京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

奈良5 高松塚古墳

2009-09-15 08:11:00 |  お出かけ
     奈良1橿原神宮は  こちら


明日香村観光会館で、これだけは見逃してはいけないと
勧められた高松塚古墳へやってきました。

すすきの穂  さやさや揺れる 悠久の里。

なんて。。俳句は詠んだこともないですが、
思わず、この風景に1句口ずさんでしまいます。
おそまつさまでした。。




のどかな田園風景に心がやすらぎます。

高松塚古墳の案内板が。。もうすぐのようですよ。
楽しみ、楽しみ。。





高松塚古墳


と、高松塚古墳に着いたのですが。。。


古墳はなんと。。。修復工事中。
本来なら直径23m(下段)と18m(上段)、高さ5mの
二段式の円墳であるはずなのですが、

アルミの柵と立ち入り禁止の看板が。。





そうですよね。。


雨水の浸入やカビの発生などで、壁画の変色が進んでいることが
たしか、問題になっていましたよね。

墳丘の発掘調査と石室の解体修理は2006年10月に開始された
ということですが、3年たっても出来上がっていなかったんですね。



柵の網目の間から撮った写真です。


なんか、がっくりと柵の中を見ていたら

一人のおじさんが、

「もうずっと、工事中なんやで。いつまでかかっとんや。。」と。

「そ、、そうですよね。。」




完成したら、この写真のような緑の古墳が再現されるようですが、
それっていつのことになるのかな~。

おじさんは、

「本物は無理やけど、にせもんやったら、あそこの壁画館で
見られるし見といで。」

 

と、教えてくれました。

ありがとう、おじさん。


高松塚古墳壁画館

教えてもらった高松塚古墳壁画館は、高松塚古墳のすぐ隣にありました。


1972年に極彩色の壁画が発見されたことで一躍注目されるようになった
高松塚古墳。

保存上、本物の公開はいっさいなく、その代りに石槨(せっかく)内部の
模型と壁画の忠実な模写、摸造を展示することになったのが、
この高松塚古墳壁画館のようです。






棺の置かれていた石槨内部の模型を見ましたが、
発見当初の状況を忠実に再現したものだそうで、

模型とは思えないような、本物に近い造りにちょっとびっくりでした。
。。って、本物がどうかは見たことがないのですが。。

天井には星宿(星座)、周囲の壁には女子群像・男子群像
・月などを配し、
死者が永遠の眠りにつけるように見守っているかのようでした。


高松塚古墳といえば、飛鳥美人像で有名ですが、
この石槨内の西の壁に描かれた女子群像が
「飛鳥美人」と呼ばれているのです。





豊かな頬、赤い口紅を塗った唇。。

飛鳥時代の美人は、こういう感じだったですね~。
私も飛鳥時代なら。。なんて、ちょっと思ったりなんかして。。



この高松塚古墳壁画館は、高松塚古墳記念切手
寄付金で造られたそうで、
遺跡が記念切手になるのは初めて、
寄付金は6億6200万円にも上ったそうです。





壁画の保存問題で揺れ動いている高松塚古墳、




この緑の地に、素晴らしい古墳が再現する日が一日も早く来るように
そして、後世に素晴らしい遺産を残していけるように


そんな思いで、高松塚古墳をあとにしました。



次は最後。。

    
   (奈良6 長谷寺へ続きます。)


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