方だったのかは知ることもなくて・・・。」
そう言った後、言葉に詰まってしまった。知ることの意味と、そこには知ってはいけない事もあるかもしれないという不安に襲われたからだ。それでも、牧師さんは戸惑い言葉詰まる私に手を差し伸べてくれた。
「ほう。西氏の事ですかな。」
「はい。信仰者の前での宗教の話はタブーだと思っていたので避けてきたのです。」
「なるほど。あなたなりの心遣いですね。雫さんはお優しい方とお見受けしました。では、少しだけお話しましょう。」
「はい。私はこの教会で主に仕えさせて頂いている聖と申します。あなたはたしか・・・この前の葬儀の時、途中からいらした方ですね。」
私の事を覚えていてくれていた事に驚きを感じながらも、理由があったとはいえ途中から参列した事を恥ずかしく思った。
「私、杉村雫と申します。その節は、失礼しました。」と、平謝りをした。
「いいんですよ。気になさらないでください。西氏もそう思っていると思いますよ。」
低く柔らかい言葉で、語りかけられるとそれだけで癒された気分になった。
「ありがとうございます。なんだか癒されました。」そう言うと、牧師さんは静かに微笑んだ。
私はクリスチャンであった西さんがどんな人なのか以前から気にはしていたけれど、宗教的な話は人によってはタブーだからずっと避けていた。
でも、牧師さんなら、話を聞いても気を悪くなさらないのではと勝手に思い込み、思い切って西さんの事を聞いてみる事にした。
「あのっ。少しだけお話聞かせていただいてもよろしいですか。」
牧師さんは笑顔で「よいですよ。」と快く応じてくれた。
「西さんには学生時代からとてもお世話になっていたのですが、西さん自身の事はあまり知らないで来てしまいました。それで、一昨日の葬儀の後で登志子さんやおばさまから西さんの若い頃の話を聞いて、どんな人だったのかようやく輪郭が見えてきたのです。
ただ、信仰者・・・、クリスチャンとしての西さんはどんな方だったのかは知ることもなくて・・・。」
そう言った後、言葉に詰まってしまった。知ることの意味と、そこには知ってはいけない事もあるかもしれないという不安に襲われたからだ。それでも、牧師さんは戸惑い言葉詰まる私に手を差し伸べてくれた。
「ほう。西氏の事ですかな。」
「はい。信仰者の前での宗教の話はタブーだと思っていたので避けてきたのです。」
「なるほど。あなたなりの心遣いですね。雫さんはお優しい方とお見受けしました。では、少しだけお話しましょう。」