昨夜隣家のご主人が急逝されました。
若干五十三才。
凄く可愛がって育てて来た三人のお嬢さんがいらっしゃいます。
一人の花嫁姿も見ないままに、さぞかし無念だったと思います。
私も十三才の時に四十六才の父親を亡くしました。
奥さんやお嬢さんの気持ちを思うと涙が出ます。
ご主人はとても情深い泣き虫の方でした。
二軒隣のお爺さんのお通夜の帰り、会場から私の夫が運転する車で隣のご夫婦と一緒に帰宅しました。
ご主人は子供のように泣いて、Г良いお爺さんだった。」と故人を偲んでいました。
運転している夫に対して、Гこんなに立派な人に運転して貰って悪い。平等に口をきいて貰って嬉しい。」と本当に素直に御礼の言葉を言いました。
私たちがご主人とお話をしたのはその時が最後なのです。
癌で闘病中と伺ったので「無理しないでお互い身体を大切にしましょう。」と話しました。
昨日午後救急車で搬送されるまで愛する家族のいる自宅で闘病出来たのは、奥様の愛情の賜物。
ご主人のお顔はやつれていなくて、眠っているように安らかでした。
お隣の奥様も私たち夫婦のように普段ご主人の名前にさんを付けて呼んでいますので、救急車で搬送される時にも「оさん」と名前を呼んでいました。
奥様の呼ぶ名前はきっとご主人に聞こえていたと思います。
ご主人これからは天国で家族を見守ってあげて下さいね。
ご冥福をお祈り致します。
合掌